ピレリ F1イタリアGP 予選
ピレリが、F1イタリアGPの予選を振り返った。

メルセデスのルイス・ハミルトンが、ミディアムタイヤを使用して1分24秒109を記録し、モンツァでポールポジションを獲得した。今週末用として、ミディアムタイヤとハードタイヤが選択されている。2番グリッドはチームメイトのニコ・ロズベルグが獲得し、今シーズン6回目のメルセデスによるフロントロー独占となった。ハミルトンのポールは今シーズン5回目。

摩耗とデグラデーションは低く、ミディアムタイヤがハードタイヤよりもラップあたり0.5秒以上速いスピードを示していたため、予選セッションの開始からタイヤ戦略は明確なものとなり、ドライバーたちは、明日の決勝用にできるだけ多くの新品ミディアムタイヤを温存しようとした。

その結果、上位勢はハードタイヤのみでのQ1突破を試みた。トロ・ロッソ、フォース・インディア、ザウバーは、Q2進出のためにミディアムタイヤを使用したが、他のQ2進出チームは、Q1でハードコンパウンドのみを使用した。

レギュレーションによって、Q3に進出したドライバーは、Q2で自己ベストタイムを記録したタイヤを決勝スタート時に装着することが規定されているため、Q2以降は、進出した全ドライバーがミディアムタイヤを使用した。したがって、ドライバーたちは、Q3に進出するためのベストタイムに挑む一方、Q2で使用する2セット目のタイヤへの特別なケアを行う必要があった。

通常通り、Q3に進出したドライバーたちは、最適な路面温度と、より多くのラバーが乗ったトラックのアドバンテージを得るため、できるだけ遅いタイミングでタイム計測を行うことを試みた。ミディアムタイヤのデグラデーションが低かったため、複数回のフライングラップが可能な状況だった。しかし、2012年のイタリアグランプリでポール・トゥー・ウィンを果たしたルイス・ハミルトンは、1回目のランで自己ベストタイムを記録した。

午前中に行われた最終フリー走行でも、ルイス・ハミルトンがフェラーリのフェルナンド・アロンソを抑えて最速タイムを記録。両ドライバーともにP Zeroホワイト・ミディアムコンパウンドを使用していた。

ポール・ヘンベリーのコメント (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
「明日は、我々のホームグランプリでのエキサイティングなスプリントレースが楽しみです。モンツァが“スピードの殿堂”という名声を博している通り、決勝は、理論的には1時間20分以内に終了します。予選中、350km/hを超えるトップスピードが見られました。したがって、タイヤ構造には最も厳しくなります。路面は全く粗くなく、両コンパウンドの摩耗とデグラデーションは非常に低くなりそうですので、1ストップの決勝になると予測しています。タイヤの観点からは、概ねシンプルなレースになると思います。レース戦略においては、ピットストップのタイミングが重要な要素になります。ドライバーたちは、ミディアムタイヤで可能な限り多くのラップを走行すると見ていますが、スティントの長さは路面温度に反比例して影響を受けます」

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カテゴリー: F1 / ピレリ / F1イタリアGP