MotoGP ホルヘ・ロレンソ
レプソル・ホンダに移籍したホルヘ・ロレンソは1月23日、スペインの首都マドリード市内で開催されたチームの発表会に初参加し、初めてオフィシャルのツナギ姿で登場。左手骨折の原因、ホンダRC213Vの第一印象、マルク・マルケスとの関係を語った。

「怪我はイタリアでダートトラックのトレーニングを始めた初日だった。トラックの状態をチェックしないというミスを犯してしまった」とホルヘ・ロレンソはコメント。

「泥が見えず、乾いていると思ったら、そこでフロントが閉じてしまい、馬鹿げた転倒をしてしまった。転んだ際に手にプレッシャーをかけてしまい、手術が必要になってしまった」

「セパンでテストができれば完璧だろう。だけど、状況を理解する。セパンに行かない方がベスト。カタールに行こう。おそらく回復具合は80%。緒戦には90%まで持って行きたい。転倒は不運だったけど、ステップ・バイ・ステップで回復しよう」

「ホンダはフィジカルなバイクだと思わない。ドゥカティのようにそれほどフィジカルなバイクでないという印象だった。スモールなバイクで、路面の接地を感じやすいから自信を与えてくれる。コーナー進入時の安定感が見つかり、これがストロングポイントだと思う」

「僕は最高峰クラスのキャリアで、ロッシ、スピーズ、ドビとボックスを共有した。今は最高峰クラスに初進出した08年に似た状況だ。バレンティーノがタイトル奪回を狙ったときだった。ストロングなチャンピオンがいるチームに加わる。バイクへの適応は簡単ではないけど、バレンシアとヘレスでグッドなスタートが切れた。マルクはフェノメノ(最高級の賛辞で怪物や超常を意味)。バイクを良く把握しているという点ではアドバンテージがあるけど、ステップ・バイ・ステップで望む結果を獲得しよう」

「幾つかのことは彼と共有することになるだろう。2匹の雄鶏がいれば、ポジティブなことより、ネガティブなことが話題になりやすいけど、2人のチャンピオンがいることで、お互いに成長する。マルクと僕がやり合うことは自然なことで、セナとプロストのライバル関係を思い出す。セナはプロストの引退を惜しんだ。おそらく、僕の方が早く引退するだろう。僕たちのライバル関係が、ストロングにさせてくれるはずだ」

「過去のことをドラマにする必要はない。性格が異なり、考え方が違うことは当然のことで、摩擦が生じるだろけど、大袈裟に騒ぐ必要はない。13年までは無関係だったけど、結果を祝うようになって、良好な関係を築いた。同じバイクを走らせることで、摩擦が生じることは普通だけど、チームのために貢献できるから、ポジティブなことが多いだろう」

「トラック上で2人が触したり、転んだりする可能性があるけど、それは小さなこと。お互いに接触せず、接触が原因で転ばないことを望む。最終ラップの最終コーナーを除いて、チームメイトであることから、少し注意を払うべきだろう」

「ボックスに壁を設置しない。あれは10年前にヤマハが考案したことだけど、あまり役に立たなかった。このチームを最後に現役から引退するとは言わない。いつも自分に自信があった。ドゥカティでは必要なことが全て整わなかったから結果が出なかったけど、一度整うと結果が出始めた。ネガティブな結果は将来に影響し、ドゥカティは僕を信じてくれなかった。彼らが他のオプションに賭けたことを理解できたけど、あの当時、僕は引退を考えなかった。ドゥカティと共に優勝を挙げた後にホンダと契約を締結した。あの2週間でキャリアが一転た」

最高峰クラス12年目を新天地から迎えるホルヘ・ロレンソは、2月23日からロサイル・インターナショナル・サーキットで開催されるオフィシャルテストに向けて、骨折した左手のリハビリプログラムを継続する。

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カテゴリー: F1 / MotoGP