F1カタールGP スプリント展開:オスカー・ピアストリ快勝、角田裕毅が5位入賞

スタート直後:ピアストリ完璧発進、ノリスは進路を塞がれる
シグナル消灯と同時にピアストリが理想的なスタート。ラッセルは即座にノリスの進路をカットし、マクラーレン同士の接触リスクを回避。後方ではアルピーヌ勢がピットレーンスタートを選択し、16台のみがグリッドに並ぶ形となった。角田裕毅は好反応でポジションを上げ、フェルスタッペンも素早く前方へ進出した。
序盤(LAP2〜5):ピアストリがDRS圏外へ、後方は接近戦
ピアストリはDRS解除圏の1秒以上の差を一気に確保し、ラッセルとの静かな間合いの取り合いに持ち込む。ノリスはラッセルとの差を測りながらも順位維持で安定走行。フェルスタッペンはDRSを使ってノリスに迫るが決定打を欠き、角田はフェルスタッペンの背後でチームとしての役割を遂行しながら走行した。
中盤(LAP6〜10):タイヤ摩耗が想定より早く進行
予想以上のデグラデーションが全体を襲い、多くの車両がワイドラン。フェルスタッペンはノリス追撃から一転、タイヤ温存を優先する展開へ。角田は黒白旗(最後の警告)を受け緊迫状態に。中団ではサインツがマシン破損を抱えながらもペースを維持し、ハジャーも2つ順位を上げる走りを見せた。ピアストリは終始1.3〜2秒差を維持し続けレースをコントロールした。
後半(LAP11〜15):フェルスタッペンが脱落、角田警告の連鎖
ノリスはラッセルとのギャップを一定に保ち、3位を確実にする走りを選択。一方フェルスタッペンはタイヤ限界により徐々に後退し4位が確定的に。角田裕毅は複数のトラックリミット違反でラップ削除が相次ぐ厳しい展開となった。中団ではハジャーがボルトレトやアルボンと競り合う展開が続いた。
LAP16〜18:アントネッリの審議混乱、サインツが耐え抜く
アントネッリはアロンソを抜いて6番手に浮上。しかしその直後、ラップタイム削除と復活が繰り返され、判定が二転三転する混乱へ。サインツはバージボードの破損がありながらも後続との差を一定に保ち、8位を維持した。
最終局面(LAP19):ピアストリが完勝、角田は最終的に5番手確定
最終ラップでもピアストリは危なげない走りでそのままトップチェッカー。ラッセルが2位、ノリスが3位で選手権リードを固めた。角田裕毅は5秒ペナルティにより順位変動が想定されたものの、アントネッリの審議が再度変更され、角田が5位、アントネッリが6位で確定した。フェラーリ勢はハミルトン17位、ルクレール13位と厳しい結果になった。
ピアストリは無線で「ナイスだ、みんな。クルマは良かった。このまま続けよう!」と伝えた。トップ3は、ピアストリが「すべて順調で、楽しめている」と語り、ラッセルは「タイヤに厳しいトラックだ」と振り返る。ノリスは「抜くのが難しいので、予選がすべて」とコメントした。
選手権状況:ノリスが優勝すれば戴冠
ノリス396点、ピアストリ374点、フェルスタッペン371点。ノリスは決勝で勝てば自力でタイトル獲得。フェルスタッペンはノリスより前でフィニッシュしなければ希望が消える。
カテゴリー: F1 / F1カタールGP
