【MotoGP】 ヤマハ:第8戦 オランダGP プレビュー
ヤマハ発動機株式会社創業63年を記念し、Movistar Yamaha MotoGPがアッセンTTサーキットでトップ・リザルトを目指す。
昨年はここアッセンTTサーキットでバレンティーノ・ロッシが劇的な優勝を飾り、詰めかけた大観衆を熱狂させた。ヤマハ発動機株式会社63周年(7月1日創立記念日)を祝うため、今年もまた表彰台の頂点に照準を定めている。
バレンティーノ・ロッシはここで多くの好成績を残しており、最高峰クラスで8勝(2002年、2004年、2005年、2007年、2009年、2013年、2015年、2017年)、250ccクラスと125ccクラスでもそれぞれ1998年と1997年に優勝している。相性の良さを自信にして、ランキングトップとの27ポイント差を詰めることが今年の目標だ。
一方、2週間前のホーム・グランプリで厳しい展開を強いられたマーベリック・ビニャーレス。翌日の月曜日にカタルニア・サーキットでテストを行い、レース序盤を想定したフルタンクでの走行を行って手ごたえをつかんでいる。
アッセンでは2011年に125ccクラスで優勝、2012年と2013年はMoto3でそれぞれ優勝と2位、2014年はMoto2で2位と、合計4回表彰台に上っている。今年は最高クラスのライダーとして表彰台への復帰を目指す。
アッセンTTサーキットは“スピードのカテドラル”と呼ばれて多くのライダーに愛されてきた。1955年にオランダGP開催のために建設され(それ以前は公道コースでレースが開催されていた)、以来毎年、Motorcycle World Championshipが行われている。
現在のコースは全長4.5km。素早い向き換え、高速から低速まで様々なタイプのコーナー(左コーナー6、右コーナー12)、高低差のないフラットな路面などが特徴のテクニカルコースは、毎年100,000を超える熱狂的ファンを引きつけている。
MotoGPサーカスのなかで歴史の古いアッセンTTサーキットで今週末、69回目のオランダGPが開催される。
Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコはシーズン序盤の活躍により合計73ポイントのランキング4位につけて、毎回ポイントゲットに集中してきたが、第8戦では最初の頃の好フィーリングを取り戻すことを目標にしている。
ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンはベストルーキーのひとりとして完璧な仕事を続けてきたが、前回はミスをおかして結果を残すことができなかった。チャンピオンシップでは2ポイント差でF・モルビデリを追う展開になっており、今回は暫定ルーキー・オブ・ザ・イヤーの座への返り咲きを狙う。
バレンティーノ・ロッシ
「昨年、優勝したアッセンへと向かうにあたって、いろいろな思いが入り混じっています。私とヤマハが最後に優勝してからこんなに長い時間が経ってしまった。依然としてハードワークが求められています。同時にこの素晴らしいコースを走るのがとても楽しみでもあります。相性の良さは確信していますが、何が起こるかわからないので、コンディションや状況をしっかりチェックしなければなりません」
マーベリック・ビニャーレス
「アッセンの素晴らしいサーキットでのレースをとても楽しみにしています。シーズンの中盤、チャンピオンシップで良いポジションにつけてこのレースを迎えることができるので、より一層、集中して多くのポイントを獲得したいと思っています。カタルニア・サーキットでのテストで好感触を取り戻すことができたので、今度こそ良いレースができると確信しています。モチベーションは上がっており、同時に非常に集中しています。ハードワークを続け、決勝日に期待します」
マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
「わたしたちはいつも、アッセンでのレースを楽しみにしています。そして今年も好成績を目指しています。昨年はバレンティーノが優勝を飾っていますし、マーベリックも本来のペースを取り戻し、昨年のミスを埋め合わせようと気持ちを高めています。シーズンも中盤戦に入ってきたところでバレンティーノとマーベリックがランキングで2位と3位につけているので、わたしたちのモチベーションも上がっています。オランダのファンはMotoGPと関係が深く、私たちはいつも彼らに支えられています。だから彼らにとっても忘れられないレースになるようベストを尽くします」
ヨハン・ザルコ
「アッセンは長い歴史を持つ素晴らしいサーキット。わたしは2016年に1回だけ優勝したことがあります。Moto2ではいい走りができましたし、昨年はMotoGPでも非常に順調でした。でもレースは難しいコンディションとなり、雨が少し降って転倒の不安もあったのでピットに戻るという判断ミスをしてしまいました。だから今年は天候に十分に注意したいと思っています。このコースはヤマハとの相性が良く、バレンティーノは毎年、本当に素晴らしい走りを見せてくれます。つまりわたしも同じことができるということなので、優勝を目指していきます。最初から最後までプッシュし続け、ちょっと雨が降ったとしても、上位についていくためにフルスロットルをキープします」
ハフィス・シャーリン
「またポイントを獲りたいので、そのためにベストを尽くします。そしてバルセロナでの最初のフリープラクティスから決勝での転倒の前までを、もう一度、再現したいと思っています。昨年はここでヤマハのマシンが大活躍だったので、今年は私も頑張りたい。コンディションに恵まれることを期待し、自分自身にハードワークを課し、チームとともに最初のプラクティスに向けて準備をします。ベストルーキーの座を取り戻すために戦い、Q2進出を目指します」
エルベ・ポンシャラル (チームマネジャー)
「アッセンGPは特別で重要なレース。北ヨーロッパで最初のレースを迎えることになるのです。私自身は南のほうが好きですが、それでもヘレス、ルマン、ムジェロ、バルセロナと南ヨーロッパが続いたあとでは、気温の低いアッセンのパドックを楽しむことができます。もちろんチームにとっては忙しい週末になりますが、パドック・ライフという意味では過ごしやすい日々になるでしょう。このことを、ふたりのライダーを含むMonster Yamaha Tech3の全員が歓迎していることでしょう。アッセンはレイアウトが美しく、いつもエキサイティングなレースが展開されます。最終シケインでのハプニングはアッセンのトレードマークとも言えるほどです。ヨハンは昨年、自身初のポールポジションをここで獲得しました。そして決勝も雨が降り出すまでは非常に順調でしたが、雨が強くなると考えた彼はピットに戻る決断をしました。しかしそのような状況にはならなかったため、表彰台争いから離されることになってしまったのです。彼はアッセンのコースが好きですし、ヤマハM1もアッセンが好き。5位争いのグループに加わっていけるはずですし、表彰台だって目指せるでしょう。ハフィスはカタルニアの決勝のラスト5ラップまで素晴らしい走りをしていました。その光景が未だに心のなかに残っています。9位でゴールできていたらどんなに良かったかと考えてしまいますが、これはルーキーとして必ず通らなければならない学習の道のりの一部なのです。Moto2ではアッセンをエンジョイできなかった、と彼は言っていました。ヨハンもあるコースでは同じことを経験していて、ただただM1が大好きなのです。私たちは良い面を見るようにしましょう。そしてハフィスがカタルニアのときと同じ状態で戻ってくれることを期待し、10位以内を目標に設定します。オランダGPはとても特別なレースですし、アッセン・サーキットの雰囲気は最高です。カタルニアGP後の月曜日にテストを成功させ、数日を過ごし、いよいよアッセンへ向かいます」
カテゴリー: F1 / MotoGP
昨年はここアッセンTTサーキットでバレンティーノ・ロッシが劇的な優勝を飾り、詰めかけた大観衆を熱狂させた。ヤマハ発動機株式会社63周年(7月1日創立記念日)を祝うため、今年もまた表彰台の頂点に照準を定めている。
バレンティーノ・ロッシはここで多くの好成績を残しており、最高峰クラスで8勝(2002年、2004年、2005年、2007年、2009年、2013年、2015年、2017年)、250ccクラスと125ccクラスでもそれぞれ1998年と1997年に優勝している。相性の良さを自信にして、ランキングトップとの27ポイント差を詰めることが今年の目標だ。
一方、2週間前のホーム・グランプリで厳しい展開を強いられたマーベリック・ビニャーレス。翌日の月曜日にカタルニア・サーキットでテストを行い、レース序盤を想定したフルタンクでの走行を行って手ごたえをつかんでいる。
アッセンでは2011年に125ccクラスで優勝、2012年と2013年はMoto3でそれぞれ優勝と2位、2014年はMoto2で2位と、合計4回表彰台に上っている。今年は最高クラスのライダーとして表彰台への復帰を目指す。
アッセンTTサーキットは“スピードのカテドラル”と呼ばれて多くのライダーに愛されてきた。1955年にオランダGP開催のために建設され(それ以前は公道コースでレースが開催されていた)、以来毎年、Motorcycle World Championshipが行われている。
現在のコースは全長4.5km。素早い向き換え、高速から低速まで様々なタイプのコーナー(左コーナー6、右コーナー12)、高低差のないフラットな路面などが特徴のテクニカルコースは、毎年100,000を超える熱狂的ファンを引きつけている。
MotoGPサーカスのなかで歴史の古いアッセンTTサーキットで今週末、69回目のオランダGPが開催される。
Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコはシーズン序盤の活躍により合計73ポイントのランキング4位につけて、毎回ポイントゲットに集中してきたが、第8戦では最初の頃の好フィーリングを取り戻すことを目標にしている。
ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンはベストルーキーのひとりとして完璧な仕事を続けてきたが、前回はミスをおかして結果を残すことができなかった。チャンピオンシップでは2ポイント差でF・モルビデリを追う展開になっており、今回は暫定ルーキー・オブ・ザ・イヤーの座への返り咲きを狙う。
