F1ハンガリーGP ピレリ展望:酷暑のハンガロリンクで試されるタイヤ戦略
2026年F1第13戦ハンガリーGPがハンガロリンクで開催される。今大会は夏休み前最後のレースとなり、各チームにとって前半戦を締めくくる重要な一戦だ。ピレリはモナコGPと同じC3・C4・C5の3種類のコンパウンドを選択し、高温下でのタイヤマネジメントがレースの鍵になると分析している。

ハンガロリンクはオーバーテイクが難しいことで知られる一方、例年シーズン屈指の高い路面温度を記録するサーキットでもある。

トラックポジションを重視するか、タイヤ性能を優先するかが各チームの戦略を大きく左右しそうだ。

ハンガロリンクは「モナコに近い」特性
ハンガロリンクは全長4.381km、14コーナーで構成されるテクニカルサーキットだ。コース全体が短くタイトなため、「カートコース」に例えられることも多い。

ホームストレート以外に大きな追い越しポイントはほとんどなく、レースでは70回ものコーナリングを繰り返す。そのため、マシンセットアップはモナコGPに近い高ダウンフォース仕様が一般的となる。

2026年大会では昨年のピットレーンとスターティンググリッドに続き、第1コーナーと第12コーナーが再舗装された。また、近年進められてきたパドックやホスピタリティ施設、グランドスタンドの大規模改修も完了し、新たな姿で夏休み前最後のレースを迎える。

ハンガリーGP

高温がタイヤ戦略を左右
ピレリはモナコと同じC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)を投入する。低速コーナーが連続するハンガロリンクでは、トラクション性能とブレーキング時の安定性が重要になる。

コースの多くは古い舗装が残されており、路面の粗さが大きく、グリップレベルは年間でも低い部類に入る。ただし、走行が進むにつれて路面コンディションは大きく改善していく特徴がある。

さらに、ハンガリーGPでは例年シーズン最高レベルの路面温度を記録するため、特にリアタイヤの熱劣化が性能を左右する。ソフト寄りのタイヤではグレイニングが発生する可能性も指摘されている。

1ストップか2ストップか 接戦の戦略勝負へ
ピレリは2026年大会について、タイヤ摩耗の影響により1ストップと2ストップのレースタイム差が接近すると予測している。

オーバーテイクが難しいサーキットであることから、トラックポジションを維持するために1ストップを選ぶチームもあれば、高温下でタイヤ性能を優先して2ストップを採用するチームも現れそうだ。

特に猛暑となった場合は、耐久性に優れるC3とC4の2種類を中心にレースを組み立てるチームが増えるとみられる。

なお、ハンガリーGP終了後もピレリはハンガロリンクに残留し、アストンマーティン、アウディ、アルピーヌとともに火曜日と水曜日の2日間にわたり、2027年用タイヤの開発テストを実施する予定だ。

ハンガリーグランプリ

2025年は1ストップと2ストップが互角
昨年のハンガリーGPでは、C3・C4・C5の3種類すべてのコンパウンドが使用された。

大半のドライバーはミディアムタイヤでスタートし、ソフトスタートが3台、ハードスタートが2台。完走したドライバーの半数が1ストップ、残る半数が2ストップを選択した。

気温が比較的低かったことで熱劣化が抑えられ、理論上は2ストップが速いとされながらも、実際には1ストップも十分に競争力を発揮した。

ハミルトン最多8勝 マクラーレンは13勝
2026年大会はハンガリーGPの第41回大会となる。1986年の初開催以来、すべてハンガロリンクで開催されている。

最多勝記録を持つのはルイス・ハミルトンで8勝。2位のミハエル・シューマッハーを4勝上回っている。コンストラクターではマクラーレンが13勝でトップだ。

現役ドライバーでは、フェルナンド・アロンソ(2003年/ルノー)、エステバン・オコン(2021年/アルピーヌ)、オスカー・ピアストリ(2024年/マクラーレン)の3人が、このハンガロリンクでF1初優勝を飾っている。

夏休み前最後の一戦となる2026年ハンガリーGPは、酷暑の中で繰り広げられるタイヤマネジメントと戦略勝負が、勝敗を大きく左右するレースとなりそうだ。

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カテゴリー: F1 / F1ハンガリーGP / ピレリ