レッドブル・ホンダF1 予選分析:メルセデスに“1秒差”が示す現実 / 2020年 F1イギリスGP
レッドブル・ホンダF1は、2020年のF1世界選手権 第4戦 F1イギリスGPの予選でメルセデスとの差を痛感させられることになった。

前戦F1ハンガリーGPの予選ではQ3でマックス・フェルスタッペンの新品タイヤがなかったこともあり、ガチンコ勝負でのタイム差は測れなかった。だが、今回はその差をまざまざと見せつけられることになった。

すでにQ2の時点でその差は歴然だった。同じミディアムタイヤのアタックでトップタイムのバルテリ・ボッタスとは1.129秒差、2番手のルイス・ハミルトンとも0.797秒差がついていた。

そして、迎えたQ3。マックス・フェルスタッペンは“ラップ自体は悪くなかった”と語るが、ポールポジションを獲得したルイス・ハミルトンとは1.022秒という大差がついた。

データで見ても、最高スピード、セクタータイムなど、すべてにおいてレッドブル・ホンダはメルセデスに負けた。それは車体とエンジンの両方が劣っていることを意味する。開幕3戦の結果からホンダのF1エンジンはメルセデスに対して30馬力の差があると分析されている。

2020年 F1イギリスGP 予選 最高スピード

2020年 F1イギリスGP 予選 セクタータイム

レッドブル・ホンダは、開幕戦F1オーストリアGPの時点で予選で0.5秒差をつけられていた。全長の短いレッドブル・リンクでのその差は、通常のサーキットへ移動すれば拡大することは明らかだった。

チームは、第3戦F1ハンガリーGPにアップデートを持ち込んだが、機能しなかった。RB16のピーキーな特性はコーナー重視のサーキットで顕著に表れ、マックス・フェルスタッペンがスピンを喫するなどシビアの特性は明らかだった。

F1イギリスGPまでのインターバル期間にレッドブル・ホンダは、開幕3戦のデータ分析を行い、シルバーストンには新型リアウイングを含めた数多くのパーツを導入した。しかし、FP2でアレクサンダー・アルボンがクラッシュを喫するなど、風が強いシルバーストンで敏感な空力特性の問題が解決されていないことが明らかになった。

今回導入されたパーツについて、レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「ハンガリーに対する反応だ。したがって、すべてマシンから出てきたデータを基にしており、ファクトリーは信じられないほど長い時間働いていた」と語る。

「そのため、今週末、マシンに搭載されているコンポーネントは、ハンガリーのデータとフィッドバックから我々が見たものに対する直接の反応だ」

「マシンのフロントの哲学の一部は冬の間に変更したが、理解する必要のあるいくつかの異常が出ていると思う。チームはこれらの問題を理解し始めるために信じられないようないい仕事をしており、今週末ここに持ち込んだパーツが、それらの問題のいくつかに対処していくことを期待している。最初のセッションはポジティブなスタートであり、残りの週末はそれを土台にしていく必要がある」

マックス・フェルスタッペンは決勝では「少なくとも戦うチャンスはあると思う」と厳しい現実を自覚している。

“予選よりもレースペースはいい” 予選で敗北を喫したドライバーやチームが使う決まり文句だ。だが、今回ばかりはそのよな楽観的な見方はできないだろう。残念ながら、ミディアム、ソフトの両方で1秒以上の差を考えれば、厳しい結末が待ち受けているかもしれない。

関連:F1イギリスGP 予選:ハミルトンPP獲得でメルセデスが1列目独占。3番手のフェルスタッペンとは1秒差

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / レッドブル / ホンダF1