ピレリ F1ハンガリーGP
ピレリが、F1ハンガリーGPが開催されるハンガロリンクについて語った。

F1ハンガリーGPでは、P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトタイヤが登場。F1ハンガリーGPは、かつての鉄のカーテンの向こう側で初めて開催されたグランプリで、ワールドチャンピオン経験者が「大型のゴーカートトラック」と評した特徴的なハンガロリンクが舞台。

この表現通り、ハンガロリンクは、コーナーが連続するタイトでツイスティなサーキットで、どの観客席からもサーキットの全体が見渡せるコンパクトさが特徴。

ハンガロリンクにはストレートが1本のみなので、タイヤにとって十分なクールダウンの機会がない。したがって、特に作動温度領域が低いミディアムタイヤは、暑くなった場合、作動温度領域の上限で動作し続けることになる。しかし、昨年のように、過去には雨に見舞われたこともある。

ハンガロリンクは、タイヤだけではなく、ドライバーにとっても肉体的に非常に厳しいサーキットで、シンガポールとよく比較される。両サーキットには、数多くのコーナー、高い気温、気流の発生が比較的少ないという共通点がある。

ハンガロリンクは、トラクション、ブレーキング、横方向の荷重に関してバランスのとれたサーキット。それぞれがマシンに及ぼす負荷がほぼ同じであるため、ニュートラルなセットアップが必要になる。各チームは、最大の空力グリップを生成することを狙って、最大限のダウンフォースセットアップで走行する傾向がある。

昨年は、レッドブルのダニエル・リカルドが、積極的な3ストップ戦略で70周のレースを制した。ウェットコンディションにより、各ドライバーはインターミディエイトタイヤでスタートし、両スリックコンパウンドの使用義務が無くなった。インターミディエイトによる第1スティント後、リカルドは、2回のセーフティーカー導入にも影響を受け、ソフトタイヤで残りのスティントを走行した。メルセデスのルイス・ハミルトンは、ピットレーンからのスタートながら、タイヤ戦略も功を奏し3位を獲得した。

ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
「F1カレンダー中でも屈指の流れるような高速サーキットであるシルバーストンから、ノンストップのテクニカルなコーナーが連続する低速サーキットのハンガロリンクへと向かいます。ハンガロリンクは、ピットレーンの直線を除いては、間断なく緊張が強いられる、ドライバー、マシン、タイヤのいずれにとっても非常にチャレンジングなサーキットです。また、天候も課題のひとつです。7月のブダペストは非常に暑くなる可能性があり、熱によるデグラデーションに大きな影響を及ぼします。性能と耐久性の適正なバランスを見出すために、昨年同様、ミディアムとソフトを選択しました。この組み合わせは、全てのコーナーに対応するメカニカルグリップを提供可能な軟らかさと、厳しい天候およびハンガロリンクのレイアウトに耐え得る硬さを併せ持っています。オーバーテイクが難しいサーキットですから、タイヤ戦略が結果を左右することになります」

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カテゴリー: F1 / ピレリ / F1ハンガリーGP