セルジオ・ペレス アストンマーティンF1低迷に驚き「トップ争いを期待していた」

わずか3戦を終えた時点で、アストンマーティンはペレスが所属するキャデラックを下回る順位に沈み、すでに5度のリタイアを喫した。さらにF1日本GPの予選ではトップから2.5秒以上遅れるなど、苦戦は明確な数字として表れている。
「トップ争いを期待していた」ペレスの本音
ペレスはスペインの放送局DAZNの取材に対し、今季のアストンマーティンについて率直な見解を示した。
「正直に言って、こうなるとは思っていなかった。フェルナンドがトップ争いをしていると期待していた」
「エイドリアン・ニューウェイとホンダとのプロジェクトには本当に期待していた。レッドブルで一緒に仕事をしてきたし、その実力は理解しているからだ」
「こういうサプライズがあるのもこのカテゴリーの特徴だ」
さらに、フェルナンド・アロンソとのバトルについても次のように語っている。
「フェルナンドと毎レース争うことになるなら、それはそれで退屈しないし楽しめると思う」
期待と現実のギャップが浮き彫りに
アストンマーティンは2026年F1レギュレーション導入前、ニューウェイに加えアンディ・コーウェルやエンリコ・カルディレといった大物エンジニアを獲得し、“ダークホース”として注目されていた。
しかし実際には、シャシーとパワーユニットの両面で問題が顕在化している可能性がある。ニューウェイ自身はマシンについて「5番目に優れたシャシー」と評価しているが、内部では懐疑的な見方も出ているとされる。
一方でチーム側は設計に自信を示し続けており、パフォーマンス不足の要因としてエンジン側へのプレッシャーを強めている構図も浮かび上がる。
ホンダPUと過去の成功体験との乖離
ペレスにとって今回の低迷が予想外だった理由のひとつは、レッドブル時代の成功体験にある。
当時、ホンダのパワーユニットは高い競争力を発揮し、ペレスはコンストラクターズタイトル獲得にも貢献した。そのため、ニューウェイとホンダの組み合わせには自然と高い期待が寄せられていた。
しかし現在は、レッドブル末期の段階ですでにホンダが苦戦の兆しを見せていたとの指摘もあり、ローダウンフォース依存やドライバーのパフォーマンスに頼る傾向が強まっていたとされる。
その延長線上にある現在の苦戦は、単なる一時的な不振ではなく、構造的な課題である可能性も否定できない。
2027年に向けた試練のシーズン
ローレンス・ストロールの5カ年計画は残り1年を切っているが、現状のパフォーマンスを見る限り、短期間での巻き返しは容易ではない。
ペレスの発言は、外部から見た“期待と現実のギャップ”を象徴するものだ。アストンマーティンがこの状況をどう打開し、2027年に向けて再び競争力を取り戻せるのか。その道筋は依然として不透明なままだ。
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