レッドブルF1 特集:F1チーム代表(チームプリンシパル)の仕事を知る
レッドブル・レーシングが、クリスチャン・ホーナーが務めるF1チーム代表(チームプリンシパル)の仕事を解説した。
英国・ミルトンキーンズには、F1チーム全員(ドライバー陣を含む)がミニバス1台に収まっていた時代を憶えている人が数人残っているが、そのような時代は遙か彼方に過ぎ去った。現代のF1チームはスペシャリスト集団と化しており、オールラウンダーの居場所はない。しかし、チームプリンシパルは例外と呼べる存在だろう。
F1チームのスペシャリストたちは、自分たちは最もタフで責任が大きくて複雑な仕事を抱えているとこぞって言うはずだが、彼らがチーム内で最も奇妙な仕事だと満場一致で認めるのがチームプリンシパルだ。
チームプリンシパルは、F1チームでドライバー陣に次いで露出が高く、チームオーナーが兼任していた時代から、F1チームのイメージは支配欲、知識欲、またはただの強欲さなど、チームプリンシパル個人の性格的特徴と強く結びつけられがちだ。チームプリンシパルのほぼ全員が被雇用者である今、このような傾向は弱まっているが、Netflix『Formula 1: 栄光のグランプリ』のようなF1シーンの裏側を追うドキュメンタリー作品を通じて、彼らの素性の多くが明らかになりつつある。
とはいえ、チームプリンシパルの仕事を具体的に記すのは難しい。なぜなら、これまで存在してきたあらゆるチームプリンシパルがそれぞれわずかに異なる仕事をしてきたからだ。チームの合法で安全な業務遂行への責任は全員に共通しているが、これ以外の仕事についてはどうにも不明瞭だ。
これはおそらく、チームプリンシパルへの明確なキャリアパスが存在しないことに起因している。過去のF1では、エンジニアやメカニック、貴族階級出身者、ドライバー、富豪、ビジネスリーダー、そしてあるひとつの奇妙なグランプリでは管財人(2014シーズン・アブダビGPでケーターハムの管財人フィンバー・オコネルがチームプリンシパル代理を務めた)など様々な背景を持つ人たちがチームプリンシパルを務めてきた。さらに、チームプリンシパルの業務は、チームオーナーが兼任する場合と被雇用者が担う場合で異なり、マニュファクチュアラーとプライベーターでも異なる。
しかし、いかなるケースにおいても、チームプリンシパルは万能なオールラウンダータイプが担っており、過去にはデザイナー(コーリン・チャップマン)、ドライバー(タイ・ティレル)、エンジニア(フランク・ウィリアムズ)、ロリポップマン(ロン・デニス)を兼ねるチームプリンシパルが存在した。現在のチームプリンシパルは彼らのように現場業務を兼任していないが、彼らと同じように複数の業務を同時にこなしている。
チームプリンシパルは、チームを最高の状態で維持することが主業務だ。チームへの批判を一身に受ける避雷針役を担うときもあれば、チームへの称賛をチーム全員に確実に伝える役目も担う。
チームのアイコンである彼らの仕事のもうひとつの大きな柱がマーケティングだ。彼らの業務のひとつに、スポンサーへの印象操作がある。つまり、彼らはマーケティング業務とホスピタリティ業務に深く関わっているのだ。このような業務にはパドッククラブでの講演からエナジーステーションでの会食までが含まれているため、内向的な性格の人物には務まらない。チームプリンシパル全員がエディ・ジョーダンではないにせよ、出自を問わず、彼らの多くは話術に長けている。
この他にも、レースウィークエンドをスムーズに進行させるために用意されたチェックリストに沿った非公式な仕事が数多く存在しており、彼らがFIAのバスやテントの中に出入りする姿や、複数で集まってパドックの状況を確認している姿がよく確認されている。
このようなレースウィークエンドにおけるチームプリンシパルの業務を考慮すると、ビッグチームでは特にだが、チームプリンシパルがガレージ内およびF1マシンの走行に関連する通常業務から切り離され、ガレージ内の業務はチームマネージャーかスポーティングディレクターに、F1マシンの走行はシニアエンジニアやレーシングディレクターに任されているというのは特に驚くことではない。しかし、チームプリンシパルは積極的に関わらないにせよ、これらの業務を常時確認している。
何かトラブルが発生した場合、または想定していたほど業務がスムーズに進んでいない場合、その解決はチームプリンシパルの仕事になり、チームメンバーを入れ替えたり、機材・資材を購入したり、特定の業務を変更したりすることになる。チームプリンシパルがガレージの片隅で誰かと真剣に話し合っている姿が確認できるのはこれが理由だ。最終決定はファクトリーに戻ってから下される場合が多いが、彼らはサーキットで様々な情報を集めてその決定に役立てている。
レースウィークエンドのセッション(特に後半)では、チームプリシパルはピットウォールに陣取ることになる。彼らはすべての無線チャンネルに耳を傾けているが、ピットウォール専用チャンネルも用意されており、このチャンネルで重要な決定事項についての議論が交わされる。
中継でチームプリンシパルの無線が聞けるのはレース最終盤だけで、通常の場合、彼らはドライバーを労ったり、レースの大半でドライバーと唯一連絡を取ってきたレースエンジニア経由ではなく自分で直接ドライバーに伝える必要がある事項を話したりしている。
しかし、このような終盤の無線連絡は通常の無線連絡とは異なる。多くの場合、チームプリンシパルは無線経由で最終決定が必要な事項、もしくは最高責任者の黙諾が必要な事項についての判断を下している。そのような判断が下されている領域のひとつがチーム戦略だ。
チーム戦略関連の判断はドラマを生み出すときがある。どちらか片方のドライバーに大きなアドバンテージをもたらすピットストップ戦略がその好例だ。しかし、その他の通常の判断にそのようなドラマ性はなく、レースエンジニアやスポーティングディレクター、ストラテジストたちから連絡を受け、彼らの提案を判断するだけだ。
「レースを通じてクリスチャンと話をしています。セーフティカーウィンドウのタイミングなどについて私から提案すると、通常はクリスチャンが “よし” と許可を出すわけですが、ひとりで判断しかねる状況では2人で話し合います」
「レースエンジニアたちから意見をもらうときもあります。セーフティカー導入中にピットインをするかしないかの判断は、タイヤのデグラデーション次第で変わってくるので、エンジニアチームとドライバー陣から情報を集めます。それらをまとめてクリスチャンに提案するのが私の仕事です。その提案が正しいと判断されれば、許可が下ります。最終決定はクリスチャンの仕事です」
レッドブル・レーシング・ホンダのファクトリーでは700人超のスペシャリストたちが働いており、その大半とミーディングを重ねることが、チームプリンシパルの仕事だ。チーム全員を一カ所に集めた全体ミーティングを行うときもあるが、週の大半は少人数のミーティングを重ねることに費やされる。
レースウィークエンド終了後にトラックサイド各部署と個別にデブリーフィングを行ったあと、そのままシームレスに次のレースのブリーフィングへ移行し、同時にファクトリー各部署とのミーティングも進められる。ファクトリーではコミュニケーションが非常に重要になる。ファクトリーのチームプリンシパルは部署間の橋渡し役を担うことが多いが、適材適所の雇用・昇格や、チームメンバーが集中できる環境の創出も仕事に含まれている。
チームプリンシパルが抱える最も厄介な仕事が予算の管理だ。すべての部署がより多くの予算を求めており、予算増額のパフォーマンスへのプラス効果を裏付ける正当な理由を用意している。その中で、チームプリンシパルは長期的視野に立って考えなければならない。チームの現在地ではなく、数年後にいるべき位置を見極める必要があるのだ。ゆえに、チームの方向性はチームプリンシパルのオフィス内で決められている。2022シーズン以降はコストキャップ制が導入されるため、この仕事の重要性はさらに高まるだろう。
コストキャップ制はF1の最新施策のひとつだ。10年以上かけて考案されたこの制度は未来のF1をより平等なスポーツに変えることを目的としており、結果的により優れたエンターテインメントを提供できるようになることが期待されている。
言うまでもないが、すべてのステークホルダーがこのような来たるべき未来を受け容れられる妥協点を探る議論は簡単には進まない。この妥協点の発見はチームプリンシパルの最重要業務であると同時に、最も話題になる仕事だ。彼らはチーム、ファン、パートナー、メディアだけではなく、F1の未来が直接影響する他のF1チームとも上手くやっていかなければならない。
テクニカルディレクターたちは多様な(そして愉快な)技術系メンバーたちとレースに直接関係するテクノロジー関連業務を進めていくが、戦略的ヴィジョンに関連する業務はチームプリンシパルの担当であり、その結果、彼らのスキルセットには “優秀な外交官” 、“饒舌な政治家” 、 “冷徹な交渉人” などが加えられていくことになる。
チームプリンシパルのこれらのスキルセットの中には、彼らを突出した存在にする特殊なものは含まれていない。彼らのスキルセットのほぼすべては、トップレベルのスポーツマネージメントやテクノロジービジネス、ロビー活動でも不可欠とされているものだ。
チームプリンシパルがユニークなのは「それらのスキルセットをひとりですべて備えているから」だ。実に奇妙な仕事なのだ。
カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング
英国・ミルトンキーンズには、F1チーム全員(ドライバー陣を含む)がミニバス1台に収まっていた時代を憶えている人が数人残っているが、そのような時代は遙か彼方に過ぎ去った。現代のF1チームはスペシャリスト集団と化しており、オールラウンダーの居場所はない。しかし、チームプリンシパルは例外と呼べる存在だろう。
F1チームのスペシャリストたちは、自分たちは最もタフで責任が大きくて複雑な仕事を抱えているとこぞって言うはずだが、彼らがチーム内で最も奇妙な仕事だと満場一致で認めるのがチームプリンシパルだ。
チームプリンシパルは、F1チームでドライバー陣に次いで露出が高く、チームオーナーが兼任していた時代から、F1チームのイメージは支配欲、知識欲、またはただの強欲さなど、チームプリンシパル個人の性格的特徴と強く結びつけられがちだ。チームプリンシパルのほぼ全員が被雇用者である今、このような傾向は弱まっているが、Netflix『Formula 1: 栄光のグランプリ』のようなF1シーンの裏側を追うドキュメンタリー作品を通じて、彼らの素性の多くが明らかになりつつある。
とはいえ、チームプリンシパルの仕事を具体的に記すのは難しい。なぜなら、これまで存在してきたあらゆるチームプリンシパルがそれぞれわずかに異なる仕事をしてきたからだ。チームの合法で安全な業務遂行への責任は全員に共通しているが、これ以外の仕事についてはどうにも不明瞭だ。
これはおそらく、チームプリンシパルへの明確なキャリアパスが存在しないことに起因している。過去のF1では、エンジニアやメカニック、貴族階級出身者、ドライバー、富豪、ビジネスリーダー、そしてあるひとつの奇妙なグランプリでは管財人(2014シーズン・アブダビGPでケーターハムの管財人フィンバー・オコネルがチームプリンシパル代理を務めた)など様々な背景を持つ人たちがチームプリンシパルを務めてきた。さらに、チームプリンシパルの業務は、チームオーナーが兼任する場合と被雇用者が担う場合で異なり、マニュファクチュアラーとプライベーターでも異なる。
しかし、いかなるケースにおいても、チームプリンシパルは万能なオールラウンダータイプが担っており、過去にはデザイナー(コーリン・チャップマン)、ドライバー(タイ・ティレル)、エンジニア(フランク・ウィリアムズ)、ロリポップマン(ロン・デニス)を兼ねるチームプリンシパルが存在した。現在のチームプリンシパルは彼らのように現場業務を兼任していないが、彼らと同じように複数の業務を同時にこなしている。
サーキットでの業務
サーキットのチームプリンシパルは様々な場面でチームの顔役を務めている(ちなみに、ある強豪チームは、チームプリンシパルをポンポンと掛け声抜きの “チアリーダー部キャプテン” と呼んでいる)。彼らのレースウィークエンドの大半はメディア対応に費やされており(少なくとも通常のシーズンでは)、金曜日のFIA公式記者会見、ガレージ外での非公式な囲み取材、パドックでのテレビ用インタビュー、レース後の記者会見、複数の個別インタビューなどをこなしている。チームプリンシパルは、チームを最高の状態で維持することが主業務だ。チームへの批判を一身に受ける避雷針役を担うときもあれば、チームへの称賛をチーム全員に確実に伝える役目も担う。
チームのアイコンである彼らの仕事のもうひとつの大きな柱がマーケティングだ。彼らの業務のひとつに、スポンサーへの印象操作がある。つまり、彼らはマーケティング業務とホスピタリティ業務に深く関わっているのだ。このような業務にはパドッククラブでの講演からエナジーステーションでの会食までが含まれているため、内向的な性格の人物には務まらない。チームプリンシパル全員がエディ・ジョーダンではないにせよ、出自を問わず、彼らの多くは話術に長けている。
この他にも、レースウィークエンドをスムーズに進行させるために用意されたチェックリストに沿った非公式な仕事が数多く存在しており、彼らがFIAのバスやテントの中に出入りする姿や、複数で集まってパドックの状況を確認している姿がよく確認されている。
このようなレースウィークエンドにおけるチームプリンシパルの業務を考慮すると、ビッグチームでは特にだが、チームプリンシパルがガレージ内およびF1マシンの走行に関連する通常業務から切り離され、ガレージ内の業務はチームマネージャーかスポーティングディレクターに、F1マシンの走行はシニアエンジニアやレーシングディレクターに任されているというのは特に驚くことではない。しかし、チームプリンシパルは積極的に関わらないにせよ、これらの業務を常時確認している。
何かトラブルが発生した場合、または想定していたほど業務がスムーズに進んでいない場合、その解決はチームプリンシパルの仕事になり、チームメンバーを入れ替えたり、機材・資材を購入したり、特定の業務を変更したりすることになる。チームプリンシパルがガレージの片隅で誰かと真剣に話し合っている姿が確認できるのはこれが理由だ。最終決定はファクトリーに戻ってから下される場合が多いが、彼らはサーキットで様々な情報を集めてその決定に役立てている。
