エイドリアン・ニューウェイ離脱でレッドブルF1代表のホーナーに非難殺到
この数カ月間、イギリスのメディアはクルスチャン・ホーナーの女性問題のゴシップ／スキャンダル面と、彼の妻である元スパイスガールのジェリ・ハリウェルへの影響に焦点を当ててきた。5月1日までは。
エイドリアン・ニューウェイは、クリスチャン・ホーナーのスキャンダルについて何も言及していないが、Sky F1やBBCの識者を含む多くの人々は、65歳のニューウェイにとってこの不祥事がうまくいかず、最終的に退団の引き金になったと考えている。
「ニューウェイがレッドブル・レーシングを去る」というニュースが正式に伝えられると、非難の対象としてホーナーを指さす動きが始まった。最初に登場したのは、マックスの上司に対してほとんど愛情を抱いていない父親のヨス・フェルスタッペンだった。
このニュースが流れた数時間後、今年のメーデーにヨス・フェルスタッペンは 「レッドブル・レーシングは崩壊の危機にある。私は今年の初めにそれを恐れていた。内部が平和であるためには、重要な人材が残っていなければならない。今はそうではない」とDe Telegraafに語った。
「ニューウェイが去り、今年の初めにはヘルムートも追放されるように見えた。将来にとって、それは良くないことだ」とヨスは主張し、フェルスタッペンのレッドブル・レーシングでの将来についても懸念を示した。
このニュースが間近に迫ったとき、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハはSky Germanyにこう語った。
「エイドリアン・ニューウェイには調和が必要だし、いい雰囲気、いい職場が必要だ。しかし、現時点ではレッドブルは明らかに崩壊していると言わざるを得ない。その唯一の責任はクリスチャン・ホーナーにあり、彼は全力で権力にしがみついている」とラルフ・シューマッハは語った。
「エイドリアン・ニューウェイが彼のもとを去ったことがが彼が抱える最後の問題になるとは思わない。マックス・フェルスタッペンもすでにそのことを考えているし、ヘルムート・マルコもそう見えると思う」
シューマッハ：ホーナーにしがみつけばレッドブルは凡庸に沈む
ニューウェイがチームに与えた影響について、シューマッハは次のように強調した。
「昨年、ニューウェイが病気だったときに問題があったことを覚えている。 レッドブルで何が起こっているのか、すぐにわかったはずだ。マックス・フェルスタッペンも困難を抱えていた」
「ニューウェイがいなくなった今、レッドブルにあと数シーズン与えるが、ホーナーにしがみつけば、チームは凡庸に沈んでしまうだろう。私はそう確信している」
20年前にニューウェイをマクラーレンからレッドブルに引き抜いた張本人である彼への非難についてはまだコメントしていないが、ホーナーはニューウェイがチームにとってどのような損失となるかを明かした。
「過去20年間のわれわれの偉大な瞬間はすべて、エイドリアンが技術的な舵を握っていたときに訪れたものだ」とニューウェイは語った。
「彼のビジョンと才能のおかげで、20 シーズンで13のタイトルを獲得することができた。F1を超えて構想を練り、グランプリカーのデザインに幅広いインスピレーションをもたらす卓越した能力、変化を受け入れ、ルールの中で最もやりがいのある注力すべき領域を見つける卓越した才能、そして勝利への絶え間ない意志が、レッドブルを助けてきた。故ディートリッヒ・マテシッツですら想像していたよりも大きな勢力になることを目指して競争している」
ホーナー: 彼が残した遺産はミルトン・キーンズのホールに響き渡るだろう
「私にとって、エイドリアンがレッドブルに入社したとき、彼はすでにスーパースターデザイナーだた。20年が経過し、13回のチャンピオンシップを獲得した後、彼は真の伝説としてその名を残すことになった」
「彼は私の友人でもあり、彼が私たちのパートナーシップにもたらしたものすべてに、私は永遠に感謝し続けるだろう。彼が残した遺産は、ミルトン・キーンズのホールに響き渡り、RB17トラックカーは、私たちとともに過ごした時間にふさわしい証であり、遺産となるだろう」
ニューウェイの離脱パッケージの一部にはRB17の完成が含まれている。
「彼は完成するまでこのエキサイティングなプロジェクトに関わり、全力を尽くしていく」
それ以降のニューウェイの選択肢がどうなるかはまだ分からない。ヨットで世界を航海するサバティカルの後、ルイス・ハミルトンとともにフェラーリでF1の熱狂的な歌を歌うか、アストンマーティンからのオファーを受けれいて大金を手に入れるかのか、もしくはマックス・フェルスタッペンとヘルムート・マルコの獲得を狙うメルセデスとなるのか。今後の展開はさらに注目だ。
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