【MotoGP】 ホンダ、マルク・マルケスが今季初優勝でアメリカズGP6連覇
MotoGP 第3戦アメリカズGPの決勝は、6年連続で予選トップタイムを記録したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、今季初優勝を達成した。今大会の予選でマルク・マルケスは、後方から追いついてきた選手に気づかず、走路妨害をしたとして3グリッド降格のペナルティーで4番手グリッドからスタートした。しかし、オープニングラップで首位に浮上すると、20周のレースでライバルを圧倒し、独走で優勝した。これでマルク・マルケスは2013年にスタートしたアメリカズGPで6連覇を達成した。
今大会は、不安定なコンディションの中でレースウイークは進行した。金曜日は路面改修の影響で路面の汚れと低いグリップに選手たちは苦しんだ。土曜日は、断続的に小雨が降り続く悪天候となったが、日曜日の決勝レースは快晴となり、レースウイークで最も気温と路面温度が上がる一日となった。
その状況の中でマルク・マルケスは、フロントにミディアム、リアにハードタイヤを選択すると、レース序盤に2分4秒台のハイペースを刻んで2番手以下に大きなリードを築いた。それからは後続との差を確認しながら、2分5秒台から6秒台のペースでラップを刻むと真っ先にチェッカーを受けた。これでマルク・マルケスは、総合5位から2位に浮上している。
前戦アルゼンチンGPで右手首を負傷し、今大会の出場が危ぶまれたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、予選9番手から7位でフィニッシュ。今大会の目標である「ポイント獲得」を達成した。アメリカズGPの行われるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は、ハイスピードでの切り返しが多く、体力的に厳しいサーキット。体調が万全ではないダニ・ペドロサは痛み止めを使用し、好スタートからオープニングラップ8番手につけるとポジションをキープした。その後、前を走るカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が転倒し7番手に浮上。終盤はアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、ヨハン・ザルコ(ヤマハ)を追撃する熱走をみせた。
MotoGPクラス3戦目を迎えた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が14位でフィニッシュした。今大会は予選13番手だったが、12番手のポル・エスパルガロ(KTM)がペナルティーのため3グリッド降格したことで、ベストグリッドの12番手から決勝に挑んだ。しかし、スタート直後の1コーナーの混雑で大きくポジションを落とし、さらにリアタイヤのグリップに苦しんで序盤は19番手に後退する。その後、ライディングを変えるなどしてタイヤのフィーリングを改善し、ポジションを上げることに成功。14位でチェッカーを受けた。これで中上貴晶は、2戦連続でポイントを獲得した。
予選20番手から決勝に挑んだトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は18位でフィニッシュ。予選7番手からオープニングラップ4番手につけたカル・クラッチローは、6番手を走行していた8周目の最終コーナーで転倒し、再スタートを切るが19位とノーポイントに終わりった。これで総合首位から4位へダウンした。予選17番手から決勝に挑んだフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、思うような走りができず、21位でレースを終えた。
マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
「今週末は本当に全力を尽くしました。オースティンでは完ぺきなレースがしたかったので完全に集中していました。1周目から一生懸命プッシュしました。このようなレースはこれまでなかったと思います。今日は、これこそ正しい方向だと感じることができたし、それをそのままこなせました。マシンのセットアップが、かなり僕をサポートしてくれました。スタッフ全員が本当にいい仕事をしてくれましたので、お礼を言いたいです。昨日は少し体調がすぐれず、今日も完ぺきなエネルギーはありませんでした。しかし、いいレースができました。一人ぼっちでさみしいレースでしたが、こういうこともたまにはあります。昨晩、寝るときに戦略を考え、今日はその通りにしました。ウォームアップでは、レース序盤をシミュレーションして、新品のタイヤを使いフルタンクで走りました。それが戦略でした。最初からレースをリードしてギャップを広げたいとチームに話しました。最初の3周か4周はいつも以上にプッシュして、それからはアドバンテージをうまく使いました。今日は特別なモチベーションがありました。プレッシャーは大きかったのですが、そうしたプレッシャーは好きです。そのおかげで集中力をキープできます。最終ラップで、ニッキー(ヘイデン)の旗の前を通ったときは特別な感情になりました。この結果はうれしいです。チャンピオンシップにおいてもリカバリーできたし、これからヨーロッパラウンドが始まります。これからは安定した結果を出さなければなりません。なぜなら一番安定しているドヴィ(ドヴィツィオーゾ)が総合順位をリードしているからです。マシンのフィーリングはとてもいいです。これはカタールでもアルゼンチンでも同じなので、この調子で引き続きがんばっていきたいです」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 7位)