レースウィークエンドのセッション(特に後半)では、チームプリシパルはピットウォールに陣取ることになる。彼らはすべての無線チャンネルに耳を傾けているが、ピットウォール専用チャンネルも用意されており、このチャンネルで重要な決定事項についての議論が交わされる。
中継でチームプリンシパルの無線が聞けるのはレース最終盤だけで、通常の場合、彼らはドライバーを労ったり、レースの大半でドライバーと唯一連絡を取ってきたレースエンジニア経由ではなく自分で直接ドライバーに伝える必要がある事項を話したりしている。
しかし、このような終盤の無線連絡は通常の無線連絡とは異なる。多くの場合、チームプリンシパルは無線経由で最終決定が必要な事項、もしくは最高責任者の黙諾が必要な事項についての判断を下している。そのような判断が下されている領域のひとつがチーム戦略だ。
チーム戦略関連の判断はドラマを生み出すときがある。どちらか片方のドライバーに大きなアドバンテージをもたらすピットストップ戦略がその好例だ。しかし、その他の通常の判断にそのようなドラマ性はなく、レースエンジニアやスポーティングディレクター、ストラテジストたちから連絡を受け、彼らの提案を判断するだけだ。
「レースを通じてクリスチャンと話をしています。セーフティカーウィンドウのタイミングなどについて私から提案すると、通常はクリスチャンが “よし” と許可を出すわけですが、ひとりで判断しかねる状況では2人で話し合います」
「レースエンジニアたちから意見をもらうときもあります。セーフティカー導入中にピットインをするかしないかの判断は、タイヤのデグラデーション次第で変わってくるので、エンジニアチームとドライバー陣から情報を集めます。それらをまとめてクリスチャンに提案するのが私の仕事です。その提案が正しいと判断されれば、許可が下ります。最終決定はクリスチャンの仕事です」
ファクトリーでの業務
このような業務はチームがサーキットを去ったあとも行われている。外交業務の数は減るが、パフォーマンス向上を目的としたエンジニアリング関連の中規模業務が増える。レッドブル・レーシング・ホンダのファクトリーでは700人超のスペシャリストたちが働いており、その大半とミーディングを重ねることが、チームプリンシパルの仕事だ。チーム全員を一カ所に集めた全体ミーティングを行うときもあるが、週の大半は少人数のミーティングを重ねることに費やされる。
レースウィークエンド終了後にトラックサイド各部署と個別にデブリーフィングを行ったあと、そのままシームレスに次のレースのブリーフィングへ移行し、同時にファクトリー各部署とのミーティングも進められる。ファクトリーではコミュニケーションが非常に重要になる。ファクトリーのチームプリンシパルは部署間の橋渡し役を担うことが多いが、適材適所の雇用・昇格や、チームメンバーが集中できる環境の創出も仕事に含まれている。
チームプリンシパルが抱える最も厄介な仕事が予算の管理だ。すべての部署がより多くの予算を求めており、予算増額のパフォーマンスへのプラス効果を裏付ける正当な理由を用意している。その中で、チームプリンシパルは長期的視野に立って考えなければならない。チームの現在地ではなく、数年後にいるべき位置を見極める必要があるのだ。ゆえに、チームの方向性はチームプリンシパルのオフィス内で決められている。2022シーズン以降はコストキャップ制が導入されるため、この仕事の重要性はさらに高まるだろう。
コストキャップ制はF1の最新施策のひとつだ。10年以上かけて考案されたこの制度は未来のF1をより平等なスポーツに変えることを目的としており、結果的により優れたエンターテインメントを提供できるようになることが期待されている。
言うまでもないが、すべてのステークホルダーがこのような来たるべき未来を受け容れられる妥協点を探る議論は簡単には進まない。この妥協点の発見はチームプリンシパルの最重要業務であると同時に、最も話題になる仕事だ。彼らはチーム、ファン、パートナー、メディアだけではなく、F1の未来が直接影響する他のF1チームとも上手くやっていかなければならない。
テクニカルディレクターたちは多様な(そして愉快な)技術系メンバーたちとレースに直接関係するテクノロジー関連業務を進めていくが、戦略的ヴィジョンに関連する業務はチームプリンシパルの担当であり、その結果、彼らのスキルセットには “優秀な外交官” 、“饒舌な政治家” 、 “冷徹な交渉人” などが加えられていくことになる。
チームプリンシパルのこれらのスキルセットの中には、彼らを突出した存在にする特殊なものは含まれていない。彼らのスキルセットのほぼすべては、トップレベルのスポーツマネージメントやテクノロジービジネス、ロビー活動でも不可欠とされているものだ。
チームプリンシパルがユニークなのは「それらのスキルセットをひとりですべて備えているから」だ。実に奇妙な仕事なのだ。
カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング