MotoGP ホンダ カタールGP
2019年のMotoGP 開幕戦カタールGPは、22周で決勝レースが行われ、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、0.023秒差の2位でフィニッシュ。14年以来の開幕Vは逃したが、2年連続での開幕戦表彰台獲得となり、順調なシーズンのスタートとなった。

今大会は、スタートからゴールまで大集団の戦いとなり、中盤以降は8台がトップグループを形成。

終盤はマルケス、カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、アレックス・リンス(スズキ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)による5台の優勝争いとなり、マルケスは2位でチェッカーを受けた。

しかし、ロサイル・インターナショナル・サーキットは、マルク・マルケスがシーズンを通して苦手とするサーキットの一つ。そのロサイルで好バトルを繰り広げての表彰台獲得に満面の笑みだった。マルケスは、昨年12月に脱臼癖のついた左肩の手術を行った。そのため、ウインターテストは、マレーシア、カタールともに、肩の回復を確認しながらメニューに取り組んだ。開幕戦では、100%の状態ではなかったが、パフォーマンスの向上した19年型RC213Vで優勝争いに挑み、ファンを喜ばせた。

昨年10月のオーストラリアGPで右足首を負傷し、今年2月のマレーシアテストから復帰したカル・クラッチローは、予選6番手からトップグループに加わり、3位でフィニッシュした。最終ラップのリンス、そしてロッシとの厳しい戦いは、マルケスとドヴィツィオーゾとの優勝争い同様、手に汗を握るものだった。これまでカタールGPでは4位が最高位だったクラッチローだが、ケガからの復帰戦、そしてシーズンの開幕戦で表彰台に立ち、スタッフとともに喜びを爆発させた。クラッチローは、復帰に向けて厳しいリハビリを続けてきた。右足首はまだ完全ではなく、リアブレーキの操作に支障がある状態だったが、RC213Vのパフォーマンスを存分に引き出し、表彰台獲得を果たした。

最高峰クラスでのベストグリッドとなる9番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、9位でチェッカーを受け、開幕戦の目標だったトップ10フィニッシュを果たした。今大会、好調な走りをみせた中上は、オープニングラップで5番手に浮上した。そのあと、他者との接触を避けるためポジションを落とす。中盤には、ジャック・ミラー(ドゥカティ)とのバトルでペースを落とし、一時は11番手までポジションを落としたが、終盤は9番手までポジションを上げる好走をみせた。

Repsol Honda Teamのデビュー戦となったホルヘ・ロレンソは、フリー走行と予選の転倒の影響で思うようにペースを上げられず、苦しい戦いとなったが、終盤に追い上げをみせ、13位でフィニッシュした。序盤の混戦の中で19番手までポジションを落としたロレンソだが、痛みをこらえながら熱走をみせ、ポイントを獲得。スタンドにつめかけたファンから大きな拍手が送られた。

マルク・マルケス(MotoGP 2位)
「昨年と全く同じような展開でした。一生懸命プッシュしましたが、オーバーテイクをするには、どうしてもハードブレーキングが必要となり、その結果、大きくはらんでしまってラインをキープできませんでした。そのため、ややペースを抑えて終盤に優勝を狙うことにしました。優勝はできませんでしたが、20ポイント獲得できたことはとてもうれしいです。カタールはいつも苦戦するサーキットなので、今週末は一生懸命取り組みました。いろいろ調整していったら、今度はブレーキングでいつものようにプッシュできなくなりました。それでも、完走してポイントをたくさん獲得できたのでうれしいです」

カル・クラッチロー(MotoGP 3位)
「表彰台を獲得したことはもちろんのこと、MotoGPのレースに戻ってこられて、とてもうれしいです。LCR Honda CASTROLチームはすばらしい仕事をしてくれました。開幕前にこのサーキットで行われたテストは僕にとっては少し時間の無駄に感じましたが、今週末は一生懸命取り組みました。難しいレースウイークでした。ウォームアップを終えたときには、まさか表彰台に上がれるとは考えもしませんでした。レースでは自分の持っているカードを使いました。フィーリングはよかったです。レースがスタートしてからは、マルケスも僕と同じような戦略で、リアタイヤをセーブしていました。すばらしいシーズンのスタートになりました。MotoGPクラスは、どのレースも常にバトルが繰り広げられています。その中で戦い、表彰台を獲得できたことはうれしいです。ケガをしたときには、ここに戻ってこられるかどうかも分からない状態だったので、本当に夢のようです」

中上貴晶(MotoGP 9位)
「今日はいいスタートを切ることができました。9番グリッドというアドバンテージを生かし、オープニングラップは5番手までポジションを上げることができました。今日はリアにソフトを選択したので序盤からアグレッシブに行こうと決めていました。しかし、ミルと接触しそうになり、それを避けたときに4台に抜かれ、その後のレース序盤にはミラーにブロックされて、トップグループとの間にギャップが開いてしまいました。今日は一時11番手までポジションを落としてしまいましたが、ペースを取り戻し9位までばん回しました。トップグループとの差も7秒で、トップグループを視野に入れて戦えたことで、いろいろ勉強になりました。今大会はウイークを通してトップ10内で走ることができました。それが大きな自信になり、これまで課題だった序盤のペースも改善することができました。次戦アルゼンチンは、Hondaマシンとの相性はいいと思うので、もっといいレースができると確信しています。今大会も応援してくれたファン、そしてスポンサーに感謝したいです」

ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 13位)
「今日は、思っていたような結果にはなりませんでしたが、ポジティブなことはたくさんありました。昨日の転倒は、身体に大きなダメージがあり、特に肩を痛めました。そのため、いろいろできないことがありました。転倒以降は、レースウイークをスタートしたときよりも走りが遅くなりました。序盤は少し問題があって、3秒か4秒ロスしましたが、高いポテンシャルがあることは間違いありません。あの転倒がなければ力強い走りができたと思います」

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カテゴリー: F1 / MotoGP