レッドブルF1 マルコ顧問「フェルスタッペンの接触はフラストレーションの表れ」

フェルスタッペンは終盤まで表彰台圏内を走行していたが、レース終盤にセーフティカーが導入され、ほとんどのドライバーが新品に近いソフトタイヤへ交換した。
その中で、フェルスタッペンもピットインしたが、驚くべきことに装着されたのは新品のハードタイヤだった。
この判断がレッドブルにとって大きな裏目となり、フェルスタッペンはタイヤに熱を入れることができず、グリップを欠いたままリスタートを迎えた。最終コーナーで大きくスライドしたことで、ルクレールがホームストレートで並びかけ、2台は軽く接触した。
レース後、スチュワードはこの件について審議したものの、処分なしという裁定を下した。ただしマルコは、このフェラーリのドライバーとの接触については「詳細には立ち入りたくない」と語った。
「我々はチャンスを得るためにリスクを取る必要があると考えていた」とマルコはSky Deutschlandに語った。「それが3ストップ戦略だ。だが不運にも終盤でセーフティカーが入った」
「我々の手元に残っていたのはハードタイヤだけで、それが間違いなく不適切な選択だった。このタイヤは特にウォームアップ時にひどい性能しか出ない」
「マックスの回避行動を見ただろう。それがリスクというものだ。うまくいくこともあれば、その逆もある」
「マックスは明らかに、タイヤのグリップが悪く、コントロールを失いかけていた。そしてルクレールとの状況が発生した。だがこの件についてこれ以上詳しく話すつもりはない」

フェルスタッペンの“フラストレーション”
他の報道によれば、フェルスタッペンはハードタイヤを装着されたことに激怒していたという。この判断により、セーフティカー明けの61周目のターン1でラッセルに並ばれ、両者は接触。フェルスタッペンはターン2をカットしてそのまま前方に復帰したため、レッドブルはラッセルにポジションを返すよう指示を出した。
それから3周後、フェルスタッペンはラッセルの側面に接触し、結果として10秒ペナルティとペナルティポイント3点が科された。この件について、マルコは「フラストレーションによるもの」だと説明している。
「彼は長い時間前を走っていたが、このタイヤ選択のせいで……」とマルコは語った。
「だが先ほども言ったように、我々には他の選択肢がなかったし、このタイヤがここまでウォームアップに苦しむとは知らなかった。彼には一定のフラストレーションがあったし、それがドライビングスタイルに表れたのだ」
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