レッドブルF1代表 「ペレスがレースをフィニッシュできる保証はなかった」 / F1アゼルバイジャンGP 決勝
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、2021年のF1世界選手権 第6戦 F1アゼルバイジャンGPの決勝レースを振り返った。

レッドブル・ホンダF1にとって、まさにクリスチャン・ホーナーが“ジェットコースター”と呼ぶような乱高下のレースとなった。残り5周までマックス・フェルスタッペンを先頭に1-2フィニッシュにむけて快適にレースを進めていた。

しかし、突然の左リアタイヤのパンクでマックス・フェルスタッペンがクラッシュリタイア。代わってトップに立ったセルジオ・ペレスは油圧システムにトラブルを抱えていた。そして、チャンピオンシップ争いを左右する可能性のあったリスタートでルイス・ハミルトンがミスをした。

セルジオ・ペレスにとってレッドブル加入後初優勝。チームはコンストラクターズ選手権でメルセデスに対するリードを26ポイントに広げ、マックス・フェルスタッペンはドライバーズ選手権のリードを維持した。

「なんというジェットコースターだ! 今日、我々はあらゆる感情を経験したと思う。2016年以来の1-2フィニッシュを達成するまで5周いないのところまできて、今のところ説明がないパンクでレースをリードしていたマックスを失うことはかなり胸が張り裂けそうだった」

「その後、レースは赤旗中断となった。我々はセルジオが油圧を失うことを深刻に懸念しており、彼がフィニッシュできる保証はなかった。ありがたいことにセルジオは仕事をやり遂げることができたし、リスタートでのルイスのターン1でのミスにより、コンストラクターズ選手権のリードを広げ、マックスはドライバーズ選手権のリードを維持した。そして、チェコは3位に浮上した」

「マックスにとっては悔しい思いだったが、今日、チェコがチームで初勝利を挙げたことをうれしく思う。彼は週末を通して非常に速かったし、彼が表彰台の最上段にいるのを見るのはチームにとって大きな後押しだった。力強い週末を過ごしたピエールが表彰台に上がったのも素晴らしかった」

「だが、今日はこの勝利を、残念ながら、マクラーレン ファミリー、そして、我々のスポーツが失ったマンスオール・オジェに捧げたい。彼はインスピレーションを与えてくれた人であり、幸運にも友人と呼べる人物だった」

「すべてのパートナー、特に今週末のためにアップグレード版のエンジンオイルを提供してくれたモーブル1にお祝いと心からの感謝の気持ちを伝えたい。それはこのチャンピオンシップの戦いでチームのすべての分野がどれだけ懸命にプッシュしているかを示している」

2021年 F1アゼルバイジャンGP 決勝 結果
1.セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
2.セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
3.ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
4.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
5.ランド・ノリス(マクラーレン)
6.フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
7.角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
8.カルロス・サインツ(フェラーリ)
9.ダニエル・リカルド(マクラーレン)
10.キミ・ライコネン(アルファロメオ)
11.アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
12.バルテリ・ボッタス(メルセデス)>
13.ミック・シューマッハ(ハース)
14.ニキータ・マゼピン(ハース)
15.ルイス・ハミルトン(メルセデス)
16.ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
17.ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
18.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
DNF.エステバン・オコン(アルピーヌ)
DNF.ランス・ストロール(アストンマーティン)


このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / F1アゼルバイジャンGP