「レースを完走し、さらにポイントも獲得できて本当に満足しています。サポートしてくれたファンや、支えてくれたすべての人に感謝したいです。正直、ここへ来る前はプラクティスセッションさえ走れるかどうか分かりませんでした。厳しい週末でした。ほかのサーキットならこれほどまで努力しなくてももっとうまくこの状況を切り抜けられたと思いますが、このサーキットは非常に体力的に厳しいところです。痛み止めを使って少し痛みが緩和されても、いつものようにレースを楽しむことはできませんでした。そのため、力がそれほどなくても、いつもより集中しました。いいスタートを切ることができ、前のライダーたちにできる限りついていこうとしました。最後はマシンのコントロールに苦しみましたが、なんとか乗りこなしました。この結果はうれしいです。次のヘレスに向けて時間があるのでしっかり治したいです。へレスは好きなサーキットなので、どのくらいよくなるか様子を見たいです」
中上貴晶(MotoGP 14位)
「スタート直後の1コーナーで押し出されてポジションを大きく落としてしまいました。それだけではなく、リアに選択したミディアムコンパウンドのタイヤのフィーリングがよくなくて、プッシュすることができませんでした。それで、乗り方を変えて、リアをグリップさせない走りに変えたらペースも安定してきました。しかし、フロントにソフトを選択したのですが、右側の消耗が激しく後半はプッシュすることができませんでした。今回は12番手グリッドから決勝に挑みましたが、12番手グリッドというアドバンテージを活かすことができず残念でした。2戦連続でポイントを獲得できたのはよかったのですが、シングルフィニッシュできるポテンシャル、パフォーマンスがあっただけに悔しいレースでした」
トーマス・ルティ(MotoGP 18位)
「COTAは、グリッド後方からスタートすると1コーナーはとても難しいです。1コーナーは大混乱でした。そのためいくつかポジションを落とし、何周も後方から抜け出せませんでした。レース中盤ではフロントに問題が出て、マシンを寝かせるのが難しい状況でした。チームの仕事は素晴らしく、ルーキーの僕をサポートしてくれていますが、このサーキットでは本当に快適なセットアップを見つけることはできませんでした」
カル・クラッチロー(MotoGP 19位)
「今日の結果にはもちろん満足していません。チャンピオンシップをリードしてレースに挑み、7周目で転倒してしまい、総合4位になってしまいました。素晴らしいペースがありいい週末でしたが残念な終わり方になってしまいました。チームに申し訳ないと思っています。最終コーナーでミスをしてしまいました。今週末はブレーキレバーの感触がいまいちでしたが、ヨハン(ザルコ)をパスして表彰台争いをしたいと思っていたときに転んでしまいました。本当にいいペースがあっただけに残念です。チームとしては次のヘレスに向けて前を向かなければなりません。一生懸命仕事をしてくれたチームに感謝したいです。レースウイーク中もレース中もいいペースがありました。ポジティブな部分も持ち帰ってとにかく前を向きたいです」
フランコ・モルビデリ(MotoGP 21位)
「レース中は自分の走りをするのにかなり苦戦しました。今はその理由を見つけて改善しなければなりません。自分のセットアップの方法を見つけて、自分のスタイルで走る必要があると思います」
カテゴリー: F1 / MotoGP
今大会は、不安定なコンディションの中でレースウイークは進行した。金曜日は路面改修の影響で路面の汚れと低いグリップに選手たちは苦しんだ。土曜日は、断続的に小雨が降り続く悪天候となったが、日曜日の決勝レースは快晴となり、レースウイークで最も気温と路面温度が上がる一日となった。
その状況の中でマルク・マルケスは、フロントにミディアム、リアにハードタイヤを選択すると、レース序盤に2分4秒台のハイペースを刻んで2番手以下に大きなリードを築いた。それからは後続との差を確認しながら、2分5秒台から6秒台のペースでラップを刻むと真っ先にチェッカーを受けた。これでマルク・マルケスは、総合5位から2位に浮上している。
前戦アルゼンチンGPで右手首を負傷し、今大会の出場が危ぶまれたダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、予選9番手から7位でフィニッシュ。今大会の目標である「ポイント獲得」を達成した。アメリカズGPの行われるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は、ハイスピードでの切り返しが多く、体力的に厳しいサーキット。体調が万全ではないダニ・ペドロサは痛み止めを使用し、好スタートからオープニングラップ8番手につけるとポジションをキープした。その後、前を走るカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が転倒し7番手に浮上。終盤はアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、ヨハン・ザルコ(ヤマハ)を追撃する熱走をみせた。
MotoGPクラス3戦目を迎えた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が14位でフィニッシュした。今大会は予選13番手だったが、12番手のポル・エスパルガロ(KTM)がペナルティーのため3グリッド降格したことで、ベストグリッドの12番手から決勝に挑んだ。しかし、スタート直後の1コーナーの混雑で大きくポジションを落とし、さらにリアタイヤのグリップに苦しんで序盤は19番手に後退する。その後、ライディングを変えるなどしてタイヤのフィーリングを改善し、ポジションを上げることに成功。14位でチェッカーを受けた。これで中上貴晶は、2戦連続でポイントを獲得した。
