レッドブルF1のエイドリアン・ニューウェイが今も引きずる24年前の敗北
レッドブルF1の最高技術責任者(CTO)であるエイドリアン・ニューウェイは、チームが揺るぎない優位性にもかかわらず、常に警戒を怠らずに「プッシュし続ける」よう促している。

レッドブル・レーシングは、今シーズンこれまで全勝を続けており、先週末のハンガリーGPではマックス・フェルスタッペンが7連勝を飾り、1988年にマクラーレン・ホンダのアラン・プロストとアイルトン・セナが記録した11連勝を上回る偉業を達成した。

現在、レッドブル・レーシングはコンストラクターズチャンピオンシップで229ポイントの大差を付けており、ドライバーズランキングではフェルスタッペンがチームメイトのセルジオ・ペレスを110ポイント差をつけている。

「素晴らしい成績だ。こんなことは夢にも思わなかった」とニューウェイはF1 Nationのポッドキャストで語った。

「1988年のマクラーレンの成績を破るなんて、思ってもみなかったことだ。チーム全体、みんなのハードワーク、そして、今シーズン享受してきた信頼性への賛辞でもある」

「素晴らしい賛辞だ」

レッドブル F1

しかし、F1歴37年のベテランであり、F1史上最も偉大なデザイナー兼空力学者として広く評価されているニューウェイは、グランプリレースという超ダイナミックな世界で物事がいかに早く変化し得るかを知っている。

ニューウェイは、マクラーレンのテクニカルディレクターとして、ウォーキングに本拠を置くマクラーレンがシーズン最終戦でフェラーリにコンストラクターズトロフィーを奪われた1999年のことを思い出した。

24年経った今でも、ニューウェイはその敗北を引きずっている。

「シーズン中というのは、自分がどこに到達したかを考えるのではなく、次のシーズンのことを考えてしまうものだ。我々にはまだ長い道のりがある」

「1999年、ミカ(ハッキネン)がシルバーストーンでトップを走っていたとき、ミハエル(シューマッハ)が足を骨折してしまった。正直に言うと、チームとしてその年の残りは居眠りをしてしまい、 結局、最後までもつれ込み、我々はコンストラクターズを失った」

「どんなに物事がうまくいっているように見えても、プッシュし続け、油断してはならないという教訓だ」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング