日産自動車 日産・リーフ
日産自動車は、「日産リーフ」に新開発e-パワートレインを採用し、パフォーマンスと航続距離を向上させた「日産リーフe+」を追加設定したと発表した。

「e+」の名称は、エネルギー密度が増したバッテリーとよりパワフルなパワートレインに由来している。航続距離を約40%向上させる「日産リーフe+」を追加したことで、「日産リーフ」はより幅広いお客さまのドライビングニーズに応えることが可能となった。

「『日産リーフe+』は、『ニッサン インテリジェント モビリティ』の取り組みをさらに進化させます。『日産リーフe+』の追加により、お客さまはニーズやライフスタイルにあわせて、より幅広い選択肢の中からパワートレインや最新の技術、仕様装備を選ぶことができるようになり、『日産リーフ』の利便性や魅力はより一層向上しました。『日産リーフ』は効率的で持続可能なモビリティ社会の実現に向けて、引き続き重要な役割を担っていきます。そして、お客さまや世の中にクルマを超えた価値を提供する、新たな常識を創り出していきます。」 と日産自動車の副社長ダニエレ スキラッチは述べた。

「日産リーフ e+」は、日本で2019年1月23日、米国で2019年春、欧州で2019年半ばに発売される予定となっている。

ニッサン インテリジェント モビリティ
「ニッサン インテリジェント モビリティ」は、「ニッサン インテリジェント パワー」、「ニッサン インテリジェント ドライビング」、「ニッサン インテリジェント インテグレーション」の3つの領域から構成される。「日産リーフ e+」は、この3領域においてお客さまにさらなる魅力を提供する。

ニッサン インテリジェント パワー
・「日産リーフe+」は、優れたエネルギー効率とさらなる高出力、高トルクを実現する新開発e-パワートレインを搭載している。高い静粛性や俊敏な加速性能などを特長とする現行「日産リーフ」は航続距離322km(WLTCモード)を実現している。そして、今回投入する「日産リーフe+」はさらに約40%長い航続距離(458km(WLTCモード))を実現した。

・「日産リーフe+」は、最高出力160kW、最大トルク340N・mを実現し、高速走行時の加速性能を大きく向上させている。例えば、80km/hから100km/hへの加速時間は約15%短縮し、高速道路の合流や追い越しのシーンではよりスムーズなドライビングが可能となった。さらに最高速度も約10%向上し、より快適なクルージングを楽しむことができる。

・「日産リーフe+」のバッテリーは、エネルギー密度を約25%向上させ、室内空間やデザインを犠牲にすることなく、容量を55%向上させた。また、「日産リーフ」と同様にバッテリー容量は8年160,000km保証される。

・「日産リーフe+」は、最大出力100kWの急速充電に対応しており、従来の50kWで急速充電した場合に比較して充電時間の短縮が図られ、使い勝手が向上する。

ニッサン インテリジェント ドライビング
・「日産リーフe+」には、「日産リーフ」と同様に「プロパイロット」と「プロパイロット パーキング」が設定されている。「プロパイロット」は高速道路などの自動車専用道路において、ドライバーが設定した車速(約30~100km/h)を上限に、先行車両との車間距離を一定に保つよう制御することに加え、車線中央を走行するようステアリング操作を支援し、ドライバーの運転負荷を軽減する。「プロパイロット パーキング」はステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを駐車が完了するまで自動で制御する。(「プロパイロット パーキング」は日本と欧州市場向けモデルにのみ設定)

・「日産リーフ」にはアクセルペダルの踏み加減を調整するだけで発進、加速、減速、停止までをコントロールすることができる革新的な技術「e-Pedal」が搭載されている。「日産リーフe+」では、「e-Pedal」の制御を車両重量の変化に合わせて最適化し、さらに後退時の制御を見直すことで駐車時などの操作をよりスムーズなものとした。