予選20番手から決勝に挑んだトーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は18位でフィニッシュ。予選7番手からオープニングラップ4番手につけたカル・クラッチローは、6番手を走行していた8周目の最終コーナーで転倒し、再スタートを切るが19位とノーポイントに終わりった。これで総合首位から4位へダウンした。予選17番手から決勝に挑んだフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、思うような走りができず、21位でレースを終えた。
マルク・マルケス(MotoGP 優勝)
「今週末は本当に全力を尽くしました。オースティンでは完ぺきなレースがしたかったので完全に集中していました。1周目から一生懸命プッシュしました。このようなレースはこれまでなかったと思います。今日は、これこそ正しい方向だと感じることができたし、それをそのままこなせました。マシンのセットアップが、かなり僕をサポートしてくれました。スタッフ全員が本当にいい仕事をしてくれましたので、お礼を言いたいです。昨日は少し体調がすぐれず、今日も完ぺきなエネルギーはありませんでした。しかし、いいレースができました。一人ぼっちでさみしいレースでしたが、こういうこともたまにはあります。昨晩、寝るときに戦略を考え、今日はその通りにしました。ウォームアップでは、レース序盤をシミュレーションして、新品のタイヤを使いフルタンクで走りました。それが戦略でした。最初からレースをリードしてギャップを広げたいとチームに話しました。最初の3周か4周はいつも以上にプッシュして、それからはアドバンテージをうまく使いました。今日は特別なモチベーションがありました。プレッシャーは大きかったのですが、そうしたプレッシャーは好きです。そのおかげで集中力をキープできます。最終ラップで、ニッキー(ヘイデン)の旗の前を通ったときは特別な感情になりました。この結果はうれしいです。チャンピオンシップにおいてもリカバリーできたし、これからヨーロッパラウンドが始まります。これからは安定した結果を出さなければなりません。なぜなら一番安定しているドヴィ(ドヴィツィオーゾ)が総合順位をリードしているからです。マシンのフィーリングはとてもいいです。これはカタールでもアルゼンチンでも同じなので、この調子で引き続きがんばっていきたいです」
ダニ・ペドロサ(MotoGP 7位)
「レースを完走し、さらにポイントも獲得できて本当に満足しています。サポートしてくれたファンや、支えてくれたすべての人に感謝したいです。正直、ここへ来る前はプラクティスセッションさえ走れるかどうか分かりませんでした。厳しい週末でした。ほかのサーキットならこれほどまで努力しなくてももっとうまくこの状況を切り抜けられたと思いますが、このサーキットは非常に体力的に厳しいところです。痛み止めを使って少し痛みが緩和されても、いつものようにレースを楽しむことはできませんでした。そのため、力がそれほどなくても、いつもより集中しました。いいスタートを切ることができ、前のライダーたちにできる限りついていこうとしました。最後はマシンのコントロールに苦しみましたが、なんとか乗りこなしました。この結果はうれしいです。次のヘレスに向けて時間があるのでしっかり治したいです。へレスは好きなサーキットなので、どのくらいよくなるか様子を見たいです」
中上貴晶(MotoGP 14位)
「スタート直後の1コーナーで押し出されてポジションを大きく落としてしまいました。それだけではなく、リアに選択したミディアムコンパウンドのタイヤのフィーリングがよくなくて、プッシュすることができませんでした。それで、乗り方を変えて、リアをグリップさせない走りに変えたらペースも安定してきました。しかし、フロントにソフトを選択したのですが、右側の消耗が激しく後半はプッシュすることができませんでした。今回は12番手グリッドから決勝に挑みましたが、12番手グリッドというアドバンテージを活かすことができず残念でした。2戦連続でポイントを獲得できたのはよかったのですが、シングルフィニッシュできるポテンシャル、パフォーマンスがあっただけに悔しいレースでした」
トーマス・ルティ(MotoGP 18位)
「COTAは、グリッド後方からスタートすると1コーナーはとても難しいです。1コーナーは大混乱でした。そのためいくつかポジションを落とし、何周も後方から抜け出せませんでした。レース中盤ではフロントに問題が出て、マシンを寝かせるのが難しい状況でした。チームの仕事は素晴らしく、ルーキーの僕をサポートしてくれていますが、このサーキットでは本当に快適なセットアップを見つけることはできませんでした」
カル・クラッチロー(MotoGP 19位)
「今日の結果にはもちろん満足していません。チャンピオンシップをリードしてレースに挑み、7周目で転倒してしまい、総合4位になってしまいました。素晴らしいペースがありいい週末でしたが残念な終わり方になってしまいました。チームに申し訳ないと思っています。最終コーナーでミスをしてしまいました。今週末はブレーキレバーの感触がいまいちでしたが、ヨハン(ザルコ)をパスして表彰台争いをしたいと思っていたときに転んでしまいました。本当にいいペースがあっただけに残念です。チームとしては次のヘレスに向けて前を向かなければなりません。一生懸命仕事をしてくれたチームに感謝したいです。レースウイーク中もレース中もいいペースがありました。ポジティブな部分も持ち帰ってとにかく前を向きたいです」
フランコ・モルビデリ(MotoGP 21位)
「レース中は自分の走りをするのにかなり苦戦しました。今はその理由を見つけて改善しなければなりません。自分のセットアップの方法を見つけて、自分のスタイルで走る必要があると思います」
カテゴリー: F1 / MotoGP