中嶋一貴 ル・マン24時間
中嶋一貴は、トヨタにとっても悲願となるル・マン24時間レースでの勝利を達成。最終ドライバーとしてチェッカーを受けた中嶋一貴は「長かったです」と勝利を噛みしめた。

2016年のル・マン24時間レース。勝利は目前と思われた残り3分に中嶋一貴の駆るトヨタ5号車は突然パワーを喪失。「ノーパワー、ノーパワー」と叫ぶ一貴の無線に誰もが耳を疑った。

昨年はマシントラブルで2時間以上の修復作業を余儀なくされ、優勝争いから脱落した。

そして、今年、最終ドライバーとしてル・マン24時間レースのチェッカーをトップで受けた中嶋一貴は、無線で大騒ぎすることなく、静かに勝利を噛みしめた。

2012年のトヨタのWEC参戦初年度からドライバーを務める中嶋一貴は「長かったです」とコメント。

1985年、トヨタのル・マン24時間レースへの最初の挑戦でドライバーを務めていたのは中嶋一貴の父、中嶋悟だった。

「30年以上、トヨタのこのル・マンの挑戦にたくさんの人が関わってきて、ちょっと長い時間かかりすぎた気もしますけど、最後こうやってたくさんの人の悲願を達成できて本当に良かったと思いますし、レース展開的に7号車と8号車のどっちが勝ってもおかしくない展開だったと思いますけど、お互いにプッシュしながら、すごくいいレースを皆さんにもお見せできたと思うので、本当にチーム全員に感謝したいと思います」

「去年、一昨年と勝てるレースを落としてきて、去年はトヨタの章男社長から全開でプッシュできるクルマを用意することができなくてごめんという話をさせてしまうような内容をお見せしてしまったんですけど、おかげさまで、今回のレースは最初から最後までプッシュして、何の問題もなく走り切ることができたんで、本当にこのハイブリッドの技術、このプロジェクトが始まって長いこと経ちますけど、本当にいいシステムを作ってくれたすべての人に感謝したいと思います」

「本当に最初から自分たちとの戦いだと思っていましたし、何が起こるかわからないことは身を持って経験してきているので、本当に最後のチェッカーを受けるまで気を抜くことなく、チーム全員で戦い切れたと思うので、本当にそれが勝因だと思います」

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カテゴリー: F1 / 中嶋一貴 / ル・マン24時間レース