・「日産リーフe+」には、「日産リーフ」と同様に「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」、「LDW(車線逸脱警報)」、「インテリジェント エマージェンシー ブレーキ」、「BSW(後側方車両検知警報)」、「RCTA(後退時車両検知警報)」、「インテリジェント アラウンド ビュー モニター(移動物検知機能付)」など、充実した先進安全技術が採用されている。

ニッサン インテリジェント インテグレーション
・「日産リーフ」の便利で分かりやすいヒューマンマシンインターフェース(HMI)を通じて、ドライバーはクルマやコミュニティとつながることができる。また、日産のコネクテッドサービス「NissanConnect」のスマートフォンアプリを使い、クルマのバッテリー残量を確認したり、最適な時間で充電を開始するようタイマーをセットしたりすることができる。また、最寄りの充電施設を探したり、クルマに乗り込む前にエアコンを作動させて、車内を快適な温度にしたりしておくこともできる。

・電気自動車(EV)とエネルギーシステムを統合し、EVを中心としたエコシステムの構築を目指す「Nissan Energy(ニッサン エナジー)」の取り組みのもと、「日産リーフ」「日産リーフ e+」は移動の手段としてだけではないEVの新たな価値を創造する。

スリークでモダンなデザイン
「日産リーフ」のエクステリアデザインの特徴のひとつが、ダイナミックでスリークなシルエットと優れたエアロダイナミクス。フロントには日産デザインを象徴するVモーショングリルを採用しその内側にはクリアーブルーの3Dメッシュパターンを配している。リアコンビランプには特徴的なランプシグニチャーを採用している。

「日産リーフe+」は「日産リーフ」のデザインをそのままに、フロントバンパー下部にブルーのリップスポイラー状のパーツを追加し、充電ポートに「e+」ロゴを配するなど、「日産リーフe+」であることをさりげなく伝えている。「日産リーフe+」のインテリアは「日産リーフ」と同様に、機能性が高く広々とした、上質感とハイテク感にあふれる室内空間となっている。シートやドアトリム、ステアリングホイールなどに鮮やかなブルーのステッチを施し、日産のEVであることを表現している。

「日産リーフ」は、2010年に初代モデルを発売して以降、累計販売台数がグローバルで380,000台を超えている。「プロパイロット」や「プロパイロット パーキング」、「e-Pedal」といった先進技術を搭載した「日産リーフ」は、クルマがエネルギーをどのように使い、どのように走り、そしてどのように社会とつながっていくのかということを再定義することで、日産車をより魅力的なクルマにしていくアプローチ「ニッサン インテリジェント モビリティ」の象徴となっている。

量産EVのパイオニアとして、日産は引き続き、クリーンで環境に配慮したクルマをお客さまにお届けしていく。そして、「日産リーフ」は「Nissan Energy」を推進する上で重要な役割を担っている。「Nissan Energy」では、EVとエネルギーシステムをつなぐことで車載バッテリーへの充電に加え、バッテリーに蓄えた電力を家やビルに給電したり、電力網に電力を供給したりすることが可能となる。「Nissan Energy」はバッテリーの新たな再利用法も提案していく。

日本においては、EVを環境負荷低減や災害対策など地域課題に貢献できるソリューションと位置付け、多くのパートナーとともに、ゼロエミッション社会の実現に向けた、“日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」”活動を推進していく。

なお、今回の「日産リーフe+」の発表にあわせ、日本においては「日産リーフ」についても「踏み間違い衝突防止アシスト」と「LEDヘッドランプ」を全車標準装備とするなど仕様を向上した。「G」、「X」グレードではApple CarPlayTMに加え、新たに「Android Auto」へも対応し、さらに「X」グレードには16インチアルミホイールを標準装備とした。また、「NissanConnect EV」アプリには、充電スポットの「満空情報表示」機能を追加する。(本機能は2019年春採用予定)

日産リーフ 価格(消費税込み)
 駆動原動機バッテリー容量グレード価格
日産リーフ2WDEM5762kWhe+ G4,729,320
e+ X4,162,320
40kWhG3,999,240
X3,661,200
S3,243,240

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カテゴリー: F1 / 日産 / 自動車ニュース