2009年のF1レギュレーションの変更(画像)
F1は2009年、大幅なレギュレーション変更が実施される。

2009年のレギュレーション変更により、F1各チームは、マシンの設計において大きな変更が必要になる。特にKERSシステムの採用は、技術面において大きなチャレンジとなる。現在はまだ変更案の段階ではあるが、2009年に予定されるF1レギュレーションについてまとめてみる。

スリックタイヤの復活
1998年に禁止されたスリックタイヤが2009年に10年ぶりに復活する。空力グリップよりもメカニカルグリップの増加を目指しての導入とされ、グリップは約20%増加する。しかし、増加分は改正される空力レギュレーションで削減されるダウンフォースレベルによって相殺されることになる。全体的な影響は、高速コーナーで現れることになる。ドライバーは、これまでと同様、2種類のドライコンパウンドを選択し、レース中に両方のコンパウンドを使わなければならない。

KERSシステムの導入
2009年から、チームはマシンのパフォーマンスを高めるために運動エネルギー回生システムであるKERS(Kinetic Energy Recovery System)システムを使用するオプションが与えられる。KERSは、ブレーキング時に発生するエネルギーを蓄積し、推進力に変換、運動エネルギーを回生し再利用するシステムだ。各チームは、マシンのひとつの車軸から60kWのエネルギーを引き出すために電気バッテリー、またはフライホイールを使って保存し、ドライバーは1周あたり400kJ(約80馬力:1ラップにつき7秒未満)のエネルギーを「ブースト」ボタンにより利用できる。

ダウンフォースの大幅な低減
よりオーバーテイクを容易にするために、マシンのダウンフォースは約50%まで削減される。これによりバージボードやウイングレット、チムニーなどのアイテムが禁止になり、マシンはすっきりした外観となる。フロントウイングは、最低地上高が150mmから75mmと低くなり、幅は1400mmから1800mmへと拡大される。また、オーバーテイクを狙い、ドライバーは1周のうちに2回、フロントウイングのフラップの角度を変えられるようになる。リアウイングの高さは150mm高くなり、エンジンカバーの上部と同じ高さとなる。また幅は1000mmmから750mmと縮小される。

エンジン
コスト削減の一環として、エンジンは現在の2レース使用から3レース使用に変更となる。また、チーム間でのエンジンパフォーマンスを均一化することも検討されている。

追記:
後にこの1エンジン3レース制は破棄され、ドライバーはシーズンを通して8基のエンジンを使用することとなった。エンジンは連続使用する必要はなく、9基目のエンジンを使用したレースでペナルティが科せられる。

テスト規制
2008年は30,000kmのテスト走行が許されたが、2009年は開発コストを削減するために20,000kmに規制される。

追記:
テスト規制も変更となり、シーズン中はテストが禁止となった。またシーズン開幕8日前から年末までのテストも禁止となった。

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カテゴリー: F1関連