MotoGP
気温、路面温度が共に上昇し、滑りやすい厳しいコンディションとなったカタルニアGPは、イアンノーネ16位、ギントーリ17位と共に苦戦を強いられ、ポイント獲得には届かなかった。

イアンノーネは朝のウォームアップを良いフィーリングで終えたものの、午後からの気温、路面温度の上昇により、決勝ではグリップが落ち、思い通りのパフォーマンスを見せることなく、終始我慢のレースに。

ギントーリは昨日の体調不良からすっかり回復し、決勝では激しい追い上げを見せ、一時はチームメイトのイアンノーネをオーバーテイク。ふたたび抜き返されるも、17位でチェッカーを受けた。

チームスズキエクスターはこの後、月曜、火曜とカタルニアに残り、月曜日にはIRTAオフィシャルテスト、火曜日にはプライベートテストを行う。この2日間のテストには、アメリカズGPで負傷し、休戦中だったリンスが復帰し、またギントーリもスズキテストチームと共に2日間走行を継続。今後の開発に向けてのデータ収集を行う。

アンドレア・イアンノーネ (決勝16位)


「相変わらず厳しい状況が続いているよ。もうちょっと良い状況の時もあるし、今日みたいにうまくいかないこともある。でも今は前を見て頑張っていくしかないと思っているよ。明日から2日間テストがあるので、とにかく問題解決のための糸口を見つけられるようベストを尽くすよ。今日の決勝は最初から最後まで前後共全くグリップ感がなく、どうすることもできなかった。転倒だけはしないようにと思って走った結果、ポイント圏内で終えることすらできなかったよ。」

シルバン・ギントーリ (決勝17位)


「路面温度が上昇したせいで路面が本当に滑りやすく、スタート直後はリズムを掴むのに苦労しましたね。中盤以降やっとペースが安定し、アンドレアを含む何人かをオーバーテイクできたのですが、後半になってグリップが激しく落ち、ペースを維持することができなくなってしまいました。でも昨日の体調不良を考慮すれば、今日はポジティブなレースができたと思っています。この素晴らしい機会を与えてくれたスズキにとても感謝していますし、自分自身も、思った以上の仕事ができ、満足しています。僕のために常に全力で一緒に闘ってくれたチームスタッフに心からお礼を言いたいですね。」

河内健 (テクニカルマネージャー)


「暑いコンディションだったので、タフなレースになることは予測していましたが、ここまで厳しい結果になるとは予測していませんでした。グリップの悪いコンディションになるとパフォーマンスが落ちてくるというのが、今の我々のマシンが抱えている問題なのですが、幸いにもこの後2日間カタルニアに残ってテストを行うので、良い諸元を見つけて、次のレースでは少しでも挽回できるよう、ベストを尽くしたいと思っています。シルバンについては、代役として参戦してくれたこの3戦、非常に良い仕事をしてくれて感謝しています。今回もしっかり完走してくれ、我々にデータを残してくれました。彼の今後のBSBでの活躍にも期待しています。」

ダビデ・ブリビオ (チームマネージャー)


「今週末の結果は、残念としか言いようがありません。このサーキットはグリップが良くないので、厳しいレースになることは予想していたものの、結果はその予想を遥かに下回るもので、アンドレアは最初から最後まで全く何もすることができず、16位で終えることが精一杯でした。シルバンの方は安定したラップタイムで、何人かをオーバーテイクしてポジションアップもできたので、今日のレースはポジティブだったと思います。また、彼のフィードバックはチームにとってとても貴重なものであり、この3戦、彼がチームに与えてくれたデータは、とても有り難いものでした。明日から2日間行うテストでは、解決すべき問題や、新しいアイデア等、課題が山盛りなので、有意義なものにしたいと思っています。」

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カテゴリー: F1 / MotoGP