レッドブル・ホンダF1 決勝展望:ポールポジションも戦略面で圧倒的不利 / F1オランダGP
レッドブル・ホンダは、F1オランダGPの決勝をポールポジションからスタートするも、ザントフォールト・サーキットでは2台を上位に並べたメルセデスF1に対して圧倒的に不利な状況に置かれている。

F1オランダGPの予選ではマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得。2番手のルイス・ハミルトンに対して0.038秒と僅差だったが、その差にはシフトミスとDRSが開かないというトラブルが絡んでおり、ペース的にはレッドブル・ホンダの方が優勢なのは確かだ。

だが、レースになれば、マシンの速さは異なるストーリーとなる。F1モナコGPと同じくらい抜きにくいと予想されるザンフォールトでは、1ストップ戦略が主流になると見られ、したがって、トラックポジション重視=前にいた方が勝ちとなる。

セルジオ・ペレスがQ1で敗退してマックス・フェルスタッペン1台のみの戦いとなるレッドブル・ホンダに対して、メルセデスはルイス・ハミルトンが2番手、バルテリ・ボッタスが3番手につけている。

したがって、メルセデスは第1スティントでマックス・フェルスタッペンに大きく離されることがなければ、どちらか1台(おそらくボッタス)でアンダーカットを仕掛けることができる。その場合、フェルスタッペンは反応せざるを得ず、最適なタイミングでピットストップを実施すrもう1台のメルセデス(おそらくハミルトン)に逆転を許すことになる。

その状況を打破するためにマックス・フェルスタッペンがとにかく逃げ切ることが重要となるが、1周90秒以内の短いザントフォールトでそこまでの差をつけることは難しい。また、周回遅れのマシンに出くわせば、そのアドバンテージは失わることになる。

それらを鑑みると、マックス・フェルスタッペンはポールポジションは獲得できたものの、チームとしての戦いで圧倒的不利な状況に置かれている。

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / F1オランダGP