レッドブルF1代表 「ホンダF1は王座に挑戦するための重要なパートナー」
レッドブル・ホンダF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーが、2020年のF1世界選手権の開幕にむけての意気込みを語った。
昨年、ホンダF1とのパートナーシップを開始したレッドブル・レーシングは、マックス・フェルスタッペンが3勝を含めた9回の表彰台を獲得。パートナーシップ2年目となる今年はさらなる飛躍が期待されている。
2020年シーズンを直前に控え、クリスチャン・ホーナーがチームの公式サイトでインタビューに答えた。
シャットダウンの延長中、チームがどのように士気を高く維持してきたかを教えてください。
F1チームが2カ月半も休止状態になる異常事態で、その期間中にもチームの感覚を維持する必要は当然のこととしてあった。そのため、最新の情報をチームに伝えることはもちろん、オンラインでのフィットネス・クラス、金曜日の夜のクイズ大会、スタッフが私に質問できるタウンホール・ミーティングなど、ドライバーとチーム・メンバーとの関わりを維持する活動などを行った。この活動は、先行きが不透明な時期には非常に重要なものだった。
スポーツの未来を確保するために他のチームプリンシパルとどのように協力したかを教えてください。
ロックダウン中は、チームを超えた調整作業が多く行われており、個々のチームだけでなく、F1全体の利益になるような解決策を見つけようとする仲間意識があった。新しいレギュレーションの導入を遅らせることや、コスト制限の上限を下げることなどを決定した。危機的状況に陥ったときはチーム同士の連携が非常に重要だ。
新しいレギュレーションについて、さらに微調整と明確化が必要ですか?
レース再開後は、活動が制限されるので微調整が必要になるでしょう。2022年に向けた新しいレギュレーションにあるコスト規制については、全く新しいものであり、今後さらに詳細が決定されると思う。2022年の新しいレギュレーションにより、すべてが新しい金融規制に関しては明確化されることになると確信している。改めてさらに明確化されることになると確信しているが、大きな高額商材の大部分は対処されている。
シーズンの最初のレースを安全に開催するためにレッドブルの舞台裏ではどのくらいの準備が行われていますか?
レッドブル・リンクは、パンデミックの影響でレースが減少していく中で、早期からF1再開に向けて取り組んでいた。ディートリヒ・マテシッツ(レッドブル創業者)とレッドブル社に感謝している。我々はプロモーターと密接に協力して、このレースを実現させるための努力をしてきた。F1を運営しているリバティメディアの全員が、F1再開のために適切かつ安全な環境を提供し、またオーストリアで2週連続のレース開催するために、多大な努力をしてきたおかげで、我々はホームでのレースウイークを迎えることができる。
レースに戻った際、チームの人員や訪問先のコミュニティを保護するためにどのような対策が取られていますか?
F1や開催国では、スタッフや全メンバーの感染対策に大きな力を注いでおり、チームは基本的に外部との接触を断った「ソーシャル・バブル」の中で仕事をすることになる。それぞれのチームは別々のホテルに宿泊し、ホスピタリティチームもレースには参加しない。ピットウォールでのセッション中はフェイスマスクを着用する。通常のレース前のグリッドや表彰台でのセレモニーなどは行われないで、これまでとは異なるレースになるだろうが、安全な環境を作るためだ。さらに、レースの過程でもコロナウイルスの検査が実施される。感染対策は徹底していて、安全で管理された環境が整っている。
レースに戻ることに興奮していますか?
いよいよレースが再開されるが、メルボルンでの出来事は今となってはとても昔のことのように感じている。本来であればシーズンが中盤に差しかかる時期に、ようやく再開すると考えると、ちょっと不思議な感じがする。フィルミングデーでマシンを確認することができたのはすばらしいことだった。なんのためにここまで頑張ってきたのか、自分たちの目標はなんなのかを思い出させてくれた。レースがスタートすれば、マシンとレースに集中することになる。すべてはコース上でなにが起こるかにかかっていると思っている。
このように短く凝縮されたシーズンにチャンピオンシップキャンペーンを実施するための鍵は何ですか?
去年の11月以来、7カ月間もレースをしていなかった状態から、一気にレースが再開される。今回のように短期間に多くのレースが連続する場合、マシンの信頼性が重要になってくる。多くのレースが行われるので、関係者全員にとって厳しい時期になるだろう。再開直後は激しい展開もあるだろうし、我々はチャンスを最大限に活かすことが重要になってくる。今年は異例の幕開けとなるが、過去6年、圧倒的な強さを誇るメルセデスに挑戦するためには、それが必要なことなのかもしれない。
マックスは、メディアによってルイスのメインのタイトルチャレンジャーとして位置付けられていますが、マックスはプレッシャーを感じていると思いますか?
開幕戦は全員が同じ条件で臨むことになるので、マックス・フェルスタッペンのプレッシャーは例年と変わらないと思う。シーズン前のテストではメルセデスが依然として好調だったが、今年の私たちのマシンにはポテンシャルがあると感じているし、期待している。私は心からドライバーたちを信じ、勝利を祈っている。我々は非常に強いチームだ。メルセデスに挑戦するための設備とツールで、今年は勝利に導きたいと考えている。
アレックスはF1での2シーズン目に過ぎません。今シーズン、チームは彼にどのようなことを求めていますか?
忘れられがちだが、アレクサンダー・アルボンは、F1ではまだ2年目のシーズンだ。しかも、昨年はシーズン途中に移籍し、見事な活躍をみせた。彼はプレッシャーにとても強いように見えるし、昨シーズンの成績をさらに伸ばしてくれると思う。彼にはチャンスが巡ってくるだろう。今年はさまざまな面からも、とても期待している。
オーストラリア以来、RB16はどのくらい開発されてきましたか?
シーズン前に行われたザントフォールトとバルセロナでのテストやモントリオールでの結果を踏まえ、マシンはさらにアップデートが行われている。シャットダウン後に得られた情報はすべてマシンに反映され、シャットダウン前に準備されていた状態から進化しているだろう。ほかのチームもそうだと思う。我々がオーストリアでどのポジションにいるかはまだ分からない。また、PUのアップグレードもされている。6月初旬にファクトリーが再開されて以来、時間と勝負をしながら、マシンのあらゆる面で努力を重ねてきた。
チームがホンダとの2シーズン目にを迎えますが、彼らとの関係はどのように発展しましたか?
ホンダとのとの関係は2年目に入り、チーム内での一体感が増してきました。ホンダのデビューシーズンだった昨年は3勝を挙げましたが、今年はそれ以上を期待している。彼らは私たちと同じ野心を持っている。オフシーズン中も懸命に開発を続け、もちろん今年はより高い目標を持って臨んでくれている。PUはマシンの重要な部分であり、ホンダは私たちが前進し、シリーズ制覇に挑戦するための重要なパートナーだ。
カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1
昨年、ホンダF1とのパートナーシップを開始したレッドブル・レーシングは、マックス・フェルスタッペンが3勝を含めた9回の表彰台を獲得。パートナーシップ2年目となる今年はさらなる飛躍が期待されている。
2020年シーズンを直前に控え、クリスチャン・ホーナーがチームの公式サイトでインタビューに答えた。
シャットダウンの延長中、チームがどのように士気を高く維持してきたかを教えてください。
F1チームが2カ月半も休止状態になる異常事態で、その期間中にもチームの感覚を維持する必要は当然のこととしてあった。そのため、最新の情報をチームに伝えることはもちろん、オンラインでのフィットネス・クラス、金曜日の夜のクイズ大会、スタッフが私に質問できるタウンホール・ミーティングなど、ドライバーとチーム・メンバーとの関わりを維持する活動などを行った。この活動は、先行きが不透明な時期には非常に重要なものだった。
スポーツの未来を確保するために他のチームプリンシパルとどのように協力したかを教えてください。
ロックダウン中は、チームを超えた調整作業が多く行われており、個々のチームだけでなく、F1全体の利益になるような解決策を見つけようとする仲間意識があった。新しいレギュレーションの導入を遅らせることや、コスト制限の上限を下げることなどを決定した。危機的状況に陥ったときはチーム同士の連携が非常に重要だ。
新しいレギュレーションについて、さらに微調整と明確化が必要ですか?
レース再開後は、活動が制限されるので微調整が必要になるでしょう。2022年に向けた新しいレギュレーションにあるコスト規制については、全く新しいものであり、今後さらに詳細が決定されると思う。2022年の新しいレギュレーションにより、すべてが新しい金融規制に関しては明確化されることになると確信している。改めてさらに明確化されることになると確信しているが、大きな高額商材の大部分は対処されている。
シーズンの最初のレースを安全に開催するためにレッドブルの舞台裏ではどのくらいの準備が行われていますか?
レッドブル・リンクは、パンデミックの影響でレースが減少していく中で、早期からF1再開に向けて取り組んでいた。ディートリヒ・マテシッツ(レッドブル創業者)とレッドブル社に感謝している。我々はプロモーターと密接に協力して、このレースを実現させるための努力をしてきた。F1を運営しているリバティメディアの全員が、F1再開のために適切かつ安全な環境を提供し、またオーストリアで2週連続のレース開催するために、多大な努力をしてきたおかげで、我々はホームでのレースウイークを迎えることができる。
レースに戻った際、チームの人員や訪問先のコミュニティを保護するためにどのような対策が取られていますか?
F1や開催国では、スタッフや全メンバーの感染対策に大きな力を注いでおり、チームは基本的に外部との接触を断った「ソーシャル・バブル」の中で仕事をすることになる。それぞれのチームは別々のホテルに宿泊し、ホスピタリティチームもレースには参加しない。ピットウォールでのセッション中はフェイスマスクを着用する。通常のレース前のグリッドや表彰台でのセレモニーなどは行われないで、これまでとは異なるレースになるだろうが、安全な環境を作るためだ。さらに、レースの過程でもコロナウイルスの検査が実施される。感染対策は徹底していて、安全で管理された環境が整っている。
レースに戻ることに興奮していますか?
いよいよレースが再開されるが、メルボルンでの出来事は今となってはとても昔のことのように感じている。本来であればシーズンが中盤に差しかかる時期に、ようやく再開すると考えると、ちょっと不思議な感じがする。フィルミングデーでマシンを確認することができたのはすばらしいことだった。なんのためにここまで頑張ってきたのか、自分たちの目標はなんなのかを思い出させてくれた。レースがスタートすれば、マシンとレースに集中することになる。すべてはコース上でなにが起こるかにかかっていると思っている。
このように短く凝縮されたシーズンにチャンピオンシップキャンペーンを実施するための鍵は何ですか?
去年の11月以来、7カ月間もレースをしていなかった状態から、一気にレースが再開される。今回のように短期間に多くのレースが連続する場合、マシンの信頼性が重要になってくる。多くのレースが行われるので、関係者全員にとって厳しい時期になるだろう。再開直後は激しい展開もあるだろうし、我々はチャンスを最大限に活かすことが重要になってくる。今年は異例の幕開けとなるが、過去6年、圧倒的な強さを誇るメルセデスに挑戦するためには、それが必要なことなのかもしれない。
マックスは、メディアによってルイスのメインのタイトルチャレンジャーとして位置付けられていますが、マックスはプレッシャーを感じていると思いますか?
開幕戦は全員が同じ条件で臨むことになるので、マックス・フェルスタッペンのプレッシャーは例年と変わらないと思う。シーズン前のテストではメルセデスが依然として好調だったが、今年の私たちのマシンにはポテンシャルがあると感じているし、期待している。私は心からドライバーたちを信じ、勝利を祈っている。我々は非常に強いチームだ。メルセデスに挑戦するための設備とツールで、今年は勝利に導きたいと考えている。
アレックスはF1での2シーズン目に過ぎません。今シーズン、チームは彼にどのようなことを求めていますか?
忘れられがちだが、アレクサンダー・アルボンは、F1ではまだ2年目のシーズンだ。しかも、昨年はシーズン途中に移籍し、見事な活躍をみせた。彼はプレッシャーにとても強いように見えるし、昨シーズンの成績をさらに伸ばしてくれると思う。彼にはチャンスが巡ってくるだろう。今年はさまざまな面からも、とても期待している。
オーストラリア以来、RB16はどのくらい開発されてきましたか?
シーズン前に行われたザントフォールトとバルセロナでのテストやモントリオールでの結果を踏まえ、マシンはさらにアップデートが行われている。シャットダウン後に得られた情報はすべてマシンに反映され、シャットダウン前に準備されていた状態から進化しているだろう。ほかのチームもそうだと思う。我々がオーストリアでどのポジションにいるかはまだ分からない。また、PUのアップグレードもされている。6月初旬にファクトリーが再開されて以来、時間と勝負をしながら、マシンのあらゆる面で努力を重ねてきた。
チームがホンダとの2シーズン目にを迎えますが、彼らとの関係はどのように発展しましたか?
ホンダとのとの関係は2年目に入り、チーム内での一体感が増してきました。ホンダのデビューシーズンだった昨年は3勝を挙げましたが、今年はそれ以上を期待している。彼らは私たちと同じ野心を持っている。オフシーズン中も懸命に開発を続け、もちろん今年はより高い目標を持って臨んでくれている。PUはマシンの重要な部分であり、ホンダは私たちが前進し、シリーズ制覇に挑戦するための重要なパートナーだ。
カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1