SUPER GT アジアン・ル・マン
SUPER GTを運営するGTアソシエイション(GTA)は、2013年におけるアジアン・ル・マン・シリーズでのコラボレーションを発表。

会見の場で、同シリーズの開催権を持つ西部自動車クラブ(ACO)と合意の覚え書きを交わした。これにより2013年のアジアンLMSの全6戦に、SUPER GTの参戦できることになった。

これによりアジアンLMSのGTCクラスに参加できる車両は、JAF GT300、FIA GT3、各種ワンメイクのカップカーとなる。GTCクラスは、ル・マン24時間のGT車両のクラスであるLM GTEの下位に当たり、アジアンLMSやアメリカン・ル・マン・シリーズ、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズに設定されている。このためGT300クラス車両は、LM GTEを上位としてGTAとACOによって性能調整される。

なお、GT300クラス車両の参戦はアジアンLMSに限られ、GTCクラスのない世界耐久選手権(WEC)およびル・マン24時間には参戦できない。

またGT300車両を所有するチームとドライバーが、両選手権に参戦することが可能なように、両シリーズのカレンダーがバッティングすることがないようGTAとACOで検討していくという。2013年のアジアンLMSは、日本、中国、インドネシアなどアジアで6戦が行われ、日本でのレースは9月22日に富士スピードウェイで開催される。

坂東正明 (GTA代表取締役)
「伝統と格式を誇るル・マン24時間レースの主催者である、ACOが2013年からスタートさせるアジアン・ル・マン・シリーズ。ここにGT300車両を受け入れて欲しいという我々の要望を快くお聞き入れくださったピエール・フィオンACO会長、レミー・ブルアール・グローバル・デベロップメント・ディレクターに心からお礼を申し上げたい。この連携により、GT300によるアジアでのレースシリーズ開催、GT300車両を活用したアジア各国のチームとドライバーの育成、それによりレース産業発展の一助となりたいと願う我々GTAのアジア戦略は、その具体化に向けて大きく前進すると確信している。ACO、GTA、そしてアジアン・ル・マン・シリーズのプロモーター、2SM GROUPを含めたこのコラボレーションは、ここにその第一歩がスタートする。今後アジア地区での協力関係をさらに深めて行くことで、同地域におけるモータースポーツの発展に寄与することができると考え、期待している」

レミー・ブルアール (ACOグローバルデベロップメントディレクター)
「SUPER GTは、日本とアジアを代表するレースである。ル・マン24時間レース同様、非常に高い人気を誇り、大手自動車メーカーがワークスチームで参加し、ドライバーは非常に優れており、サーキットも素晴らしい。アジアン・ル・マン・シリーズにとって、将来の発展を期するこのような団体と活動をともにすることは、とても名誉なことだ。モータースポーツにかかわるすべての者は、現在、経済的に厳しい時期にある。その中で行われたこの決定は、アジアまたは日本での将来の統一大会開催の可能性を作り出すものとなるはずだ。同時に、アジアのチームにとってコスト削減を可能にするだろう。アジアン・ル・マン・シリーズでのGT300に関するGTAとの合意を、私はとてもうれしく思うと同時に、GTAに対し、これまでの手厚い対応、協力、そして尽力に感謝する」

ピエール・フィオン (ACO会長)
「私たちのアジア展開において、GTAの支持を期待できることは、ACOにとって素晴らしいニュースであり、同時に私たちの新しいシリーズである2013年アジアン・ル・マン・シリーズにとっても、またGTCカテゴリーにとっても、素晴らしいニュースである。去る6月のル・マン24時間レースの折りに、このご提案をいただいた坂東代表とGTAの方々には、心からお礼を申し上げる。ACOとGTA共通の性能調整が、2013年の両シリーズに大きな成功をもたらすと確信している」

マーク・トーマス (アジアンLMSプロモーター)
「あと8ヶ月でスタートする2013年アジアン・ル・マン・シリーズは、日々、そのかたちを整えつつある。日本、中国、そしてインドネシアのようなメジャーな国とサーキットで、LM P2、LM PC、LM GTE、そしてFIA GT3、GT300、ワンメイクのカップカーによる?GTC?という 4つのカテゴリーで争われる。さらに、ここ数週間のうちに、メディアとカレンダーに関する良いニュースをお伝えできるだろう」

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カテゴリー: F1 / F1関連