レッドブルF1、アストンマーティンへの知財流出の可能性は「深刻な懸念」
レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、アストンマーティンF1チームがレッドブル・レーシングのRB18をコピーした疑いについて調査していると述べた。

アストンマーティンF1チームは、今週末のスペイングランプリにRB18に非常によく似た車で到着した。これにより、FIA(国際自動車連盟)は、チームがアップグレードパッケージを合法的に開発したかどうか、またはレッドブルからデータを取得したかどうかを調査した。

F1では“リバースエンジニアリング”はルール違法になる。

FIAは、金曜日の朝にアストンマーティンの車は「合法」だとしたが、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、アストンマーティンF1チームに加わった元従業員によってデータがダウンロードされた「証拠」があると主張し、問題はまだ終わっていないことをほのめかした。

「現状では、コピーは禁止されていない」とヘルムート・マルコは Sky Sports Germanyに語った。

「しかし、7人が我々から引き抜かれたこと、そして、我々のチーフエアロダイナミスト(ダン・ファローズ)が不釣り合いに高い金額でアストンマーティンに加わったことも考慮に入れなければならない」

「我々がチェックしているいくつかの事実がまだある。詳細に検討していく。データがダウンロードされたという証拠がある」

ダン・ファローズは、長いガーデニング休暇期間を経てアストンマーティンF1チームに加わったが、ヘルムート・マルコは、アストンマーティンがデータなしで類似したコンセプトに到達することができるかどうか疑問に思っている。

「ダン・ファローズはガーデニング休暇中だった。彼が頭の中に持っているもの…をコピーするというアプローチで禁止されていない。しかし、ドキュメントをコピーすることなく、あのように我々の車を詳細なコピーをすることはできるだろうか?」

レッドブル・レーシングは、声明を発表し、この問題を潜在的に「深刻な懸念」と呼んだ。
「オラクル・レッドブル・レーシングは、FIAの声明に関心を持って注目している。模倣はお世辞の最大の形だが、デザインの複製は明らかに“リバースエンジニアリング”に関するFIAの規則に準拠する必要がある。ただし、IP(知的財産)の移転が発生した場合は、明らかに規制違反となり、深刻な懸念となる」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / アストンマーティンF1チーム