ピエール・ガスリー、アルピーヌF1チームの“早期開発停止”を全面擁護

今季はフランコ・コラピントとともにグリッド最下位争いを強いられているが、ガスリーは「2026年に向けた先行投資になるなら、今年の順位は本当に気にしない」と語り、チームの“劇薬”戦略を肯定した。
アルピーヌは次世代パワーユニットの準備と、2026年の大規模レギュレーション変更に向けた開発を優先。今季型の改良は極端に早く終了し、来季以降の競争力確保にリソースを集中させている。
ガスリー:「来年良くなるなら、今年は本当にどうでもいい」
ガスリーは、アルピーヌが今季マシンの開発を継続すべきだったかどうかを問われ、次のように語った。
「もしそれで来年の結果が良くなるなら、今年のことなんて文字通りどうでもいい。全部、その価値がある」
「現実として、今年僕たちが戦える位置は、そもそも満足できるレベルじゃない」
「そして、この数週間や数ヶ月を前倒しで使うことが、他のチームより先行できる可能性を生むし、もっと大きな成功につながるかもしれない。それこそが僕たちが最終的に求めているものだ」
だから、チームが下した決断を全面的に支持している。少しドラスティックだけど、偉大な成果を得るには、時にはタフな選択をしなければいけない」
アルピーヌの“大胆な賭け”は実を結ぶのか
アルピーヌは2026年からメルセデス製パワーユニットを採用し、エンジンメーカーとしての活動を終了する。
その大転換に合わせ、2026年マシン開発を最優先するという判断はリスクが大きい一方、得られるリターンも大きい。
短期的には成績面で苦境が続くが、次世代規則の“スタートダッシュ”を狙うには最適化されたアプローチとも言える。
ガスリーの発言は、チームとドライバーが同じ方向を向き、長期的視点で再建に挑んでいることを示している。
カテゴリー: F1 / ピエール・ガスリー / アルピーヌF1チーム
