F1 レッドブル・レーシング ルノーF1
レッドブル・レーシングは、今週末のF1オーストリアGPでダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンにルノーが開発した新型MGU-Kを投入しないことを決断した。

また、マクラーレンのフェルナンド・アロンソも新型MGU-Kの投入をパス。チームメイトのストフェル・バンドーンのみが新型MGU-Kを搭載している。

ワークスルノーは、両方のドライバーが新型MGU-Kを搭載。カルロス・サインツとニコ・ヒュルケンベルグ、そしてストフェル・バンドーンは2基目のMGU-Kとなり、今週末にグリッド降格ペナルティを科せられることはない。

レッドブル・レーシングは、ダニエル・リカルドが2基目、マックス・フェルスタッペンはすでに4基目のMGU-Kを使用しており、今後ルノーの新型MGU-Kを投入する際はグリッド降格ペナルティを科せられることになっており、すでに新型MGU-Kの搭載は見送ると報じられていた。

ルノー・スポールF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、信頼性を考えればカスタマーチームは新型MGU-Kを搭載する方が望ましいが、チームの戦略を受け入れるつもりだと述べた。

「一部の人がそれを使用しないことを選ぶのは問題だ」とシリル・アビテブールはコメント。

「彼らは信頼性のリスクの高い以前の技術仕様のMGU-Kを使い続けるということだからね。だが、すべての情報を持っているチームの選択を受け入れるというのが我々の哲学だ」

ニコ・ヒュルケンベルグは、新型MGU-Kに“大きな改善”は期待していないとし、“パズルの1つのピースに過ぎない”と語っている。

またフェルナンド・アロンソ、ストフェル・バンドーン、カルロス・サインツとニコ・ヒュルケンベルグの4名はは新しいエネルギーストアをと投入。サインツは新品のターボチャーチャージャー、アロンソは新品のコントロールエレクトロニクスを搭載している。

2018年のF1レギュレーションでは、年間に使用できる内燃エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hは3基までとなり、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアは年間2基に削減されている。パワーユニットを構成する6つのコンポーネントのどれかひとつが制限を超えた時点で10グリッド降格ペナルティが課せられ、2つ目以降のコンポーネントは5グリッド降格となる。

各ドライバーのパワーユニット使用状況:F1オーストリアGP 初日

チームドライバーICETCMGU-HMGU-KESCE
メルセデスルイス・ハミルトン222111
バルテリ・ボッタス222122
フェラーリセバスチャン・ベッテル222112
キミ・ライコネン232112
レッドブルダニエル・リカルド333222
マックス・フェルスタッペン232312
フォース・インディアセルジオ・ペレス222121
エステバン・オコン222111
ウィリアムズランス・ストロール222111
セルゲイ・シロトキン222111
ルノーニコ・ヒュルケンベルグ223222
カルロス・サインツ223222
トロ・ロッソピエール・ガスリー444333
ブレンドン・ハートレ444322
ハースロマン・グロージャン233112
ケビン・マグヌッセン222122
マクラーレンフェルナンド・アロンソ222222
ストフェル・バンドーン222222
ザウバーマーカス・エリクソン222122
パスカル・ウェーレイン222111
ICE … 内燃機関(エンジン)
TC … ターボチャージャー
MGU-H … 運動エネルギー回生システム
MGU-K … 熱エネルギー回生システム
ES … エネルギー貯蔵装置(バッテリー)
CE … コントロールエレクトロニクス


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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング