ピアストリ マクラーレンF1逆転戴冠に望み「まだ自分たちを除外すべきではない」
オスカー・ピアストリは、2026年F1世界選手権でマクラーレンが厳しい状況に置かれていることを認めながらも、タイトル争いから脱落したとは考えていないと語った。パフォーマンス向上が不可欠としつつも、「昨年のように勢力図は急速に変わり得る」と逆転の可能性を信じている。

今週末のオーストリアGPを前に、ピアストリはドライバーズランキング6位の68ポイントでシーズン第8戦を迎える。

前年の同時期には146ポイントでランキング首位に立ち、すでに4勝を挙げていたことを考えれば、大きな後退となっている。

今季はまだ優勝がなく、日本GPでの2位が最高成績。マクラーレン唯一の勝利も、マイアミGPスプリントでランド・ノリスが挙げたものだった。

さらに開幕戦オーストラリアGPではグリッドへ向かう途中のクラッシュでスタートできず、第2戦中国GPでも両マシンがトラブルで決勝に出走できないなど、序盤から不運に見舞われた。

「昨年のように流れは変えられる」
オーストリアGPの記者会見で、夏休み前までに優勝できるマシンを手にしなければタイトル争いは厳しいのではないかと問われたピアストリは、現状の厳しさを認めつつも希望は捨てていないと強調した。

「確かに僕たちにとって厳しい状況なのは間違いない」

「でも、昨年は状況がどれだけ早く変わるかを示したシーズンだった。まだシーズンは長い」

「改善しなければならないことは十分わかっているし、状況を変える必要もある。でも、自分たちをタイトル争いから除外すべきではないと思う」

「もちろん多くの努力が必要だし、運も味方してほしい。でも、今年はどのチームにも信頼性の問題が起きているし、状況は本当にあっという間に変わる」

「一方で、マシン性能や勢力図がこのまま変わらなければ勝てないのも事実だ」

「ここ数年のように大きく改善できれば、まだ何でも起こり得ると思っている」

「浮き沈みの激しいシーズン」
ピアストリは今季前半戦を振り返り、「良いレースより悪いレースの方が多かった」と率直に評価した。

「本当に浮き沈みが激しかった。残念ながら良かった時より悪かった時の方が多い」

「速さを見せられた場面もあったし、周囲の状況をうまく生かして最大限の結果を得られたレースもあった」

「一方で、ドライバーのミスだったり、信頼性の問題だったり、さまざまな理由でポイントを取り逃したレースも確実にあった」

また、カナダGPやモナコGPではMCL40の弱点がより明確になったと説明した。

「チームとしてパフォーマンス不足なのはわかっている。特にカナダの決勝とモナコでは、自分たちが苦戦している部分がはっきり見えた。それを改善しようとしている」

「でも問題は一つだけではない。全体的に少しずつ足りていない。際立った強みもなければ、極端に弱い部分もない」

「ある意味では良いことだけど、別の意味では難しいことでもある」

「メルセデスに追いつくには、そしてフェラーリが今の勢いを維持するなら、その両方に対抗するには新しいアップグレードが必要だ」

「マシンを速くしなければならないし、それを他チームより早く実現しなければいけない。このレギュレーション終盤では、どのチームも次々とアップグレードを投入してくる」

「だから僕たちも改善する必要がある」

序盤欠場の影響は「もうない」
開幕2戦を実質的に失った影響については、現在はもう引きずっていないと否定した。

「そうは思わない」

「日本GPで戻ってすぐ2位に入れたことは、本当に良い結果だった」

「ここ数戦はまた別の課題があった」

「特にバルセロナでは、もう一度同じレースを走るなら違うアプローチを取るだろうという点がはっきりしている。でも経験不足が原因ではないと思う」

「昨年とはいろいろな面で状況が違うし、それに適応するのは自分の役目だ」

「すぐ順応できた部分もあるし、まだ十分に適応できていない部分もある」

「まだ学ぶことはたくさんある」



オーストリアGPでも即座の逆転は期待せず
バルセロナGPで苦戦した原因については分析を終え、改善策も見つけたという。しかし、オーストリアGPですぐに勢力図が変わるとは考えていない。

「バルセロナでなぜあれほど苦戦したのか、多くの分析を行った」

「原因についてかなり明確な理解があるし、同じことを繰り返さないためのプランもある」

「でもフェラーリはバルセロナで大きく前進したし、メルセデスは依然としてベンチマークだ。それにレッドブルも大規模アップグレードを持ち込むという話を耳にしている」

「だから簡単な週末にはならない」

「このコースは過去に相性が良かったけれど、突然僕たちが最速チームになるとは思っていない。そんな幻想は持っていない」

「できるだけ前に近づいて、これまでのように他チームのトラブルを生かせる位置にいたい」

「純粋な速さだけで勝負するのはかなり厳しいだろう。でも、良い意味で予想を裏切れたらうれしい」

2025年のオーストリアGPでは、マクラーレンがランド・ノリス、オスカー・ピアストリのワンツーフィニッシュを達成し、24年ぶりのオーストリアGP制覇を飾った。ピアストリは今週末、マシンのエンジンサウンドの波形をモチーフにしたライトブルーとグリーンの特別ヘルメットを着用してレースに臨む。

現状ではマクラーレンはメルセデスやフェラーリに後れを取っていることを認めながらも、ピアストリはアップグレードによる巻き返しに期待を寄せている。オーストリアGPでは劇的な逆転は見込んでいないものの、着実に差を縮め、タイトル争いへの望みをつなぐ週末にしたい考えだ。

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カテゴリー: F1 / オスカー・ピアストリ / マクラーレンF1チーム / F1オーストリアGP