レッドブル・ホンダF1 「レース再開時はインシデントが多発するはず」
レッドブル・ホンダF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーは、レースが長期中断していることでドライバーは“錆びついている”ため、再開時にはインシデントが多発する予測不能な状況になる可能性があると語る。

F1ドライバーは、2月のプレシーズンテスト終了以降、サーキットでF1マシンに乗ることができていない。現時点では7月初旬のオーストリアGPまでのレースが中止・延期となっており、各ドライバーにとっては約4か月のブランクとなる。

クリスチャン・ホーナーは、一部のドライバーは“錆”を落とすことに時間がかかると考えており、シーズン再開時には多くのインシデントを目にすることになるかもしれないと語る。

「すべてのドライバーにとってここまで長時間シートから離れているは初めてかもしれない」とクリスチャン・ホーナーは語る。

「ある意味では健康的かもしれない。7月に再びスタートしたとき、彼ら全員がかなり錆びついており、インシデントが多発することになるだろう」

「活動したくてウズウズしている。レースをすることを強く望んでいる。通常レースをしているときに何もできないのはドライバーやチームメンバーにとって不自然なことだ」

「長い間経験しないと、どれだけそれを愛し、どれほど恋しく思っているかに気づくものだ」

マックス・フェルスタッペンは、2020年のF1世界選手権が再開すれば、すぐにタイトル争いに取り掛かる準備はできていると語る。

「通常、僕は家にいるのが好きだし、その点では問題ない」とマックス・フェルスタッペンは語った。

「もちろん、僕はレースが大好きだし、レースをしている方が好ましいけどね。その代わりに今は家でたくさんトレーニングをしているし、頻繁にリビングルームにあるシミュレーターに乗っている」

シミュレーターでも実際のマシンと同じくらい速いかと質問されたマックス・フェルスタッペンは「リアルなF1カーの方が得意だと思うけどね」と笑う。

「何年もシムレースをやっているし、この期間にリアルなマシンをドライブすることは許されていないので、僕にできることは自宅のシミュレーターでスタートすることだけだ。レースをして、限界までドライビングするのが僕の好きなことだ。でも、すぐに外の世界で仕事に戻れることを願っている」

現在、F1は7月5日にオーストリアでシーズンを開始することを目標にしている。レッドブル・リンクは過去2年間マックス・フェルスタッペンが勝利を収めているサーキットだ。

「悪くはないよね」とマックス・フェルスタッペンは控え目に語る。

「もちろん、レッドブル・リンクを走るのは好きだ。うまくいけば、そこで2レースが開催される。それは素晴らしい仕事だと思うし、もちろん僕たちは過去2年間にそこで非常に好調だった」

F1オーストリアGPにはオランダからのファンもたくさん駆けつけていた。だが、今年は無観客でレースが開催されることになる。

「すべてのラウンドでファンを目にしていた。たくさんのオレンジを見るのは特別なことだ。もちろん、どこかでドライビングしているときにファンがいないのはとても残念なことだけど、現時点で最も重要なことは状況が許す限り、できるだけ早くにチャンピオンシップレースを再開することだと思う」

シーズンが短縮されることになった場合、レッドブル・ホンダがタイトルを獲得するチャンスはあるのだろうか?

「通常、僕たちは夏休み後のシーズン後半の方が早い。今すぐその一歩を踏み出せることを願っている」とマックス・フェルスタッペンは語る。

「バルセロナでのウインターテストでのマシンのフィーリングは良かった。マシンに戻った時に見てみるつもりだ。それがオーストリアになることを願っている。いずれにしろ、僕は元気だし、僕たち全員が再びレースをしたいと思っている。僕たちはその準備ができている」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / ホンダF1