【MotoGP】 スズキ:第13戦 サンマリノGP 決勝レポート
昨日の青空から一転し、ミサノアドリアティコは朝から雨に見舞われ、ドライからウエットにセッティングを変更して決勝日を迎えることとなった。アレックス・リンスはこのウエットコンディションが吉となり、8位でチェッカーを受け、今期のベストリザルトを更新。アンドレア・イアンノーネは、腕の痛みにより、レース終盤で無念のリタイヤとなった。
20番手から決勝をスタートしたアレックス・リンスだったが、好スタートを決められず、1コーナーでは最下位に順位を落とす。
しかし2周目からは上位ライダーとほぼ同ペースで見事なオーバーテイクを繰り広げ、冷静な走りで9番手までポジションアップ。さらに最終ラップにひとつポジションを上げ、今期ベストリザルトとなる8位でレースを終えた。
アンドレア・イアンノーネは、この週末初めてのウエットコンディションとなった朝のウォームアップで好感触を得ていたものの、決勝では着用していたレインスーツが腕を締め付け、腕上がりのような症状を起こし、ライディングに支障をきたしたため、レース終盤に自らピットインし、そのままリタイヤとなった。
アレックス・リンス (決勝8位)
「今週末、ドライでは本当に苦戦していたんだけど、ウエットコンディションでは良いパフォーマンスができて、決勝結果にも満足しているよ。スタート直後、前のライダー達の水しぶきで前が全く見えず、最後尾まで順位を落としてしまったんだけど、ペースが掴めてきてからは、前のライダー達を無理せずにオーバーテイクすることができたよ。9番手までポジションアップしてからは、前のライダーとの距離もどんどん縮まっていたので、最終ラップで仕掛けようと決めていたんだけど、最終コーナーでオーバーテイクしようとしていたライダーとクロスラインになって、ちょっとコースアウト気味になり、そのままオーバーテイクのチャンスを逃しちゃったんだ。今週末、ウエットで走ったのは今朝のウォームアップの20分だけだったんだけど、その短い時間にチームが良いセッティングを見つけてくれ、素晴らしい仕事をしてくれた。チームの皆に本当に感謝しているよ。」
アンドレア・イアンノーネ (決勝DNF)
「雨量が多かったから、決勝ではレインスーツを着たんだけど、腕部がきつかったらしく、締め付けられて血流が止まり、腕上がりのような症状を起こしてしまったようなんだ。スタート後2、3周目位からうまく力が入らなくなってしまい、フルスロットルにもできないし、ブレーキングも思うようにいかず、最後はどうにもならなくてピットインしてしまった。ウエットではマシンのフィーリングも良く、アドバンテージがあっただけに、本当に残念だし、チームやスズキの皆に対して申し訳なく思っているよ。」
河内 健 (テクニカルマネージャー)
「最終的に、リザルトとしては悪天候に助けられた形となりました。今朝から降り出した雨でコンディションが変わってしまったため、非常に難しかったのですが、アレックスは短い時間でライディングスタイルを調整し、最大の結果を出してくれました。8位は今のところ彼の今年のベストリザルトなので、彼の頑張りに感謝しています。一方、アンドレアは雨のコンディションでの調子は悪くなかっただけに、彼のパフォーマンスを100%発揮できず、結果に繋げられなかったことが残念です。ただ、この週末はドライコンディションで我々がかなり苦戦したのは事実なので、明日、明後日のテストでその原因を探りつつ、新たにいくつかのテストアイテムを試し、シーズン後半および来年に向けてマシンパフォーマンスを向上させていけるよう、しっかり準備をしていきたいと思っています。」
ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
「今日の決勝はコンディションが変わり、とても難しい状況だったにも関わらず、アレックスは素晴らしい仕事をしてくれました。20番手という後方グリッドからのスタートで、しかもミスを犯しやすいコンディションだったのですが、ルーキーとは思えない、安定して冷静な走りを最後まで見せてくれました。レース中盤のペースは上位のライダーとほぼ同じでしたし、彼の今日のパフォーマンスには我々皆がとても満足しています。アンドレアも朝のウォームアップでは素晴らしい走りを見せていたのですが、決勝で着用したレインスーツによるものと思われる腕の痛みにより、思いもよらないリタイヤとなってしまい、本当に残念です。チームは明日もサーキットに残り、今シーズンの残り5戦と、来シーズンに向け、いくつか新しいアイテムを試す予定なので、明日は天候が回復し、ドライでテストできることを願っています。」
