MotoGP
マルケス今季10回目のポールポジション獲得。クラッチローは5番グリッドから決勝に挑む。
MotoGP 第16戦日本GPは、19日、フリー走行と予選を行い、前戦タイGPでライダーズタイトルを獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、今季10回目のポートポジション(PP)を獲得した。過去、ツインリンクもてぎでは2度の優勝(125cc、Moto2クラス時代を含めると4勝)を達成しているマルケスですが、これがツインリンクもてぎでは初めてのPP獲得となった。

初日のフリー走行では、これまでと違うセッティングにトライしたこともあり、3番手でしたが、ウエットコンディションとなった今日のFP3では2番手、FP4ではトップタイムをマークし、ドライでもウエットでも準備を整えた。明日の決勝では今季10勝目を目指す。

初日12番手のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が、Q1でトップタイムをマークすると、Q2で5番手と大きくポジションを上げた。午前中のFP3、午後のFP4はウエットコンディションとなり、ダイレクトでのQ2進出は果たせなかったクラッチローだが、この日初めてのドライコンディションとなったQ1でリズムをつかむと、Q2でさらにタイムを短縮した。決勝では、2年連続表彰台獲得と今季初優勝の期待も膨らむ。

今大会を終えると右肩の治療のために終盤の3戦を欠場することが決まっている中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、フリー走行がウエットコンディションとなったことで肩への負担が軽減された。そのため、全セッションでしっかり周回を重ね、タイムも着実に短縮したが、ドライコンディションとなったQ1では3番手に終わり、惜しくもQ2進出を逃した。しかし、初日のフリー走行で感じた右肩の不安がやや解消されたことで、決勝に出場することを決断した。決勝レースの目標はトップ10。今季ラストランに全力で挑む。

ホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)は、ウエットコンディションとなったFP3とFP4でリズムをつかめず、辛うじてドライコンディションとなったQ1でも完全な走りができず、19番手に終わった。初日のフィーリングのよさがウエットコンディションで中断されたかたちのロレンソだが、過去3回優勝しているツインリンクもてぎで、今季ベストを目指す。

マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
「MotoGPクラスでは、初めてもてぎでポールを獲得できて、とてもうれしいです。ここが、全サーキットの中でPP(ポールポジション)を獲得していない最後の一つだったとは気がつきませんでした。もてぎでは、いつも少し苦戦してしまうのですが、今日は予選のセットアップがとてもうまくいき、これまでとは違うかたちで走ることができました。Hondaのホームコースでポールポジションからスタートすることは大切なことです。FP4から強さを感じていましたが、コンディションが本当に普通ではありませんでした。ラインを外すと、まだ少し濡れていました。明日はヤマハ勢とドゥカティのドヴィツィオーゾからのプレッシャーがあると思うので、ウォームアップ走行で少し作業を進めたいと思います。目標は優勝です。コンディションを見極めたいと思います」

カル・クラッチロー(MotoGP 5番手)
「今日はそれほど悪くありませんでした。昨日はあまりいい日ではなかったので、その状況を好転させることができてよかったです。予選はウエットの部分がたくさん残っていたので難しかったです。フィーリングはよく、プッシュすることができました。ウエットパッチに乗ってしまいコンマ数秒落としてしまいましたが、ベストは尽くし、2列目を獲得できました。明日が楽しみです。表彰台を獲得できることを願っています」

中上貴晶(MotoGP 13番手)
「昨日は、右肩が本当に厳しい状態でしたが、今日はウエットコンディションになり、肩への負担がかなり軽減されました。FP3、FP4と周回数もこなせましたし、FP3では1分56秒台までタイムを短縮して、安定したアベレージもこなせました。ウエットコンディションでも路面コンディションがよくなったFP4では、1分51秒台までタイムを上げることができて9番手につけました。そしてライン上が乾き、スリックタイヤで挑んだQ1では、もう少しでQ2進出を果たせるところまでいきました。今日は全体的に肩を休めることができたこともあり、明日の決勝に出場します。厳しいレースになることは覚悟していますが、大勢のファンの声援がすごく力になるし、一つでも上のポジションを狙います。簡単ではありませんが、目標はトップ10です。最後まで全力を尽くします」

ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 19番手)
「今日は自分にとって難しい一日となってしまいました。ミックスコンディションはいつも苦手ですが、今日もコース上に水のあるところが2カ所ほどあり慎重になりました。そこでタイムをロスしてしまいました。昨日からのスピードを再現することができず、とても残念でした。19番手からのスタートは理想的とは言えませんが、天気がよくなりそうなので期待しています。ウォームアップと決勝がドライになれば、これまでよりもいい結果が狙えると思います」

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カテゴリー: F1 / MotoGP