ピレリ、赤旗時のタイヤ交換の禁止を要求
F1モナコGPのレース終盤、セバスチャン・ベッテル、フェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトンが磨耗の異なるタイヤで走行し、三つ巴の白熱したバトルを繰り広げていた。
しかし、72週目にヴィタリー・ペトロフの事故で赤旗が出たため、3人ともタイヤを交換することができた。
これにより、ほぼ予想通り、上位3人はそのままの順位でチェッカーフラッグを受けた。
ピレリのモータスポーツディレクターを務めるポール・ヘンベリーは、タイヤ交換を認めたためにファンからレースの面白いフィニッシュを奪ってしまったと考えており、終盤に赤旗でリスタートする場合はタイヤ交換を禁止するよう規約を変更するべきだと考えている。
「安全性への配慮だったことは理解できるが、正直、私はよりファンに近い視点で考えている」とポール・ヘンベリーはコメント。語った。
「港のクルーザーから多くの人々が私に向かって、なぜ彼らはタイヤ交換を認められたのだと叫んでいた。あれはレースから何かを奪った。大きな疑問は、最後まで彼らは最後まで持たせることができたかということだ。それは、我々全員が残り6周がエキサイティングになると思っていたからだ。セバスチャンは（タイヤデグラデーションの）崖に到達しただろうか？」
「規約のことはあまりわからないが、チームがタイヤ変更が認められるべきだと考えている理由を聞いてみる必要があるかもしれない」
「レース距離はそのままだった。延長されてはいなかった。マシンは止まり、セイフティカーが出動した。なぜタイヤ交換が認められるのかわからない。おそらく私は何かを見逃しているのかもしれない」
ポール・ヘンベリーは、赤旗まで上位3人が異なる作戦を採用していたことで、モナコGPが活気づいたと考えていた。
「ここではオーバーテイクはプレミアムなものなので、戦略的要素、つまり1ストップ、2ストップ、3ストップといった異なる作戦がさらなる術策を与えていた」
「もちろん、赤旗が出たのは少し残念だ。なぜなら、彼らがタイヤを交換しなければ、彼らは全員、非常に異なる戦略、タイヤ磨耗、寿命で最後まで戦わなければならなかったからだ」
「そういった戦略ゲームのフィナーレーを見られなかったのは非常に残念だ」
カテゴリー： F1 / ピレリ
