エイドリアン・ニューウェイ 宇宙船の設計プロジェクトに「ノーサンキュー」
F1デザインで200以上のグランプリと12のコンストラクターズタイトルを獲得してきたニューウェイは10年前、セバスチャン・ベッテルとともにレッドブルが4度のワールドタイトルを獲得した後、アメリカの企業から宇宙船のデザインを依頼されたことを明らかにした。
レッドブル在籍中、ニューウェイはF1以外のプロジェクトにたびたび関与してきたし、今もそうしている。
しかし今回の場合、広大な宇宙に到達できる船を設計するという気の遠くなるような見通しを考えると、彼の反応は驚くほど現実的だった。
「今から10年ほど前、あるアメリカの会社が私に電話をかけてきて、彼らと一緒に宇宙船を作らないかと誘ってきたんだ」と Top Gear に語った。
「魅力的だろうし、60年代の宇宙開発競争は信じられないほど刺激的だったに違いない。だが、私はモーターレースの方がもっと魅力的だと思う。モーターレーシングへの開発と関与は驚異的なペースで行われている。それが好きなんだ」
宇宙船に携わるというアイデアについて直接尋ねられると、ニューウェイは「危険だと思う。宇宙船が無事に戻ってくることが条件だからね！」と皮肉った。
F1テクノロジーとその進化し続ける複雑さについて、ニューウェイは人工知能（AI）がグランプリレースの未来に与える潜在的な影響について質問された。
F1ではトラクションコントロールやローンチコントロールといった特定の用途にAIが使用されてきたが、ニューウェイはその影響力はそうした特殊な機能をはるかに超えるものになると考えている。
ニューウェイは、いつかAIがレースカーの設計においてより広範な役割を果たし、空力からサスペンションまで、車両のあらゆる側面を最適化するためにエンジニアを支援すると想像している。
エンジニアが空気力学からサスペンションに至るまで車両のあらゆる側面を最適化するのを支援することを想像しています。
「いつかはそうなるだろうが、その時期を見極めるのはもっと難しい」とニューウェイは語った。
「AIは広義の流行語だが、実際にはインターネットを少し加えた『機械学習』の拡張であり、それは何年も前から存在している」
「我々は応力解析のオプティマイザー（FEA：有限要素解析）を何年も使ってきたが、最終的には人間がオプティマイザーよりも優れているように思える。オプティマイザーはツールではあるが、人間に取って代わるものではない」
カテゴリー： F1 / レッドブル・レーシング
