MotoGP カタールグランプリ
Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコがロサイル・インターナショナル・サーキットで見事なパフォーマンスを見せた。決勝の22ラップ中17ラップまでレースをリード。終盤に入るとタイヤを消耗したことで徐々にペースを落とし8位となった。

チームメイトのハフィス・シャーリンは、初めてのMotoGP決勝に臨み、1周目を17番手で終了。その後も順調に走行を続け、並み居るベテランライダーとバトルしながらポジションをあげ、14位でチェッカーを受けた。これで母国マレーシアに初となるMotoGPポイントを持ち帰ることとなった。

ヨハン・ザルコ (8位)
「素晴らしい週末になりました。ポールポジションからのスタートはやはり気分が違うし、それによってMotoGPのトップライダーたちと競り合うことができました。初めからレースをリードしたいと考えていたので、スタートで飛び出してトップに立ち、その後も気持ちよく走ることができました。ライバルたちより速かったというわけではありませんでしたが、誰も私を抜くことはありませんでした。しかし残り7ラップまで来たところでアドバンテージを広げようと少しプッシュしたとき、フロントに違和感がありました。そして残り5ラップでは何台かに抜かれ、フロントを正しく使えていないということに気づきました。そのあとは非常に厳しい状態になり8位まで順位を下げましたが、それでもリタイアよりはずっと良い結果です。このような難しいコンディションのなかでは、完走することが最も重要です」

ハフィス・シャーリン (14位)
「とても気持ちよく走ることができました。チームのみんながすばらしい仕事をしてくれたおかげなので、彼らに心から感謝しています。初めて出場したMotoGPでポイントを獲得することができたことは、正直なところ自分の予想を超える出来事でしたが、集中し、モチベーションを高めていけばそれも可能なのだということがわかりました。決勝では少しナーバスになっていました。ミスをして転倒したくないと思っていたからです。でもこうして最後まで走りきり、チームに2ポイントを持ち帰ることができて本当にうれしく思います。次回はライバルたちと競合えるように、ハードなトレーニングを続けてしっかり準備を整えてきます」

エルベ・ポンシャラル (チームマネジャー)
「MotoGPにとって、そしてMonster Yamaha Tech3にとって非常にすばらしいレースになりました。昨晩はポールポジションに歓喜しましたが、決勝は激しく厳しい戦いを想像していたので、ザルコ選手がレースをリードすることは期待していなかったのです。ところが彼は順調にラップを重ねていたので、優勝の可能性もよぎっていたのですが、終盤になると厳しい状況になりひたすらゴールを目指すだけでした。トップグループは8台の接近戦でしたが、ザルコ選手はその最後尾までポジションを下げてしまいました。しかし私たちは、ポジティブな気持ちを失ってはならないと思いました。彼は確かに優勝争いを演じ、次回も必ず優勝を目指してプッシュするでしょう。それが彼とチームの目標だからです。そしてシャーリン選手もまた、ウイークを通じて本当にすばらしいパフォーマンスを見せてくれました。予選で好位置を獲得したあと、私たちとしては、ミスをしないようにすることだけを伝えました。スタートでは少し遅れてしまいましたが挽回し、大勢のGPライダーとバトルし、彼にとって人生初のMotoGP決勝で、最終的に2ポイントを獲得したのです。この先はまだ長い道のりですが、今日の彼に心からおめでとう。そしてザルコ選手とチームのみんなにも大きな祝福を贈りたいと思います。彼らはみな本当によくがんばってくれました。今回の結果を受け入れ、次のアルゼンチンに向けてまた気持ちを集中していきます」

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カテゴリー: F1 / MotoGP