ピエール・ガスリー 「日本での1年はホンダとの信頼関係構築に役立った」
トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、昨年日本でホンダとスーパーフォーミュラを戦ったなかでの経験が、F1でホンダのエンジニアとコミュニケーションを取る上での信頼関係を構築する方法に大きく役立ったと考えている。
ピエール・ガスリーは、ヘルムート・マルコが率いるレッドブルのジュニアドライバーとして厳しいプログラムを経験してきた。2016年にGP2チャンピオンを獲得したガスリーだが、F1昇格には時期尚早だと判断され、昨年は日本でスーパーフォーミュラに参戦している。
セバスチャン・ベッテルというF1ワールドチャンピオンを生み出したが、過去に多数のドライバーが解雇されて“冷酷”と称されるヘルムート・マルコのレッドブルの育成プログラムを通ってきたピエール・ガスリーだが、以前のドライバーたちと比較してそこにプレッシャーによる悲壮感はなかった。
ピエール・ガスリーは、ヘルムート・マルコの課題リストや優先リストがモチベーションを与えていると語る。
「そうだね、そこは明白だと思う。クルマのポテンシャル次第なので、僕たちは目標について詳細に会話しているわけではないけどね。ミッドフィールのクルマの場合は表彰台や優勝を争うことはできないし、客観的になる必要がある」とピエール・ガスリーは F1 Racing にコメント。
「肝心なのは、スピード、良いレース、一貫性を示し、ポイントを獲得するチャンスのあるときにそこにいることだ。僕にとって肝心なのは、自分のためにやっていくことだ。僕はレースが大好きだからね。自分のパフォーマンスに満足することが最も重要だ。僕はいつも完璧を目指しているし、本当に満足することは決してないけどね」
昨年の第15戦マレーシアGPでダニール・クビアトに代わってF1デビューを果たしたピエール・ガスリーは、ルノーのF1パワーユニットのトラブルによって厳しいF1デビューを果たすことになる。
「去年の終盤はルノーのエンジンの様々な問題によってかなり厳しかった」
今年、トロロッソは、ルノーとの契約を解消してホンダと新たにパワーユニットを搭載。過去3年間、マクラーレンと散々なシーズンを過ごしてきたホンダとのパートナーシップに多くの人々が懐疑的な目を向けた。
しかし、ホンダのF1パワーユニットは冬季テキストで優れた信頼性を発揮。開幕戦こそMGU-Hの故障が発生したが、第2戦バーレーンGPではピエール・ガスリーが4位入賞を果たしてパドックを驚かせた。
「今年はチームの全員にとって大きなチャンレンジになる。僕たちはもうカスタマーではないし、以前とは異なる種類の関係だ。僕たちはホンダと同じ目標を持っているし、日本人とイタリア人が1つのチームとして協力しているのを感じることができる。雰囲気とダイナミクスとポジティブだ」とピエール・ガスリーはコメント。
「ホンダはしっかりとしたエンジンを造れることを全員に示したいと思っているし、かなりプッシュしている。ここまで信頼性は良かった。日本人のエンジニアは達成しなければならない目標のために何かをするとき、最も仕事にコミットする人々だと思っている。たとえ、1日20時間仕事をしなければならないとしてもね。彼らはすべてにトライする」
マクラーレンとホンダF1の失敗の要因としては、ヨーロッパと日本の文化の違いが挙げられている。自らも日本で生活した経験のあるトロロッソのチーム代表フランツ・トストは、チームスタッフが日本人との作業や文化の理解を深めるためにセミナーを開催するなど、ホンダと円滑なコミニュケーションを実現している
一足先に日本人との仕事を経験しているピエール・ガスリーは「1年前に日本に住んで仕事をすることが自分にとってどれくらい有益なものになるかはわからなかった。信頼を得るためのコミニュケーションの取り方やアプローチの仕方について本当に多くのことを学んだ。透明性があり、ストレートである必要があるけど、ヨーロッパとは非常に異なるやり方が必要だ」とコメント。
「スーパーフォーミュラでホンダと1シーズンを過ごしたことは今の信頼関係を築くことに役立ったと思う。去年の初めてに初めて合ったエンジニアとここですでに良い作業関係を築けているからね。それが僕たち全員にとって物事をより簡単にしてくれることを願っている」
前任のダニール・クビアトがそうであったように、トロロッソで走るドライバーはレッドブルにアピールするために気合が空回りすることがしばしばある。だが、ピエール・ガスリーはF1デビュー以降、不用意なアタックでレースを潰すようなことは見られていない。
「全てのラップが重要なのはわかっていた。できる限り多くのマイレージを稼がなければならなかった。それが経験を積んで、クルマから学び、進歩していく方法だからね」とピエール・ガスリーはコメント。
「ターン1でレースを台無しにしてしまったら、チームにとって良くないだけでなく、何も満足ことができない。全ての週末でスマートなやり方でレースを組み立てようとしている。今年はフルシーズンを戦うという違いがあるし、クルマをより把握している。チャンスはあるだろうけど、状況に応じてどれくらいリスクを取るべきか理解している必要がある」
だからといって、常に保守的なレースをするつもりはないとピエール・ガスリーは語る。ドライバーとしてなめられないために時には強気なドライビングも必要となる。
