アストンマーティンF1 AMR26Bに16項目の大改修 FIA資料で全貌判明

FIAが公開したアップデート申告書によると、同チームは今季最大規模となる16項目に及ぶ改良を実施。エイドリアン・ニューウェイ主導で開発されたBスペックマシンが、苦戦を続けたシーズン前半の流れを変えられるかに注目が集まっている。
AMR26はここまで重量超過やダウンフォース不足に加え、ホンダ製パワーユニットとのマッチングや信頼性にも課題を抱え、グリッド最後尾に沈む場面も少なくなかった。アストンマーティンは小規模な改良を積み重ねるのではなく、マシンの根本的な弱点を見直す大規模アップデートをハンガリーGPまで温存してきた。
FIAが明かした16項目の大規模アップデート
FIAの技術資料によると、アストンマーティンはAMR26Bに16項目の新パーツを投入した。
変更対象はフロア、ボディワーク、サイドポッド、エンジンカバー、ディフューザー、ノーズ、フロントウイング、リアウイング、冷却ルーバー、リアサスペンションなど、車体のほぼ全域に及ぶ。
特にフロアについては、許可されているすべての空力面を見直したほか、フロア前縁のベーンやフットプレート、リアタイヤ前方の形状も刷新。サイドポッドとエンジンカバーは後方への気流を改善するために再設計され、フロントウイング、エンドプレート、細長くなった新ノーズはフロントの空力性能向上を狙っている。
これらの変更はすべて、ダウンフォース増加とマシン全体の性能向上を目的としたものだ。今季ここまでフェルナンド・アロンソとランス・ストロールが繰り返し訴えてきた空力性能不足の改善が期待されている。
ニューウェイ主導で「根本から作り直した」AMR26B
アストンマーティンは今季序盤、小規模アップデートを重ねる開発方針を採らず、エイドリアン・ニューウェイの指揮のもとでBスペック車の完成を優先してきた。
マイク・クラックはブダペストで次のように説明している。
「エイドリアンも以前話していたように、今回のアップデートは大規模な空力アップデートと軽量化が中心だ。それが今回の開発の核になっている」
今回投入された16項目は、2026年シーズンで各チームが持ち込んだアップデートの中でも最大規模とされる。

ライバル勢も開発を継続 それでも最大の注目はアストンマーティン
ハンガリーGPでは各チームもアップデートを投入している。
マクラーレンはフロアやリアウイングなどを改良し、メルセデスは冷却性能向上を目的にエンジンカバー出口を変更。レッドブルは「マカレナ」リアウイングやディフューザーを改良し、フェラーリもリアウイングをアップデートした。
そのほかウィリアムズ、レーシングブルズ、ハース、アウディ、キャデラックも新パーツを投入した一方で、アルピーヌだけがアップデートを持ち込まなかった。
しかし、規模という点ではアストンマーティンが群を抜いている。16項目に及ぶAMR26Bの大改修は、ニューウェイ体制初の本格的な成果を示す重要な一歩であり、今週末の走行結果は今後の開発方針を占う試金石となりそうだ。
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