マックス・フェルスタッペンに強い批判 ブランドル「辞めるか黙るか」

現世界チャンピオンのランド・ノリスやカルロス・サインツJr.を含め、多くのドライバーが電動化の進展やエネルギー回生の影響に不満を示しているが、フェルスタッペンの発言はとりわけ大きな反響を呼んでいる。
そうした中、F1解説者のマーティン・ブランドルがフェルスタッペンに対して厳しい見解を示し、その発言の是非が改めて問われている。
では、ブランドルはフェルスタッペンの発言をどのように捉えているのか。その核心にあるのが「辞めるか、この話題をやめるか」という強い言葉だ。
ブランドルが指摘する“発言の背景”
ブランドルは、ドライバーの発言はマシンのパフォーマンスに大きく左右されると指摘する。
「ドライバーの愛情やコメントは、現在のマシンの出来に比例する」
「これは否定的な意味でも軽率な意味でも言っているわけではない。彼らは全員、勝つためにプログラムされている。しかし、マシンがひどくて前方にいないときは、前方にいるときよりも声が大きくなるのは明らかだ」
現在のレッドブル・レーシングの苦戦が、フェルスタッペンの発言のトーンを強めているという見方だ。
「辞めるか黙るか」発言の真意
ブランドルは、フェルスタッペンの率直な性格を認めつつも、その発言が繰り返されている状況に疑問を呈した。
「マックスは非常に率直だ。ずっとそうだった」
「彼は長い間、『長くこの世界にいるつもりはない。40代までここに居続けるつもりはない』と語ってきた」
「そしてマックス自身も、今は少し退屈になってきていると言うだろう。私は彼の発言のほうが少し退屈になってきていると思う」
「辞めるか、この話題をやめるかだ」
「なぜなら、これは現実なのだから、その中で最大限のことをしなければならない」
そのうえでブランドルは、フェルスタッペンの才能を高く評価している。
「私は彼の才能を非常に惜しむだろう。彼の世代を代表するスピードとマシンコントロールは、モータースポーツの歴史の中でもごくわずかな人しか持っていないものだ。本当に並外れている」
去就とF1の構造 ブランドルの見方
ブランドルは、フェルスタッペンが実際にF1を離れる可能性については懐疑的な見方を示している。
「彼が本当に去るとは思わない。彼が満足できるマシンを手にできる限りは」
また、レッドブル・レーシングが自前のパワートレイン開発に取り組んでいる状況を踏まえ、契約に離脱条項が盛り込まれている可能性にも言及した。
「彼らが初めて自前のパワートレインを開発している状況を考えれば、彼のマネジメントが今年末に状況を見極めるための離脱条項を契約に盛り込んでいたとしても、私はまったく疑わない」
さらにブランドルは、F1という競技の構造そのものにも言及する。
「このビジネスにおいて不可欠な存在などいない」
「アントネッリやベアマン、リンドブラッドのような若手が数多くいて、彼らははるかに低い報酬で素晴らしい仕事をするだろう」
フェルスタッペンが去ったとしても、F1は変わらず続いていくという現実を示した。

シューマッハならどう動くか ブランドルが示した対照的な姿勢
ブランドルはさらに、フェルスタッペンの現在の姿勢がF1に影響を与えているとし、その対応のあり方についてミハエル・シューマッハとの違いを挙げた。
「彼はその一方で、かなりのダメージを与えている」
「だが我々は皆、それがマックスのやり方だと理解している」
「彼が本当に去るとは思わない」
「ニュルブルクリンクにいるのは素晴らしいことだ。私はパドックでそれを経験した。150台ほどがコースを走る。彼は24時間レースがかなり難しく、かなり危険なものだと感じるだろう。しかし彼は自分のチームを持っている。それを愛している。シムレースも好きだ」
「彼がF1から去ると思うか?私は思わない。彼が満足できるマシンを手にできる限りは」
「彼の主張は率直で厳しいものだが、実際にはよく言われている。この現状は間違っている」
「だがシューマッハであれば、ドアを閉め、机を叩き、比喩的に適切な人物を強く問いただし、そして外に出て笑顔で『すべて問題ない』と言っただろう」
「そしてもし解決されなければ、我々がマイアミに向けて期待しているように、そのときにメディアに語り始めるだろう」
「だがそれが彼のやり方ではない。以上がこの件についての私の率直な意見だ」
ブランドルは、フェルスタッペンの発言がF1に影響を与えている可能性を指摘しつつも、その率直さ自体は彼の特徴であるとも認めている。
フェルスタッペンがマシンの改善後も同様の姿勢を維持するのか、それとも変化するのか。今後の言動とパフォーマンスの関係が注目されることになりそうだ。
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