ニキータ・マゼピン、ノリスへの妨害行為で3グリッド降格ペナルティ / F1スペインGP
ハースF1チームのニキータ・マゼピンは、F1スペインGPの予選Q1で、ランド・ノリス(マクラーレン)のアタックを妨害したとして、3グリッド降格ペナルティを科された。だが、マゼピンは予選を20番手で終えており、グリッドに変更はない。

予選Q1の序盤、アタック中のランド・ノリスの前には多くのマシンがいたが、ほとんどのドライバーは道を譲った。しかし、ニキータ・マゼピンは前に留まり、ノリスはQ1でタイヤをもう1セット使ってアタックすることになった。

その結果、ランド・ノリスは、Q3でソフトタイヤが1セットしか残っておらず、大部分のドライバーが自己ベストを記録したコンディションでの1回目のアタックをユーズドで走らざるを得なくなり、結果的にチームメイトのダニエル・リカルドに0.4秒近く後れをとって9番手でセッションを終えた。

スチュワードは、ニキータ・マゼピンにF1スペインGP決勝での3グリッド降格および1点のペナルティポイントを科した。

「スチュワードはカーナンバー9のドライバー(ニキータ・マゼピン)、カーナンバー4のドライバー(ランド・ノリス/マクラーレン)、およびチーム代表たちからヒアリングし、ビデオ証拠、テレメトリーとチーム無線の複数の角度から状況を見直した」と声明で述べた。

「Q1セッション中、マゼピンはファストラップのための準備中だった。ターン10と11に差し掛かった時、彼は後ろからファストラップ中のノリスが接近していることを知らされ、インシデントが発生するまでずっとギャップについて知らされていた」

「その後、マゼピンはスローダウンして、彼の前にいた(ミック)シューマッハとのギャップを維持した。2人はどちらもファストラップに入る準備中だった。ターン13と14の間で、ピットイン予定の(キミ)ライコネンと角田(裕毅)がマゼピンを追い越し、前に出た」

「2台ともアタック中のノリスが急接近していることを知らされており、ノリスの邪魔にならないようにそうしたことは明らかだ。しかし、これがマゼピンにとって難しい状況を生み出した」

「スチュワードは、ノリスの位置を明確に知らされていたことから、マゼピンが進路を変えてライコネンと角田を抜き返そうとしたことは、明らかなノリスの進路妨害だったと判断した。ノリスはそのためにかなりのタイムを失っている」

「スチュワードは、このコーナーのシーケンスが予選でドライバーたちに特別なチャレンジを生み出すこと、そして、マゼピンが難しい状況に直面していたことは認識している。この点はヒアリングでノリスからも指摘された。しかし、ノリスが通過するまでマゼピンが待っていれば、彼はそこから抜け出してノリスの後をついていくことができたはずであり、スチュワードは彼が次のラップを大きく損なうことなくそうする機会が選択できたと判断した」

「したがって、スチュワードは“不必要な妨害”として通常のペナルティである3グリッドの降格とペナルティポイント1点を命じる」



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カテゴリー: F1 / ニキータ・マゼピン / F1スペインGP / ハースF1チーム