女性ドライバーの新レースシリーズ『Wシリーズ』が2019年からスタート
女性ドライバーだけによって争われる新たな国際レーシングシリーズ『Wシリーズ』が2019年からスタートすることが発表された。
新カテゴリーとして誕生した『Wシリーズ』は2019年5月に開幕。初年度はヨーロッパで6戦の開催が予定されており、レース時間は30分になるという。将来的にはアジア・オセアニア、アメリカなどにも拡大することを視野に入れており、F1を目指す女性ドライバーたちが参戦する。
Wシリーズは、FIAがF3仕様としてホモロゲートしたタトゥースF3 T-381を使用するワンメークシリーズとなり、チャンピオンを獲得したドライバーには50万ドル(約5,700万円)の賞金が与えられる。
参戦にはスポンサーシップを用意する必要はないが、ドライバーは事前に先行プロセスが行われ、そこれ能力を証明して合格しなければならない。
F1では、長らく女性ドライバーが不在となっており、F1への足が変わりになることが期待されている。
選考では、元F1ドライバーのデビッド・クルサードが審査員の一人として参加することが決定している。
デビッド・クルサードは、Wシリーズが現在のレーシングピラミッドの中でしばしば女性が遭遇している“ガラスの天井”を打ち破る助けになるシリーズになることを期待していると語る。
「我々Wシリーズのメンバーは、同じような機会さえ与えられれば、女性も男性のレーシングドライバーと互角に戦えるという強い信念を持っている」とデビッド・クルサードは述べた。
「しかし、現時点では、女性レーシングドライバーは、発展途上でGP3/F3付近のレベルで“ガラスの天井”にぶつかってしまう。それは才能不足のためではなく、資金不足に起因している部分が大きい」
「だからこそ、全く新しい女性だけのシングルシーター・モーターレーシング・シリーズであるWシリーズが必要とされている。競争力があり、構造的なポジションをモータースポーツ界に確立し、ドライバーたちが既存のハイレベルな主流レーシングシリーズへとステップアップし、男性のトップドライバーたちと互角に競い合うために必要な一連のスキルを身につけるための場所が必要だ」
デビッド・クルサードの他、選考委員には元マクラーレンやマノーのチーム運営に関わり、Wシリーズのレーシングディレクターを務めることになったデイブ・ライアン、レッドブルの最高技術責任者(CTO)を務めるエイドリアン・ニューウェイらが名を連ねる。
エイドリアン・ニューウェイは「これまでレースの最高レベルで男性を相手に戦った女性の成功が少ないのは、能力の問題ではなく、機会が欠如していたためだと考えている」とコメント。
「だからこそ、私はWシリーズに関わることで、女性ドライバーが互いに競い合いながら成長し、それを弾みにしてキャリアを進めるようなプラットホームの構築に貢献できることを本当に嬉しく思っている。もちろん、最終的には男性ライバルたちを相手に戦い、倒してくれることを願っている」
女性ドライバーが最後にF1にエントリーしたのは、1976年のオーストリアGPのグリッドに着いたレラ・ロンバルディと40年以上も前にさかのぼる。今年、ザウバーはタチアナ・カルデロンとテストドライバー契約を結んでいるが、まだ一度もF1のセッションに参加していない。
カテゴリー: F1 / F1関連
新カテゴリーとして誕生した『Wシリーズ』は2019年5月に開幕。初年度はヨーロッパで6戦の開催が予定されており、レース時間は30分になるという。将来的にはアジア・オセアニア、アメリカなどにも拡大することを視野に入れており、F1を目指す女性ドライバーたちが参戦する。
Wシリーズは、FIAがF3仕様としてホモロゲートしたタトゥースF3 T-381を使用するワンメークシリーズとなり、チャンピオンを獲得したドライバーには50万ドル(約5,700万円)の賞金が与えられる。
参戦にはスポンサーシップを用意する必要はないが、ドライバーは事前に先行プロセスが行われ、そこれ能力を証明して合格しなければならない。
F1では、長らく女性ドライバーが不在となっており、F1への足が変わりになることが期待されている。
選考では、元F1ドライバーのデビッド・クルサードが審査員の一人として参加することが決定している。
デビッド・クルサードは、Wシリーズが現在のレーシングピラミッドの中でしばしば女性が遭遇している“ガラスの天井”を打ち破る助けになるシリーズになることを期待していると語る。
「我々Wシリーズのメンバーは、同じような機会さえ与えられれば、女性も男性のレーシングドライバーと互角に戦えるという強い信念を持っている」とデビッド・クルサードは述べた。
「しかし、現時点では、女性レーシングドライバーは、発展途上でGP3/F3付近のレベルで“ガラスの天井”にぶつかってしまう。それは才能不足のためではなく、資金不足に起因している部分が大きい」
「だからこそ、全く新しい女性だけのシングルシーター・モーターレーシング・シリーズであるWシリーズが必要とされている。競争力があり、構造的なポジションをモータースポーツ界に確立し、ドライバーたちが既存のハイレベルな主流レーシングシリーズへとステップアップし、男性のトップドライバーたちと互角に競い合うために必要な一連のスキルを身につけるための場所が必要だ」
デビッド・クルサードの他、選考委員には元マクラーレンやマノーのチーム運営に関わり、Wシリーズのレーシングディレクターを務めることになったデイブ・ライアン、レッドブルの最高技術責任者(CTO)を務めるエイドリアン・ニューウェイらが名を連ねる。
エイドリアン・ニューウェイは「これまでレースの最高レベルで男性を相手に戦った女性の成功が少ないのは、能力の問題ではなく、機会が欠如していたためだと考えている」とコメント。
「だからこそ、私はWシリーズに関わることで、女性ドライバーが互いに競い合いながら成長し、それを弾みにしてキャリアを進めるようなプラットホームの構築に貢献できることを本当に嬉しく思っている。もちろん、最終的には男性ライバルたちを相手に戦い、倒してくれることを願っている」
女性ドライバーが最後にF1にエントリーしたのは、1976年のオーストリアGPのグリッドに着いたレラ・ロンバルディと40年以上も前にさかのぼる。今年、ザウバーはタチアナ・カルデロンとテストドライバー契約を結んでいるが、まだ一度もF1のセッションに参加していない。
We believe any woman with talent, passion and commitment should have a chance in motorsport. We’re here to create those chances and increase participation in a sport we love. #RethinkRacing pic.twitter.com/Ilhq0ZhfLL
— W Series (@WSeriesRacing) 2018年10月10日
カテゴリー: F1 / F1関連