関連:【MotoGP】 第13戦 サンマリノGP 結果:マルク・マルケスが逆転優勝
カテゴリー: F1 / MotoGP
20番手から決勝をスタートしたアレックス・リンスだったが、好スタートを決められず、1コーナーでは最下位に順位を落とす。
しかし2周目からは上位ライダーとほぼ同ペースで見事なオーバーテイクを繰り広げ、冷静な走りで9番手までポジションアップ。さらに最終ラップにひとつポジションを上げ、今期ベストリザルトとなる8位でレースを終えた。
アンドレア・イアンノーネは、この週末初めてのウエットコンディションとなった朝のウォームアップで好感触を得ていたものの、決勝では着用していたレインスーツが腕を締め付け、腕上がりのような症状を起こし、ライディングに支障をきたしたため、レース終盤に自らピットインし、そのままリタイヤとなった。
アレックス・リンス (決勝8位)
「今週末、ドライでは本当に苦戦していたんだけど、ウエットコンディションでは良いパフォーマンスができて、決勝結果にも満足しているよ。スタート直後、前のライダー達の水しぶきで前が全く見えず、最後尾まで順位を落としてしまったんだけど、ペースが掴めてきてからは、前のライダー達を無理せずにオーバーテイクすることができたよ。9番手までポジションアップしてからは、前のライダーとの距離もどんどん縮まっていたので、最終ラップで仕掛けようと決めていたんだけど、最終コーナーでオーバーテイクしようとしていたライダーとクロスラインになって、ちょっとコースアウト気味になり、そのままオーバーテイクのチャンスを逃しちゃったんだ。今週末、ウエットで走ったのは今朝のウォームアップの20分だけだったんだけど、その短い時間にチームが良いセッティングを見つけてくれ、素晴らしい仕事をしてくれた。チームの皆に本当に感謝しているよ。」
アンドレア・イアンノーネ (決勝DNF)
「雨量が多かったから、決勝ではレインスーツを着たんだけど、腕部がきつかったらしく、締め付けられて血流が止まり、腕上がりのような症状を起こしてしまったようなんだ。スタート後2、3周目位からうまく力が入らなくなってしまい、フルスロットルにもできないし、ブレーキングも思うようにいかず、最後はどうにもならなくてピットインしてしまった。ウエットではマシンのフィーリングも良く、アドバンテージがあっただけに、本当に残念だし、チームやスズキの皆に対して申し訳なく思っているよ。」
河内 健 (テクニカルマネージャー)
「最終的に、リザルトとしては悪天候に助けられた形となりました。今朝から降り出した雨でコンディションが変わってしまったため、非常に難しかったのですが、アレックスは短い時間でライディングスタイルを調整し、最大の結果を出してくれました。8位は今のところ彼の今年のベストリザルトなので、彼の頑張りに感謝しています。一方、アンドレアは雨のコンディションでの調子は悪くなかっただけに、彼のパフォーマンスを100%発揮できず、結果に繋げられなかったことが残念です。ただ、この週末はドライコンディションで我々がかなり苦戦したのは事実なので、明日、明後日のテストでその原因を探りつつ、新たにいくつかのテストアイテムを試し、シーズン後半および来年に向けてマシンパフォーマンスを向上させていけるよう、しっかり準備をしていきたいと思っています。」
ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)
「今日の決勝はコンディションが変わり、とても難しい状況だったにも関わらず、アレックスは素晴らしい仕事をしてくれました。20番手という後方グリッドからのスタートで、しかもミスを犯しやすいコンディションだったのですが、ルーキーとは思えない、安定して冷静な走りを最後まで見せてくれました。レース中盤のペースは上位のライダーとほぼ同じでしたし、彼の今日のパフォーマンスには我々皆がとても満足しています。アンドレアも朝のウォームアップでは素晴らしい走りを見せていたのですが、決勝で着用したレインスーツによるものと思われる腕の痛みにより、思いもよらないリタイヤとなってしまい、本当に残念です。チームは明日もサーキットに残り、今シーズンの残り5戦と、来シーズンに向け、いくつか新しいアイテムを試す予定なので、明日は天候が回復し、ドライでテストできることを願っています。」
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カテゴリー: F1 / MotoGP