「もちろんさ。クラッシュしなければならないというわけではなく、彼らに示すという意味でね・・・」
カテゴリー: F1 / ピエール・ガスリー / トロロッソ / ホンダF1
ピエール・ガスリーは、ヘルムート・マルコが率いるレッドブルのジュニアドライバーとして厳しいプログラムを経験してきた。2016年にGP2チャンピオンを獲得したガスリーだが、F1昇格には時期尚早だと判断され、昨年は日本でスーパーフォーミュラに参戦している。
セバスチャン・ベッテルというF1ワールドチャンピオンを生み出したが、過去に多数のドライバーが解雇されて“冷酷”と称されるヘルムート・マルコのレッドブルの育成プログラムを通ってきたピエール・ガスリーだが、以前のドライバーたちと比較してそこにプレッシャーによる悲壮感はなかった。
ピエール・ガスリーは、ヘルムート・マルコの課題リストや優先リストがモチベーションを与えていると語る。
「そうだね、そこは明白だと思う。クルマのポテンシャル次第なので、僕たちは目標について詳細に会話しているわけではないけどね。ミッドフィールのクルマの場合は表彰台や優勝を争うことはできないし、客観的になる必要がある」とピエール・ガスリーは F1 Racing にコメント。
「肝心なのは、スピード、良いレース、一貫性を示し、ポイントを獲得するチャンスのあるときにそこにいることだ。僕にとって肝心なのは、自分のためにやっていくことだ。僕はレースが大好きだからね。自分のパフォーマンスに満足することが最も重要だ。僕はいつも完璧を目指しているし、本当に満足することは決してないけどね」
昨年の第15戦マレーシアGPでダニール・クビアトに代わってF1デビューを果たしたピエール・ガスリーは、ルノーのF1パワーユニットのトラブルによって厳しいF1デビューを果たすことになる。
「去年の終盤はルノーのエンジンの様々な問題によってかなり厳しかった」
今年、トロロッソは、ルノーとの契約を解消してホンダと新たにパワーユニットを搭載。過去3年間、マクラーレンと散々なシーズンを過ごしてきたホンダとのパートナーシップに多くの人々が懐疑的な目を向けた。
しかし、ホンダのF1パワーユニットは冬季テキストで優れた信頼性を発揮。開幕戦こそMGU-Hの故障が発生したが、第2戦バーレーンGPではピエール・ガスリーが4位入賞を果たしてパドックを驚かせた。
「今年はチームの全員にとって大きなチャンレンジになる。僕たちはもうカスタマーではないし、以前とは異なる種類の関係だ。僕たちはホンダと同じ目標を持っているし、日本人とイタリア人が1つのチームとして協力しているのを感じることができる。雰囲気とダイナミクスとポジティブだ」とピエール・ガスリーはコメント。
「ホンダはしっかりとしたエンジンを造れることを全員に示したいと思っているし、かなりプッシュしている。ここまで信頼性は良かった。日本人のエンジニアは達成しなければならない目標のために何かをするとき、最も仕事にコミットする人々だと思っている。たとえ、1日20時間仕事をしなければならないとしてもね。彼らはすべてにトライする」
マクラーレンとホンダF1の失敗の要因としては、ヨーロッパと日本の文化の違いが挙げられている。自らも日本で生活した経験のあるトロロッソのチーム代表フランツ・トストは、チームスタッフが日本人との作業や文化の理解を深めるためにセミナーを開催するなど、ホンダと円滑なコミニュケーションを実現している
一足先に日本人との仕事を経験しているピエール・ガスリーは「1年前に日本に住んで仕事をすることが自分にとってどれくらい有益なものになるかはわからなかった。信頼を得るためのコミニュケーションの取り方やアプローチの仕方について本当に多くのことを学んだ。透明性があり、ストレートである必要があるけど、ヨーロッパとは非常に異なるやり方が必要だ」とコメント。
「スーパーフォーミュラでホンダと1シーズンを過ごしたことは今の信頼関係を築くことに役立ったと思う。去年の初めてに初めて合ったエンジニアとここですでに良い作業関係を築けているからね。それが僕たち全員にとって物事をより簡単にしてくれることを願っている」
前任のダニール・クビアトがそうであったように、トロロッソで走るドライバーはレッドブルにアピールするために気合が空回りすることがしばしばある。だが、ピエール・ガスリーはF1デビュー以降、不用意なアタックでレースを潰すようなことは見られていない。
「全てのラップが重要なのはわかっていた。できる限り多くのマイレージを稼がなければならなかった。それが経験を積んで、クルマから学び、進歩していく方法だからね」とピエール・ガスリーはコメント。
「ターン1でレースを台無しにしてしまったら、チームにとって良くないだけでなく、何も満足ことができない。全ての週末でスマートなやり方でレースを組み立てようとしている。今年はフルシーズンを戦うという違いがあるし、クルマをより把握している。チャンスはあるだろうけど、状況に応じてどれくらいリスクを取るべきか理解している必要がある」
だからといって、常に保守的なレースをするつもりはないとピエール・ガスリーは語る。ドライバーとしてなめられないために時には強気なドライビングも必要となる。
「もちろんさ。クラッシュしなければならないというわけではなく、彼らに示すという意味でね・・・」
カテゴリー: F1 / ピエール・ガスリー / トロロッソ / ホンダF1