F1
レッドブルのヘルムート・マルコは、F1オーストラリアGPのメルセデスの戦略を皮肉った。

2017年の開幕戦F1オーストラリアGPでは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが優勝。フェラーリには優勝に値するペースがあったが、メルセデスがルイス・ハミルトンにとった疑わしい戦略によってその勝利は促進されたとの見方もある。

レース前半をリードしていながらもタイヤに苦しんセバスチャン・ベッテルを引き離せずにいたルイス・ハミルトンは、早めのピットストップに同意した。だが、レッドブルのマックス・フェルスタッペンの後ろでコースに復帰し、フェルスタッペンがピットインするまで身動きがとれず、タイムを大きく失った。

実際、メルセデスのチーフストラテジストを務めるジェームス・バウルズは「フェルスタッペンがもう1周前にピットインしていれば、我々はレースに勝っていただろう」と認めている。

ヘルムート・マルコは「我々は自分たちのレースをしていたし、コース上でまだ速かった。ヴォルフ氏は戦略をどうするか、コース上のどこにクルマを送り出すかを見る必要がある。ベッテルは我々に感謝しなければならない。我々は彼のレース優勝を助けた」とコメント。

チーム代表のクリスチャン・ホーナーもレース後に「セバスチャンにはおめでとうと言いたい。今日は彼にビールをおごってもらう権利があると思うが、いいレースをしていた」と述べていた。

メルボルンの週末を振り返り、ヘルムート・マルコは「予選のQ2とQ3の間に、我々はメルセデスやフェラーリがやっていたようなパワーを利用することができなかった。彼らはそれらによって我々に対しておよそコンマ5秒くらいだを得ていた。だが、我々はレースペースには満足している。フェルスタッペンはライコネンを捕えていた。我々はプラクティスや予選よりもレースではずっと近づいていた」と述べた。

ポジティブな点についてヘルムート・マルコは「タイヤ摩耗は素晴らしい。我々はメルセデスやフェラーリよりも1ステップ軟らかかったが、スーパーソフトで最後まで走ることに問題はなかった。燃料とエンジンに関しても問題はなかった。最後に攻めることができた」とコメント。

「だが、我々はブレーキがどれくらい残っているかに関して異なるセンサーメッセージを受けた。我々はリスクを冒したくなかった。なので、マックスにアタックしないように伝えた。簡単な決断ではなかったが、安全に基づいてのものだ。それがなければ、マックスはそれができていただろう」

F1オーストラリアGPでは、フェラーリとメルセデスに遅れをとったレッドブルだが、ヘルムート・マルコは今後の週末で進歩を果たすと頑なであり、F1ロシアGPで大幅なシャシーアップグレードを投入することを示唆している。また、ルノーは、カナダGPにむけてスペインGPでパワーユニットにアップグレードを投入するとされている。

メルセデス、戦略ミスを否定 「フェラーリはあまりに速かった」
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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング