レッドブル F1カナダGP勝者ラッセルに抗議 セーフティカー中の挙動を問題視
F1カナダGPで優勝を飾ったジョージ・ラッセル(メルセデス)に対し、レッドブル・レーシングが正式に抗議を提出した。対象となったのは、終盤のセーフティカー中に発生した“不可解な挙動”と見られている。

レース終盤、マクラーレン同士の接触(ランド・ノリスとオスカー・ピアストリ)によりセーフティカーが導入された。その際、先頭を走っていたラッセルが突然減速し、2番手のマックス・フェルスタッペンが一瞬前に出る場面が映像に捉えられた。

レッドブルの抗議はこの場面に関するものとみられるが、現時点で公式な抗議理由は明かされていない。

フェルスタッペンはこの場面で即座に無線で「ラッセルが突然減速した」と報告。レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼも「今の件、フィードに映ってる。かなり露骨だ。挑発に乗るな、ありがとう」と注意を促していた。

このやり取りから、メルセデス側がフェルスタッペンに故意に違反を誘発させようとした“ゲームプレイ”の可能性を示唆しているとも取れる。なお、フェルスタッペンは現在スーパーライセンスポイントの累積が11点に達しており、あと1点で1戦出場停止となる状況だ。

レース後、レッドブルF1のクリスチャン・ホーナー代表は「マックスは非常に明確に話していたし、ルールも明確。あとはスチュワード次第だ」と含みを持たせるコメントを残した。

一方でフェルスタッペン本人は「セーフティカーが遅かったから、みんな速く行くように促してた。ラッセルも急に加速してから減速して、ちょっと混乱があっただけ」と、トーンを和らげている。

ラッセル、フェルスタッペン、そして両チームの代表者は、モントリオール現地時間17時50分にスチュワードによる聴聞に呼び出されており、抗議の判断はこの場で下される見込みだ。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / F1カナダGP / ジョージ・ラッセル