レッドブルF1 2024年度決算 フェルスタッペン4連覇で増収増益

ミルトンキーンズ拠点のレッドブル・レーシングは、収益を3億1,440万9,000ポンド(約630億5,075万円)と記録し、前年から700万ポンド(約14億円)の増加を示した。
粗利益も400万ポンド(約8億円)増え、税引後の最終利益は168万1,000ポンド(約3億3,614万円)となり、2023年の129万6,000ポンド(約2億5,972万円)から増加した。
この成長はフェルスタッペンのタイトル獲得と並行して達成された。同選手は9勝、さらに5度の表彰台を獲得し、最終的に437ポイントを積み上げてシーズンを終えた。マクラーレンのランド・ノリスに63ポイント差をつけての戴冠だった。
チームは年次報告書の中で、財務健全性を競技でのパフォーマンスと直接結び付けた。
「取締役は、レースや選手権での勝利、強固な戦略的・商業的パートナーシップ、そして統制されたコスト基盤を、戦略目標に向けた進捗を評価する主要なKPIであると考えている」
「2024年は、マックス・フェルスタッペンが4年連続のドライバーズ世界選手権を達成した節目のシーズンとなった。シーズン序盤は7戦中5勝と強力な滑り出しを見せたが、後半戦ではライバルたちが相対的に改善し、大きな挑戦を突きつけてきた」と報告している。

商業面での強化
フェルスタッペンのタイトル獲得と並行して、レッドブルはトラック外でも進展を示した。新たなパートナーとしてVisaやCastoreとの記録的アパレル契約を結び、既存スポンサーであるAT&T、タグ・ホイヤー、エクソンとも長期契約を締結した。
一方で、暗号通貨企業Bybitとの3年間の商業関係の終了も確認された。同社の契約は総額で約1億1,000万ポンド(約2,205億円)とされ、2024年だけで約3,500万ポンド(約701億円)を占めていたと考えられている。オラクルはその倍額を拠出しているとみられる。
ホーナー最後の年
決算報告には、クリスチャン・ホーナーがチーム代表として過ごした最後のシーズンの詳細も含まれている。ホーナーは2024年に704万6,000ポンド(約141億3,000万円)を受け取り、前年から4万6,000ポンド(約9,200万円)の増額となった。
ホーナーは7月に正式に職務から外され、非実務的な立場に追いやられた後、退任が確定。約7,400万ポンド(約1,483億円)の早期契約解除パッケージで合意に至った。
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