レッドブル・ホンダF1 「メルセデスはタイトルを失うことを恐れた」
レッドブル・ホンダF1のクリスチャン・ホーナーは、メルセデスがリバースグリッド方式の予選レースの導入を拒んだのは“タイトルを失うことを恐れた”ためだと批判する。

2020年のF1世界選手権は、7月5日にレッドブル・リンクで開催されるF1オーストリアGPで再開。1週間後にも同じサーキットで“シュタイアーマルクGP”と題された第2戦が開催される。

また、8月2日と8月9日にはシルバーストンで同じように“イギリスGP”と“70周年記念GP”が2週連続で開催される。

同じサーキットで2週連続で開催することはレースの興奮を損なうと考えられ、F1はダブルヘッダーレースのどちらかの週末でチャンピオンシップの順位に基づいてリバースグリッドでスタートする30分の予選レースを行って決勝のスタティンググリッドを決定するというアイデアを議論した。

このアイデアにはほぼ全てのF1チーム代表が賛同したが、唯一、メルセデスが反対。ルール変更には全会一致の支持が必要となるため、予選レースの導入は見送られた。

メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、リバースグリッドは“ギミック”だとして反対の理由を語っている。

「F1がスポーツを魅力的にするためにこのようなギミックが必要だとは思わない。スポーツ自体が興奮をもたらすはずだと信じている」とトト・ヴォルフは語った。

だが、クリスチャン・ホーナーは納得がいっていない。

「今シーズンは試してみる絶好の機会だ。2つのグランプリが同じ気象条件の下で開催された場合、同じ結果が2回見られる可能性がある」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

「アイデアは多くの支持を得た。唯一、トトだけが反対した。彼はそれがルイスの7回目のタイトルの可能性を減らし、変数が大きすぎると考えたのだろう」

マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、メルセデスの立場を“理解した”と語る。

「言ってみれば、彼らはおそらく失うものが最も多い」とザク・ブラウンは語る。

「彼らはまだグリッド上で最高のマシンを持っているので、おそらくポールポジションにいることは間違いない。だから、おそらくそのポールポジションを危険に晒すことになるというのが彼らの観点だと理解している」

「確かにそれはスポーツにいくつかのリスクと興奮を追加するので、個人的には実験のファンと言っていいだろう。進めることになるかもしれないし、実際にはかなり良いアイデアだ。将来に実現されるか見てみよう」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / メルセデスF1