MotoGP:マルク・マルケスがアラゴンGP完全制覇 兄弟ワンツー達成

ポールポジションから好スタートを決めたマルケスは、ホールショットを奪って主導権を握る。2番手にアレックス、3番手にペッコ・バニャイア(ドゥカティ)が続き、このトップ3は最後まで順位を守った。
スタート直後、マルケス兄弟はレース序盤にリードを築きにかかったが、バニャイアもKTMワークス勢ペドロ・アコスタとブラッド・ビンダーからの激しい攻撃を凌ぎ、トップ集団に食らいついた。
中盤にはアレックスがややペースを落とし、バニャイアが単独3番手として追走する形に。しかし、マルクの牙城を崩すには至らず、そのまま1秒差でフィニッシュ。アレックスもマルクに次ぐ2位を堅持した。
アコスタはドゥカティ勢に追いつけず、後方から迫るビンダーのプレッシャーを受けたが、ビンダーが3コーナーで転倒リタイア。これでアコスタは無難に4位を獲得した。
後方では、前日のスプリントでもバトルを繰り広げたフランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)とフェルミン・アルデグエル(グレシーニ・ドゥカティ)が再び火花を散らした。バックストレートでの2度にわたる接触を経て、最終的にモルビデリが5位を勝ち取った。
ジョアン・ミル(ホンダ)とマーベリック・ビニャーレス(Tech3 KTM)は後方から追い上げを見せたが、ビニャーレスは12コーナーでオーバーランし、順位を落として18位に終わった。ミルは7位でフィニッシュ。
20番グリッドからスタートしたマルコ・ベッツェッキ(アプリリア)は土曜よりもペースが上がらなかったが、それでも8位に食い込んだ。続く9位にはファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)、10位にはトラックハウス・アプリリアのラウル・フェルナンデスが入り、今季最も力強い走りを見せた。
リタイアは3台。ブラッド・ビンダーのほか、13番手走行中だったヨハン・ザルコ(LCRホンダ)、そしてターン1で転倒したファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)はトップ10入りのチャンスを失った。
決勝リザルト(上位18台/リタイア3台)
1.マルク・マルケス(ドゥカティ)2.アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)+1.107秒
3.フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)+2.029秒
4.ペドロ・アコスタ(KTM)+7.657秒
5.フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ)+10.363秒
6.フェルミン・アルデグエル(グレシーニ・ドゥカティ)+11.889秒
7.ジョアン・ミル(ホンダ)+14.938秒
8.マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)+16.022秒
9.ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ)+18.321秒
10.ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)+19.190秒
11.アレックス・リンス(ヤマハ)+19.646秒
12.エネア・バスティアニーニ(Tech3 KTM)+24.624秒
13.アウグスト・フェルナンデス(ヤマハ)+25.986秒
14.ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)+26.761秒
15.ミゲル・オリベイラ(プラマック・ヤマハ)+27.122秒
16.ソムキアット・チャントラ(LCRホンダ)+37.117秒
17.ロレンツォ・サヴァドーリ(アプリリア)+43.588秒
18.マーベリック・ビニャーレス(Tech3 KTM)+1分26.319秒
リタイア:
ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
ブラッド・ビンダー(KTM)
ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)
カテゴリー: F1 / MotoGP