オスカー・ピアストリ F1ラスベガスGP失格「リセットして残り2戦へ挑む」

マクラーレンの2台は決勝後の車検でスキッドプレートの摩耗量が規定値を下回っていたことが判明し、ランド・ノリスとピアストリのリザルトは抹消された。
レース展開の影響もあり、今回のダブル失格はタイトル争いに予想外の影響を与える結果となった。土曜の決勝でノリスが2位、ピアストリが4位でフィニッシュしていれば両者のギャップは30ポイントに広がるはずだったが、失格により24ポイント差のまま。さらに、ラスベガスで優勝したマックス・フェルスタッペンがピアストリと並ぶポイントに到達し、残り2戦のタイトル戦線に大きく影響を及ぼすことになった。
スキッド摩耗は「予期せぬポーポイズ現象」が原因とチーム説明
マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は「プラクティスでは見られなかった高レベルのポーポイズがレース中に発生し、過度の接地につながった」と説明している。
ステラ代表は次のように述べた。
「レース中、両マシンはプラクティスでは確認されなかった予期せぬ高いポーポイズのレベルに見舞われ、それが過度な接地を引き起こした。我々はランドとオスカーに謝罪したい。彼らは週末を通して素晴らしいパフォーマンスを発揮していたが、タイトル争いの重要局面でポイントを失う結果となってしまった」

「リセットして残り2戦に集中する」ピアストリ
ピアストリは失格という結果を受け、次のようにコメントした。
「スキッド摩耗による不運な失格で、ポイントを持ち帰れなかったのは残念だ。グリッドがこれだけ拮抗するなかで僕たちは常にどこでパフォーマンスを伸ばせるかを探していて、今回はうまくいかなかった」
「今はリセットして、残り2戦で最大限のポイントを取ることに集中する必要がある。どちらのサーキットでも、僕たちは過去に強さを見せてきた」
タイトル争いは三つ巴へ、舞台はカタールへ移動
ラスベガスはシーズン最終トリプルヘッダーの初戦。
失格によってポイント構図が変わり、ノリス、ピアストリ、フェルスタッペンが極めて接近した状態で次戦カタールGP(ルサイル)へ向かう。
ピアストリは勢いを取り戻せるか。残り2戦のタイトル争いは、混沌の様相を強めている。
カテゴリー: F1 / オスカー・ピアストリ / マクラーレンF1チーム / F1ラスベガスGP