バレンティーノ・ロッシ
「昨年、優勝したアッセンへと向かうにあたって、いろいろな思いが入り混じっています。私とヤマハが最後に優勝してからこんなに長い時間が経ってしまった。依然としてハードワークが求められています。同時にこの素晴らしいコースを走るのがとても楽しみでもあります。相性の良さは確信していますが、何が起こるかわからないので、コンディションや状況をしっかりチェックしなければなりません」
マーベリック・ビニャーレス
「アッセンの素晴らしいサーキットでのレースをとても楽しみにしています。シーズンの中盤、チャンピオンシップで良いポジションにつけてこのレースを迎えることができるので、より一層、集中して多くのポイントを獲得したいと思っています。カタルニア・サーキットでのテストで好感触を取り戻すことができたので、今度こそ良いレースができると確信しています。モチベーションは上がっており、同時に非常に集中しています。ハードワークを続け、決勝日に期待します」
マッシモ・メレガリ (チームディレクター)
「わたしたちはいつも、アッセンでのレースを楽しみにしています。そして今年も好成績を目指しています。昨年はバレンティーノが優勝を飾っていますし、マーベリックも本来のペースを取り戻し、昨年のミスを埋め合わせようと気持ちを高めています。シーズンも中盤戦に入ってきたところでバレンティーノとマーベリックがランキングで2位と3位につけているので、わたしたちのモチベーションも上がっています。オランダのファンはMotoGPと関係が深く、私たちはいつも彼らに支えられています。だから彼らにとっても忘れられないレースになるようベストを尽くします」
ヨハン・ザルコ
「アッセンは長い歴史を持つ素晴らしいサーキット。わたしは2016年に1回だけ優勝したことがあります。Moto2ではいい走りができましたし、昨年はMotoGPでも非常に順調でした。でもレースは難しいコンディションとなり、雨が少し降って転倒の不安もあったのでピットに戻るという判断ミスをしてしまいました。だから今年は天候に十分に注意したいと思っています。このコースはヤマハとの相性が良く、バレンティーノは毎年、本当に素晴らしい走りを見せてくれます。つまりわたしも同じことができるということなので、優勝を目指していきます。最初から最後までプッシュし続け、ちょっと雨が降ったとしても、上位についていくためにフルスロットルをキープします」
ハフィス・シャーリン
「またポイントを獲りたいので、そのためにベストを尽くします。そしてバルセロナでの最初のフリープラクティスから決勝での転倒の前までを、もう一度、再現したいと思っています。昨年はここでヤマハのマシンが大活躍だったので、今年は私も頑張りたい。コンディションに恵まれることを期待し、自分自身にハードワークを課し、チームとともに最初のプラクティスに向けて準備をします。ベストルーキーの座を取り戻すために戦い、Q2進出を目指します」
エルベ・ポンシャラル (チームマネジャー)
「アッセンGPは特別で重要なレース。北ヨーロッパで最初のレースを迎えることになるのです。私自身は南のほうが好きですが、それでもヘレス、ルマン、ムジェロ、バルセロナと南ヨーロッパが続いたあとでは、気温の低いアッセンのパドックを楽しむことができます。もちろんチームにとっては忙しい週末になりますが、パドック・ライフという意味では過ごしやすい日々になるでしょう。このことを、ふたりのライダーを含むMonster Yamaha Tech3の全員が歓迎していることでしょう。アッセンはレイアウトが美しく、いつもエキサイティングなレースが展開されます。最終シケインでのハプニングはアッセンのトレードマークとも言えるほどです。ヨハンは昨年、自身初のポールポジションをここで獲得しました。そして決勝も雨が降り出すまでは非常に順調でしたが、雨が強くなると考えた彼はピットに戻る決断をしました。しかしそのような状況にはならなかったため、表彰台争いから離されることになってしまったのです。彼はアッセンのコースが好きですし、ヤマハM1もアッセンが好き。5位争いのグループに加わっていけるはずですし、表彰台だって目指せるでしょう。ハフィスはカタルニアの決勝のラスト5ラップまで素晴らしい走りをしていました。その光景が未だに心のなかに残っています。9位でゴールできていたらどんなに良かったかと考えてしまいますが、これはルーキーとして必ず通らなければならない学習の道のりの一部なのです。Moto2ではアッセンをエンジョイできなかった、と彼は言っていました。ヨハンもあるコースでは同じことを経験していて、ただただM1が大好きなのです。私たちは良い面を見るようにしましょう。そしてハフィスがカタルニアのときと同じ状態で戻ってくれることを期待し、10位以内を目標に設定します。オランダGPはとても特別なレースですし、アッセン・サーキットの雰囲気は最高です。カタルニアGP後の月曜日にテストを成功させ、数日を過ごし、いよいよアッセンへ向かいます」
カテゴリー: F1 / MotoGP