レッドブルF1代表 「アルボンの自信を高めるタイムリーな初表彰台」
レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、アレクサンダー・アルボンのF1トスカーナGPでのF1初表彰台は様々な批判に対してタイムリーな結果であり“自信を高める”きっかけになるはずだと語る。

昨年のF1ブラジルGPと今年のF1オーストリアGPで接触によって表彰台の機会を逃していたアレクサンダー・アルボンは、ムジェロでキャリアベストとなる3位入賞を果たし、ようやく待望のF1初表彰台を獲得した。

アレクサンダー・アルボンは、今シーズンここまでレッドブル・ホンダのチームメイトであるマックス・フェルスタッペンに追いつくことができておらず、多くの物がアルボンのチーム内でのポジションに疑問を抱き、ドライバー交代を求める声が強まっているなかでの表彰台だった。

クリスチャン・ホーナーは、タイムリーな表彰台獲得をきっかけにアレクサンダー・アルボン一皮むけたパフォーマンスを発揮するようになると考えている。

「どちらかと言えば、彼はあまりにいい人過ぎる。それが短所だ」とクリスチャン・ホーナーは Sky F1 に語った。

「しかし、一旦彼がヘルメットをかぶれば、本物のレーサーがそこにいるのがわかるはずだ」

「表彰台を獲得できるはずだと考えているのと、実際にそれができることを分かっているのとでは大きな違いだと思う。

「彼にとってこの表彰台は自信と自己信念を後押しすると思う。実際に彼はこれをいいきっかけにできると思う」

大荒れの展開となったF1トスカーナGPでアレクサンダー・アルボンはいくつか素晴らしいオーバーテイクをみせた。その最たるものがレース終盤に3位表彰台を手に入れるために見せた強敵ダニエル・リカルドへのアウトサイドからの大胆なオーバーテイクだ。

「本当に印象的だったし、我々は彼とそれを何度も繰り返して見ている」とクリスチャン・ホーナーは語った。

「彼のマシンの位置取りは非常に優れていたし、ダニエルは追い抜くのが難しいドライバーだ。アウトサイドから仕掛けてそれを成功させたのはすべて彼の功績だ」

それだけでなく、クリスチャン・ホーナーは、アレクサンダー・アルボンのコース上でのスキルは、優れた技術フィードバックに裏付けられているとし、その強みは彼の成長を助けるだけだと主張する。

「彼はマシンに対して非常に優れた感度を持っている。実際、彼はそれによってエンジニアの尊敬を勝ち取ったと思う。それがはっきりと表に現れ始めていると思うし、成長が明白に出始めていると思う。それは彼の助けになるだけだと思う」とクリスチャン・ホーナーは語る。

マックスの運転にはまったく影響を与えない我々のマシン固有のわずかに不安定なリアエンドの挙動が、今シーズンのアレックスと前任のピエール・ガスリーの両方の妨げになっているようだ」とホーナーは語った。

「現在、アレックスにとってはそこまで問題ではない。彼はそれにうまく対処する方法を学んでいる」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / アレクサンダー・アルボン