レッドブルF1首脳 「RB18は“プリマドンナ”のような気難しい車」
レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レッドブル・レーシングの2022年F1マシンであるRB18を『プリマドンナ』と表現した。

新世代F1マシンによる2022年シーズンは2ラランドが終了し、タイトル候補としてスクーデリア・フェラーリが最もバランスのとれた新車を生み出したことは間違いないようだ。バルセロナのプレーシーズンテストからF1サウジアラビアGPのテッカーフラッグまでほぼタイムシートの上位に名を連ねている。

その結果、フェラーリは、コンストラクターズランキングで2位に40ポイント差をつけ、ドライバーズランキングではシャルル・ルクレールがカルロス・サインツに12ポイント差で1-2体制を築いている。

だが、ライバルのレッドブル・レーシングは、トップ4フィニッシュができたであろう開幕戦F1バーレーンGPでマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスがダブルリタイアを喫しており、それがなければ、ここまで両チームの差は広がっていなかったかもしれない。

メルセデスF1は、2008年マシンであるW08の気難しいバランス特性を『ディーバ(歌姫)』に例えていたが、今回、レッドブルF1のヘルムート・マルコは、RB18のバランス特性を『プリマドンナ(オペラで主役をつとめる女性歌手)』と表現。

ヘルムート・マルコは、RB18を正しい方法で処理できれば、マックス・フェルスタッペンは、F1サウジアラビアGPでのスリリングな成功にさらに多くの勝利をもたらすことができると感じている。

「フェラーリのアドバンテージは、すべてのタイヤとすべての温度ですぐに速いことだ」とヘルムート・マルコはServusTVに語った。

「それは車がよ気立ての良いことを示している。我々はおそらくもっと気難しい車だ。プリマドンナのようなね。しかし、それを正しく理解できれば、ポテンシャルはそこにある」

また、ヘルムート・マルコは、2022年シーズンのF1パワーユニットの勢力図について語り、一般的なコンセンサスと同じように昨年から大幅に変更されている。

F1サウジアラビアGPではメルセデスPUを搭載する車がグリッド後方を埋めたいたがヘルムート・マルコは、メルセデスをルノーの後ろにランク付けしていない。

「フェラーリは先を行っている。ホンダ、「ホンダ、厳密に言えばレッドブル・パワートレインズは2位だ。そして、メルセデスは、珍しく3位にすぎない」

それにもかかわらず、ヘルムート・マルコは、レッドブルのライバルとしてメルセデスを除外することはできないと語る。

「フェラーリは特に電力において有利であり、ホンダがそれに続くことを望んでいる」とヘルムート・マルコは語る。

「シャシーに関しては、メルセデスが最も強いバウンシングの問題を抱えている。ブレーキンズゾーンで(ルイス)ハミルトンの頭が前後にぐらつく様子を見ることができる」

「だが、それは時間の問題だと思う。彼らがそれを解消できれば、彼らは車を微調整することに進むことができる」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング