F1 レッドブル
レッドブルのシーズン途中のドライバー交代は、2020年のF1ドライバー使用に影響を与える可能性は低いが、混乱を生むかもしれない。

レッドブルは8月12日(月)、F1ベルギーGPからピエール・ガスリーをトロロッソに降格させ、アレクサンダー・アルボンを起用することを発表。次の9レースを使用して、アレックスのパフォーマンスを評価し、 2020年に誰がマックスと一緒にドライブするかについて十分な情報に基づいて決定を下す」としている。

マックス・フェルスタッペンは、2020年末までレッドブルと契約を結んでおり、レッドブルとホンダが夏休み前のパフォーマンスを継続すれば、それ以降も契約を延長する可能性もある。しかし、問題は誰がチームメイトを務めるかにある。

選択肢1)アレクサンダー・アルボン
おそらくレッドブルが望んでいる最初の選択肢は、アレクサンダー・アルボンを2020年以降も継続することだ。残りの9レースでアルボンがレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコの要求に応え、両方のドライバーがコンストラクターズ選手権でフェラーリと2位を争う一貫性をみせることができれば、アルボン続投の可能性は高い。

彼にアレクサンダー・アルボンがマックス・フェルスタッペンに匹敵することができなければ、チームは他のドライバーを探さなければならなくなる。だが、2017年にダニール・クビアトを降格させた後にピエール・ガスリーと交代させている過去もあり、ガスリーが2019年の残りのレースで活躍したとしても呼び戻す可能性は低い。

選択肢2)元ドライバーをチームに呼び戻す
ドライバー側は決して戻らないと言っているが、レッドブルはそうしなければならない。マクラーレン移籍後のカルロス・サインツの印象的なパフォーマンスを考え、呼び戻そうとするだろうか? そうするかもしれないが、そうすることでレッドブルは間違いを犯したことを認めなければないため、サインツを呼び戻す可能性は低い。また、サインツはマクラーレンに非常に満足しており、チームも2020年のラインアップのひとりとしてすでに発表しているので、サインツがチームを離れるとは疑わしい。

では、ダニエル・リカルドをどうだろうか? ルノーでの1年目に大きな成功を収めていないダニエル・リカルドは、かなりチャレンジングなシーズンになることは予想していたかもしれないが、これほど酷いものになるとは予想していなかったはずだ。ダニエル・リカルドは2020年もルノーとの契約があるが、もしかすると移籍を望んでいるかもしれない。だが、ルノーとの契約を解除するためにはレッドブルが大金を支払わなけばならないだろう。

噂されるフェラーリのセバスチャン・ベッテルの復帰はどうだろう? ベッテルは過去にレッドブルで4度のタイトルを獲得しており、元同僚たちとも良い関係にある。しかし、リカルドと同じように、ベッテルを復帰させるためには、来年の契約があるフェラーリに解除を納得させなければならない。ベッテルはこれまでのところフェラーリでタイトルを獲得できていないが、まだ辛抱しているという印象を受ける。

現実的に、レッドブルの元ドライバーの在庫はなくなっている。では、ホンダとの繋がりはどうだろうか? 現状では、スーパーライセンスの資格があるのは、山本尚貴(31歳)だけである。山本尚貴の年齢、F1経験、さらにはヨーロッパでのレース経験がないことから、レッドブルは山本尚貴に賭けることはしないだろう。F2の松下信治を始めとするホンダの他のドライバーは十分なスーパーライセンスポイントがないため、自動的に候補者から外れている。

選択肢3)レッドブル・ファミリー以外から探す
レッドブルは、2007年にマーク・ウェバーを起用して以来していなかいこと、つまりレッドブル・ファミリー以外からドライバー探すことになるかもしれない。今シーズン初め、ピエール・ガスリーの交代候補としてニコ・ヒュルケンベルグの名前が挙がったことがある。今年は、ヒュルケンベルグはあまり活躍できておらず、エステバン・オコンのルノー移籍も噂されており、今シーズン以降ヒュルケンベルグがルノーに残留するかどうかさえ不明な状況となっている。

レッドブル・ファミリーはかつてランド・ノリスに興味を示し、トロロッソで起用しようとしたが、マクラーレンはノリスを囲い込んでいる。これまでフェラーリやマクラーレンが関心を示したセルジオ・ペレスのようなドライバーが突然現れるだろうか? セルジオ・ペレスはレーシングポイントに残留したいと述べているが、レッドブルと優勝争いができるマシンという誘惑は拒絶するのが難しいだろう。同様にレッドブルも一貫性があり、チャンスを掴む以上のことができるドライバーを獲得することができるだろう。

メルセデスがもう1年バルテリ・ボタスを残留させた場合、エステバン・オコンはメルセデスとの繋がりを断つことができるが、マックス・フェルスタッペンとの歴史(昨年のブラジルGPなど)を考えれば、レッドブルがオコンを起用する可能性は低い。しかし、非常に高く評価されていることを考え、レッドブルはリスクを冒すことに反対しているわけではない…

ロマン・グロージャンは非常に変わった選択肢になるが、オーストラリア仕様のマシンに戻すことをチームに説得したことが判明して以来、株は上がっている。実際、旧仕様の方がアップグレード仕様よりも速いことがわかった。好調なときのグロージャンは非常に速い。彼に必要なのは、かつてのロータスのように定期的に表彰台に立てるようなマシンを提供してくれるチームでのチャンスである。

レッドブルがグローナンのハースでのチームメイトであるケビン・マグヌッセンを試す可能性はあるだろうか? マグヌッセンは、ハースに移籍して再生しており、チーム内では高く評価されている。マグヌッセンはまだ26歳であり、改善する時間はたくさんある。過去数年間、今年は特に予選で印象的なパフォーマンスを示している。

最後にフェルナンド・アロンソという選択肢もないわけではない。過去にレッドブルはアロンソと数回にわたって交渉していたことを認めている。また、最新の噂ではピエール・ガスリーの後任のファーストチョイスとしてアロンソにオファーしたが断られたと報じられている。アロンソは以前よりチャンピオンを狙えるチームでならF1に復帰すると公言しており、今のレッドブル・ホンダの競争力があれば、それも不可能ではないかもしれない。

レッドブルのリザーブドライバーが不足しており、元ドライバーの起用という選択肢は可能性が非常に低いが、独創的に考えればいくつかの選択肢がある。後者を選ばざるを得ない場合、受けはよくないだろうが、実際のところ希望の兆しがあるかもしれない。だが、レッドブルが選択肢1、つまりアルボンがうまく行くことを願っていることは間違いない。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / レッドブル / ホンダF1