ロードレース世界選手権 オーストラリアグランプリ マルク・マルケス
ロードレース世界選手権 第16戦 オーストラリアグランプリ。雨が降ったり止んだりという不安定な天候となった予選は、初日2番手と好調なスタートを切ったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、今季7回目のポールポジション(PP)を獲得した。

ウエットコンディションとなった午前中のFP3でトップタイムをマークし、ドライになった午後のFP4でもライバルを圧倒。上位12台で行われるQ2では、なかなかクリアラップが取れずにフラストレーションをためることになるが、セッション終盤に会心のアタックを披露してPP獲得となった。

チャンピオン争いは大詰め。日本GPから続く、オーストラリアGP、マレーシアGPの連戦でチャンピオンが決まる可能性もあり、決勝は緊迫した戦いになりそうだ。

2戦ぶりに復帰を果たしたジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、初日6番手と好調なスタートを切り、ダイレクトにQ2進出を果たした。予選では地元ファンの熱烈な声援を受けて、今季ベストの5番グリッドを獲得した。

初日4番手と好調なスタートを切ったカル・クラッチロー(LCR Honda)は、アタックが決まらず10番手へとポジションを落とした。しかし、走りの内容はよく、決勝では追い上げに期待される。初日9番手のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、不安定な天候とコンディションにセットアップを合わせきれずに12番手。ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、目標としていた1分29秒台のタイムをマークして14番手につけた。決勝では、クラッチロー、ペドロサ、ラバトの3選手の追い上げが期待される。

マルク・マルケス (MotoGP 1番手)
「すべてのセッション、そしてどんなコンディションでも感触がよくて嬉しいです。1周でいいタイムを出すこともできました。レースに向けて非常に重要となるフリー走行でもいいリズムをキープできました。FP4で取り組んだことが鍵になると思います。また予選ではとても快適に走れましたが、数ヵ所で渋滞につかまってしまいました。このサーキットではスリップストリームが重要なことはわかっていますが、プラクティス中にほかのライダーが後ろについてくるのは構わないのですが、予選では1人で走る方が好きです。2度目のアタックまで少し待ちました。その後アタックするチャンスが訪れました。今回のポールポジションには満足していますが、レースは明日です。ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)のグリッドが少し後方なのは事実ですが、もてぎでも彼は9番グリッドでした。明日の天気がどうなるか様子を見たいです。今日みたいに不安定になりそうです。最初から最後まで100%で挑みたいと思います」

ジャック・ミラー (MotoGP 5番手)
「ケガをしてからわずか3週間しか経っていませんが、体調とマシンの感触にはとても満足しています。フィリップアイランドは大好きなので、ホームサーキットで速く走れてとてもクールな気分です。5番手はレースではいいポジションです。力強いスタートを切って、トップグループについていきたいです。それができるレースペースがあると思います。バイクに乗ってしまえば、脚のケガは気にならないので、レースでは問題ないです。準備はできています」

カル・クラッチロー (MotoGP 10番手)
「予選で10番手になってしまい、いい日にはなりませんでした。昨年優勝したことを考えたら、今回の結果はよくありません。フィーリングもよかったし、自信もありましたが、4コーナーでプッシュしすぎて、フロントのグリップを失ってしまいました。残念ながら、ピットに戻り再び出るまでの時間が十分残っていませんでした。でもレースに向けて自信はあります。スタートから頑張らなければならなくなったというだけなので、明日のグランプリが楽しみです。最初の数周でいいプランを考えなければなりません。辛抱強くならなければなりません。僕たちのようにタイヤをマネジメントできるチームやライダーがそれほど多くいるとは思わないからです。今日のポジティブな面を持ち帰り、明日どうなるか様子を見たいです」

ダニ・ペドロサ (MotoGP 12番手)
「今日の予選はとても難しかったです。ウエットのFP3は悪くありませんでしたが、ドライのFP4では思ったより速くありませんでした。最初のアタックで思ったように速く走れず、2度目でもタイムは上がりませんでした。中速コーナーであまりプッシュできませんでした。グリッドポジションはあまりよくありませんが、明日のレースに集中しなければなりません。うまく抜け出して、集団のペースを保っていけるようにしたいと思います。また、天気がどうなるのかを確認して、ベストを尽くします」

ティト・ラバト (MotoGP 14番手)
「この予選結果はとてもポジティブです。金曜日のプラクティスセッションからとてもよくなりました。ラップタイムだけではなく、レースへ向けた自分のリズムもよくなりました。目標は1分29秒台だったので、それを達成できてうれしいです。そしてレースで力強い結果とポイントを獲得するためにもいいポジションです」

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カテゴリー: F1 / MotoGP