【MotoGP】 ヤマハ:第5戦 フランスGP フリー走行レポート
Movistar Yamaha Moto GPのふたりのライダーがMotoGP フランスGPのフリープラクティスをスタート。変わりやすいコンディションのなかで、バレンティーノ・ロッシは安定したペースを守って総合8番手を獲得。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスはわずかに遅れて10番手となった。
バレンティーノ・ロッシは、フリープラクティス初日から積極的に攻めていった。
第1セッションでまずは5番手へ浮上したあとYZR-M1のセッティングに集中。そして路面が乾き始めてペースが上がってくると、1分40秒894のタイムを記録して8番手で終了した。トップとの差は3.427秒。
午後からの第2セッションは再びウエット・コンディションとなったが、バレンティーノ・ロッシはアタックを止めなかった。序盤でペースを上げて2番手につけたあと、残りの30分はセッティング作業に集中していたが、最後に再びペースを上げ、トップに1.333秒差まで迫る1分43秒006で10番手。総合成績では第1セッションのタイムにより8番手となった。
一方のマーベリック・ビニャーレスは、先週のヘレス・テストの成果を生かすべく、第1セッションの最初の15分で一気にスパート。これで1分42秒546を記録してトップに浮上した。そのあとは様々なセッティングを比較しながら、さらにラップタイムを更新して1分41秒307。トップから3.840秒差の10番手となった。
フル・ウエットとなった第2セッションでは序盤で4番手へ浮上。第1セッション同様、セッティング作業を行ったあと、最後の走行で1分42秒894へ更新してトップに1.221秒差の8番手。第1セッションのタイムを上回ることはできず、総合成績では10番手となった。
「このようなコンディションのもとでは、当然、いつも以上に難しいですね。でも僕らにとっては、ウエットでのマシンのフィーリングを把握しておくことも重要なんです。前回のヘレスでは、似たような状況のなか、かなり苦戦してしまいましたから。最後は10番手となりましたが、2回のプラクティス・セッションを通してマシンのフィーリングを向上させることができましたし、僕自身もずっと調子は良かったんです。最後に新品タイヤを履いたときは、時間が足りなくて十分にタイヤを温めることができませんでしたが、それでもフィーリングは決して悪くありませんでした。次はドライ・コンディションでのペースを確認したいので、明日は晴れてほしいですね」
マーベリック・ビニャーレス (初日フリー走行総合10番手/1分41秒307)
「僕自身は今日のプラクティスに満足しています。ウエット・コンディションでマシンの状態が改善されて、気持ちよく乗れるようになりましたから。雨のなかでも少しずつ前進しているんです。ドライ・タイヤでは2ラップしかできず、結局、ソフト・タイヤを履かずに終わってしまいましたが、僕にとってポジションはまったく関係ありません。それよりウエットでのマシンのフィーリングと、セッティングの向上が重要だったんです。明日はドライ・コンディションで作業を進めたいと願っています。コースとの相性はいいので、今年も好成績を狙えると思います」
マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
「午前中のセッションは、われわれがまさに避けたいと思っていたコンディションになってしまいました。ちょうど少しずつ乾き始めるところだったので、フル・ウエットとはまた違って、求めている情報を得ることができなかったんです。明日以降はどうやら雨は降らないようですが、それでもフル・ウエットを走っておくことは重要です。ウエット用セッティングを進めることができますので。明日以降はもちろん晴れてほしいですし、フリープラクティス第3セッションでは、マーベリックについては、2週間前のル・マンでのテストデータを生かしていきたいですね。バレンティーノは引き続き、今日の午前中のセッションと同じように、ふたつのセッティングを比較しながら、より上を目指していきます」
