トト・ヴォルフ、クリスチャン・ホーナーのF1復帰に懐疑的「簡単ではない」
2026年F1シーズンのパドックにおいて、クリスチャン・ホーナーの復帰の可能性が取り沙汰される中、メルセデス代表トト・ヴォルフはその実現性に疑問を呈した。

レッドブルを20年にわたり率いたホーナーは、2025年途中に解任された後、アルピーヌへの関与や投資を通じた復帰の道が噂されているが、ヴォルフは「単純な復帰にはならない」との見方を示している。

復帰を阻む“過去の影響”
ヴォルフは、ホーナーが築いてきたキャリアの一方で、その言動や過去の出来事が今も影響を及ぼしていると指摘した。

「彼は多くのものを壊してきた。そしてそれは、この小さな世界では必ず影響を残すものだ」

2024年に浮上した不適切行為の疑惑(最終的には潔白とされた)も含め、F1という閉鎖的な環境では reputational damage(評判の毀損)が長く尾を引く可能性があると示唆した形だ。

アルピーヌ投資との“無関係”を強調
また、メルセデスがアルピーヌの株式取得に関心を示している件についても、ホーナーの復帰阻止が目的ではないと明言した。

「我々がその投資を検討しているのはクリスチャンとは無関係だ」

「誰がアルピーヌに関与するかという競争だという話は作り話に過ぎない」

両者の長年のライバル関係から生まれた憶測を否定し、あくまでビジネス判断であると強調している。

“必要な存在”としての評価も
一方でヴォルフは、ホーナーの存在そのものを完全に否定しているわけではない。

「F1には個性が必要だ。彼のような存在は物議を醸すが、それもまたこのスポーツの一部だ」

さらに、フェラーリ代表フレデリック・バスールとの会話を引き合いに出し、「良い者も、悪い者も、醜い者も必要だ」と語り、現在のF1が“均質化”している可能性にも言及した。

修復されなかった関係と評価
ヴォルフとホーナーの関係は、特に2021年タイトル争いを頂点に激化し、個人的な対立にまで発展した。

「なぜ彼がああしたのか、今でも理解できないことがある」

としながらも、

「最悪の敵にも親友はいる。そこには何かしらの良さがあるはずだ」

と一定の評価も残している。

最終的にヴォルフは、ホーナーの将来について距離を置いた立場を示した。

「彼が戻るかどうか、どんな役割になるかは分からない。だが私はどんな結果でも受け入れる」

F1における“最大のライバル関係”のひとつだった両者。その余韻は今なおパドックに影を落としている。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1