MotoGP
マルケス総合6番手、クラッチローは10番手で初日を終える
3連戦最後の大会となる第18戦マレーシアGPのフリー走行は、朝方に降った雨の影響でMoto3クラスのFP1はウエットコンディションで行われたが、Moto2、MotoGPクラスはドライコンディションで行われた。

セパンはウインターテストの舞台として定着し、今年も2月上旬に公式テストが行われている。

そのため各チームともにセッション開始からレベルの高い走りとなった。その中で4年連続6回目のライダーズタイトルを獲得しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、FP1で4番手、FP2で総合6番手と、いつも通りタイヤテストに集中し、さらに、来季に向けての新しいテストを行うなど、忙しい一日になった。この日はニュータイヤを装着してアタックをしておらず、土曜日の予選では今季11回目のポールポジション獲得が期待される。

前戦オーストラリアGPで2位になり、今季3回目の表彰台に上がったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、FP1ではフロントにソフト、リアにミディアムを選択して9番手、FP2ではフロントにミディアム、リアにソフトを選択して7番手と着実にアベレージを上げることに成功し、総合10番手で初日を終えた。この日は、「2月のウインターテストより路面コンディションが悪く、思うようにセットアップは進まなかった」と語るクラッチローだけに、土曜日のタイム短縮とポジションアップが期待される。

右肩の手術のため終盤の3戦を欠場する中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)の代役として出場のヨハン・ザルコは、FP1で16ラップ、FP2で15ラップを刻み、RC213Vの攻略につとめた。前戦オーストラリアGPは不安定な天候の中で思うように走り込むことができなかったが、今大会はドライコンディションで周回を刻み、総合14番手で初日を終えた。最後のアタックで転倒を喫したことでポジションを上げることができなかったザルコだが、土曜日のフリー走行と予選の走りが注目される。

ホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、FP1で2分01秒台、FP2で2分00秒へとタイムを短縮して17番手で初日を終えた。本来の走りにはまだまだほど遠いロレンソだが、2日目のFP3、そして予選でタイム短縮とポジションアップに挑む。

マルク・マルケス(MotoGP 6番手)
「今日は忙しい一日となりました。FP1の1周目か2周目に危ない瞬間がありました。今シーズンでは、一番のセーブだったかもしれません。でも、そのあと、マシンのダッシュボードに警告がでたので、安全のためにスイッチを切って、ピットに戻ることにしました。チームは問題を解決してくれました。大きな問題ではありませんでした。そのあと普通に仕事をすることができました。午後のFP2はレースペースに取り組みました。それほど悪くありませんでした。連続周回のペースでは、2番手か3番手だと思います。チームはシーズンの最後に集中していますが、2020年のことも考えていて、今日はいくつかのアイディアにトライしました」

カル・クラッチロー(MotoGP 10番手)
「2月にテストを行ったときほどフィーリングはよくありませんでした。なぜかよく分かりませんが、とにかくいいフィーリングがなく、コーナリングが決まりませんでした。路面コンディションもテストのときより悪く、そのために、テストのときに抱えていた問題が隠れてしまいました。前進しなければなりません。安定性はありましたが、十分な速さがありませんでした。明日は前進しなければなりません。そして前のライダーたちに近づきたいです」

ヨハン・ザルコ(MotoGP 14番手)
「今日はオーストラリアGPよりもいいペースで金曜日をスタートしたいと思っていました。その自信もあったし、その通りの走りができました。午前中のFP1はユーズドタイヤを使い続けました。このセッションはとても興味深い走行になりました。午後のFP2では、すぐにFP1で得た成果を感じることができ、さらに速いペースで走ることができました。最後にソフトタイヤでアタックしました。最初のアタックで少しタイムを更新し、最後のラップはもっとよくなると期待しましたが、1コーナーで転倒してしまいました。コーナーではらんでしまい、フロントが切れ込んでしまいました。普通の転倒だったので、ケガはありません。明日は前進することに集中します。1分59秒台に入れることができると思います」

ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 17番手)
「フィリップアイランドからセパンに来ると、大きな違いを感じますし、ほとんど正反対のようです。このサーキットはグリップがよくて、路面もいい状態です。しかも、今日は天気がよくて、おかげでいいフィーリングがありました。ペースは1.1秒から1.5秒ほど遅れていますが、リアグリップを改善するためにセッティングをいくつかトライしました。そして、最後のアタックではその成果を最大限発揮することができませんでした。うまくいけば、 2分00秒3秒か2分00秒2は出せたと思うし、前に近づけたと思います。明日の目標は引き続き前進して1分59秒台を出すことです」

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カテゴリー: F1 / MotoGP