「ホーム・グランプリの初日を順調にスタートすることができました。第1セッションの始めはウエットでしたが、徐々に乾いていったので、最後はドライ用マシンにスリック・タイヤを履きました。これで好タイムが出ることがわかったので、明日の予選に必ず役立つでしょう。午後になるとまた完全なウエットになりましたが、周回をたくさん重ねて、このコンディションでのアスファルトの様子を確認することができました。ただウエット・コンディションに自信をつけるためにはもう少し時間が必要で、一歩一歩、前進してはいるけれども、依然として上位陣には届きませんでした。僕にはまだ足りないところがあるので、焦らず落ち着いて、次にまた同じようなコンディションに出会ったときにはもっと成長していたいと思います。地元ファンの前で走るのは最高の気分ですね。みんなに明るくあいさつしたり、彼らがスタンドで立ち上がって応援してくれるのを見るのが大好きなので、それが大いにモチベーションを上げてくれるんです。パドックにも大勢のファンが来てくれて、ときにはスクーターでの移動も大変なくらいなんですが、それも僕としては大歓迎! また、来年も引き続きMonster Yamaha Tech3と一緒に仕事ができることが決まったことも最高にうれしいです。レースのたびに成長できていると思いますので、この調子をキープしていくことができれば、目標もさらに高くなっていくでしょう」
ジョナス・フォルガー (初日フリー走行総合12番手/1分41秒644)
「ふたつのまったく別のタイプのセッションになりましたが、日曜日の決勝で成功するために必要なことを達成できたと思います。第1セッションは路面が乾いていく変わりやすいコンディションでしたが、そのなかでも順調で、最後もマシンのセッティングを大幅に変える必要がありませんでした。さらに新しい舗装路面もとても素晴らしくて気に入りました。でも午後になると、ウエット・コンディションのもとでリア・グリップの問題にぶつかったんです。もっとプッシュしたかったのですが、コーナー進入とコーナー途中でスピードが落ちてしまうので、セッティングを変更しなければならなかったんです。最後までベストを尽くしましたが、結局、十分な解決策を見つけられませんでした。それでもマシン自体はとても好調なので、これから今日のデータを分析し、いくつかプランを練って明日に備えたいですね。必ず前進できると信じています」
カテゴリー: F1 / MotoGP
バレンティーノ・ロッシは、フリープラクティス初日から積極的に攻めていった。
第1セッションでまずは5番手へ浮上したあとYZR-M1のセッティングに集中。そして路面が乾き始めてペースが上がってくると、1分40秒894のタイムを記録して8番手で終了した。トップとの差は3.427秒。
午後からの第2セッションは再びウエット・コンディションとなったが、バレンティーノ・ロッシはアタックを止めなかった。序盤でペースを上げて2番手につけたあと、残りの30分はセッティング作業に集中していたが、最後に再びペースを上げ、トップに1.333秒差まで迫る1分43秒006で10番手。総合成績では第1セッションのタイムにより8番手となった。
一方のマーベリック・ビニャーレスは、先週のヘレス・テストの成果を生かすべく、第1セッションの最初の15分で一気にスパート。これで1分42秒546を記録してトップに浮上した。そのあとは様々なセッティングを比較しながら、さらにラップタイムを更新して1分41秒307。トップから3.840秒差の10番手となった。
フル・ウエットとなった第2セッションでは序盤で4番手へ浮上。第1セッション同様、セッティング作業を行ったあと、最後の走行で1分42秒894へ更新してトップに1.221秒差の8番手。第1セッションのタイムを上回ることはできず、総合成績では10番手となった。
ザルコがホームGPでヤマハ勢トップ!
Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコとジョナス・フォルガーが、チームにとってのホーム・グランプリとなるフランスGPを好調にスタート。濡れた路面が徐々に乾き始める難しいコンディションのなかで、ザルコは3番手を獲得して地元ファンを喜ばせた。一方のフォルガーも第1セッションのタイムによって12番手。明日はここからポジションアップを狙う。Movistar Yamaha Moto GP
バレンティーノ・ロッシ (初日フリー走行総合8番手/1分40秒894)「このようなコンディションのもとでは、当然、いつも以上に難しいですね。でも僕らにとっては、ウエットでのマシンのフィーリングを把握しておくことも重要なんです。前回のヘレスでは、似たような状況のなか、かなり苦戦してしまいましたから。最後は10番手となりましたが、2回のプラクティス・セッションを通してマシンのフィーリングを向上させることができましたし、僕自身もずっと調子は良かったんです。最後に新品タイヤを履いたときは、時間が足りなくて十分にタイヤを温めることができませんでしたが、それでもフィーリングは決して悪くありませんでした。次はドライ・コンディションでのペースを確認したいので、明日は晴れてほしいですね」
マーベリック・ビニャーレス (初日フリー走行総合10番手/1分41秒307)
「僕自身は今日のプラクティスに満足しています。ウエット・コンディションでマシンの状態が改善されて、気持ちよく乗れるようになりましたから。雨のなかでも少しずつ前進しているんです。ドライ・タイヤでは2ラップしかできず、結局、ソフト・タイヤを履かずに終わってしまいましたが、僕にとってポジションはまったく関係ありません。それよりウエットでのマシンのフィーリングと、セッティングの向上が重要だったんです。明日はドライ・コンディションで作業を進めたいと願っています。コースとの相性はいいので、今年も好成績を狙えると思います」
マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)
「午前中のセッションは、われわれがまさに避けたいと思っていたコンディションになってしまいました。ちょうど少しずつ乾き始めるところだったので、フル・ウエットとはまた違って、求めている情報を得ることができなかったんです。明日以降はどうやら雨は降らないようですが、それでもフル・ウエットを走っておくことは重要です。ウエット用セッティングを進めることができますので。明日以降はもちろん晴れてほしいですし、フリープラクティス第3セッションでは、マーベリックについては、2週間前のル・マンでのテストデータを生かしていきたいですね。バレンティーノは引き続き、今日の午前中のセッションと同じように、ふたつのセッティングを比較しながら、より上を目指していきます」
Monster Yamaha Tech3
ヨハン・ザルコ (初日フリー走行総合3番手/1分39秒248)「ホーム・グランプリの初日を順調にスタートすることができました。第1セッションの始めはウエットでしたが、徐々に乾いていったので、最後はドライ用マシンにスリック・タイヤを履きました。これで好タイムが出ることがわかったので、明日の予選に必ず役立つでしょう。午後になるとまた完全なウエットになりましたが、周回をたくさん重ねて、このコンディションでのアスファルトの様子を確認することができました。ただウエット・コンディションに自信をつけるためにはもう少し時間が必要で、一歩一歩、前進してはいるけれども、依然として上位陣には届きませんでした。僕にはまだ足りないところがあるので、焦らず落ち着いて、次にまた同じようなコンディションに出会ったときにはもっと成長していたいと思います。地元ファンの前で走るのは最高の気分ですね。みんなに明るくあいさつしたり、彼らがスタンドで立ち上がって応援してくれるのを見るのが大好きなので、それが大いにモチベーションを上げてくれるんです。パドックにも大勢のファンが来てくれて、ときにはスクーターでの移動も大変なくらいなんですが、それも僕としては大歓迎! また、来年も引き続きMonster Yamaha Tech3と一緒に仕事ができることが決まったことも最高にうれしいです。レースのたびに成長できていると思いますので、この調子をキープしていくことができれば、目標もさらに高くなっていくでしょう」
ジョナス・フォルガー (初日フリー走行総合12番手/1分41秒644)
「ふたつのまったく別のタイプのセッションになりましたが、日曜日の決勝で成功するために必要なことを達成できたと思います。第1セッションは路面が乾いていく変わりやすいコンディションでしたが、そのなかでも順調で、最後もマシンのセッティングを大幅に変える必要がありませんでした。さらに新しい舗装路面もとても素晴らしくて気に入りました。でも午後になると、ウエット・コンディションのもとでリア・グリップの問題にぶつかったんです。もっとプッシュしたかったのですが、コーナー進入とコーナー途中でスピードが落ちてしまうので、セッティングを変更しなければならなかったんです。最後までベストを尽くしましたが、結局、十分な解決策を見つけられませんでした。それでもマシン自体はとても好調なので、これから今日のデータを分析し、いくつかプランを練って明日に備えたいですね。必ず前進できると信じています」
カテゴリー: F1 / MotoGP